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第1章~悪魔との出会い~
悪魔とは
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俺は、2人の男に流されて今まで誰も入れたことの無い自分の家に初めて人を入れた。
正直どんな反応をされるか、何を言われるか、2人が敵か味方かという不安が押し寄せすぎて吐きそうだ。
♦️「具合悪そうだけど大丈夫?また後日にしようか?」
ハート型のペイントをした彼がやさしく話しかけてくる。
🕒「あぁ、大丈夫。いろいろ疲れただけで話くらいなら聞けるから。ちょっとまってろ」
俺は2人をリビングに上げて待たせると、少し離れたところにある洗面台で吐いた。今まで抑えていたぶんの恐怖と不安から押し寄せてくる影響だ。いつもは強い薬で精神を安定させているが、さっきはタイミングが悪くその効果が切れていた。なんでこんなに薬で安定させるほど精神が弱っているのかというと、昔のあれこれで結構削られたからだ、それは自分でも自覚している。
俺は薬を飲み終えて、お茶などを用意してからリビングに戻った。
♦️「あ、おかえり」
💜「随分遅かったな、客を待たせるのは失礼だぞ」
♦️「入れてもらってる立場なんだから、その態度いい加減治して月夜」
💜「あ、ついまた…癖が出てしまうんだ仕方ないだろ?いままで喋るヤツなんて星夜かあの人だけだったし」
🕒「あの人?」
♦️「あぁ、こっちの話だよとりあえずいろいろと説明するから、1つずつ理解してね」
🕒「……わかった」
♦️「うん、じゃぁ話す前に確認するね」
🕒「なんの確認だ?」
♦️「話していい環境なのかどうかだよ、今から話す内容は、大抵の人が信じないけど他の人には念の為に隠す必要があるんだ」
🕒「そうなのか」
♦️「うん、だからもし君の親が話の途中出来たら困るなぁと思ってね、君の親はもう寝たのかい?それとも外出中かな?」
俺は親という言葉に反応すると、怯えてることがバレないようにして、答えた。
🕒「この家に親はいない」
💜「一人暮らしなのか?こんなでかい家で」
🕒「あぁ、俺は親の反対を聞かずに飛び出してきた身だからな、この場所の住所も教えてない」
♦️「親御さんとなにかあったんだね、特に深追いはしないから安心して」
🕒「ありがとう」
♦️「いえいえ、とりあえず確認も取れたから今度こそちゃんと話すよ」
🕒「頼む」
♦️「まずは自己紹介から、僕は山内星夜。月夜の双子の弟で今は月夜の体を借りているよ!よろしくね」
💜「同じく山内月夜、星夜の双子の兄で現在星夜の体をつかっている」
🕒「???…俺は坂上カズ、よろしく。それよりお互いが体を借りてるってどういうことだ?」
♦️「それも含めて今から話すね!」
🕒「あ、あぁ」
♦️「僕達はさっきの彼と同じ悪魔使いなんだ」
🕒「その悪魔使いってなんだ?」
💜「悪魔契約した人間の事を悪魔使いという」
♦️「そ!でも僕達人間界では悪魔を化け物や怪物と思われていて、その悪魔と契約を交わすとなると魂を売らないといけなって思われがちだよね?」
🕒「たしかに、漫画やアニメ、宗教に至るまでそう印象が強いな」
💜「だが彼らはそんな怖い奴らじゃない、むしろ良い奴と言っても過言じゃないな」
🕒「どういうことだ?」
♦️「彼ら悪魔は人間の死後、魂をちゃんと見極めてあの世へ送るという使命があるんだ」
💜「でも、あいつらの手元に届く資料だけじゃ、見落としやあやふやな点があって正確に判断することができない」
♦️「そこで彼らはあることを思いついた!そう、人間界に行くことだよ」
💜「あいつらは、対象の人間が死ぬ1週間前には情報が届くらしい」
♦️「だからその最後1週間を利用して、誰がどのようにどうやって死ぬのかを目で見て自分たちで記すことにした」
💜「そうすることで、資料に正確さがでる。仮に犯罪をおかしていたが誰にもバレずに死んだ魂があるとする、そいつらは死後自動的に魔界の懺悔の間に連行されるため、不公平はない」
🕒「ちょっとまった、なら全ての魂をその懺悔の間って所に連行すればいいんじゃないのか?その方が効率的じゃ」
♦️「懺悔の間は小規模らしくてね、大勢を一気に見ることが出来ないから最低限必要な魂しか送れないんだ」
🕒「魔界も大変なんだな」
♦️「そうだね、まぁ話を戻して悪魔たちはそれを実施するべく1度人間界に来たんだ、だけど彼らのからだは弱くて人間界では1週間ももたなく、さらに人間界の願いを聞いてそれを糧に留まることしか出来ないってこともわかった」
💜「あいつら悪魔が人を殺す願いを引き受けたら、死ぬはずのない人間が死んでいろいろと魔界の騒ぎになる」
♦️「そこで彼らはとある儀式をして全く新しい6人の悪魔を作り出した」
💜「その6人はFREEDOMBATと呼ばれる」
🕒「FREEDOMBAT…自由なコウモリ」
♦️「そう、彼らだけ条件を満たせば人間の体が手に入り、人間界と魔界を自由に行き来できることからそうよばれているんだよ」
🕒「その条件っていうのはなんだ?」
♦️「うーん、さっき話した内容と少し似てるけど、人間と契約することかな?」
🕒「契約?」
♦️「そう、彼らはとある姿で人間界に送られて、その姿の彼らに僕達選ばれた人間が願いを叫んでその姿を破壊することが出来れば仮契約できるんだ?」
🕒「ん?仮?どうしてそれで仮になる?」
💜「本契約が果たされるのはその契約した人間の願いを叶えなければならないからだ」
♦️「叶えたあと、その人間が自然死すれば体を貰えるってことだよ?」
🕒「自然死ってことは寿命がながければ年寄りになる、そんな体でいいのか?」
♦️「そこに関しては全く心配ないらしいよ?」
🕒「ん?らしい?」
💜「あいつらは貰ったからだを自由に年齢操作できるそうだ」
♦️「まぁ…確かにできないと困るもんね、年寄りとか子供とか入れない場所とかあるし」
🕒「……ははっ、君たちはほんとに仲がいいんだな、話を合わせてきいていたが、冗談がうますぎるぞ」
♦️「あれ、信じてくれると思って話したのに」
🕒「こんな非現実的な話、誰も信じないよ」
💜「現にさっきその非現実的な体験をしておいてよく言えるよな、お前はただ現実逃避したいだけだろ?」
♦️「ちょっと月夜!」
🕒「まぁまぁ、俺は大丈夫だから」
♦️「ほんとにいろいろ失礼でごめんね、でも少しショックかな、ちゃんと聞いていたから信じてくれると思ったけど…」
💜「いっその事あいつら呼ぶか?」
♦️「まだダメだよ、びっくりさせちゃうよ?」
💜「信じてないなら証明するしかないだろ」
♦️「……わかったよ」
🕒「???」
俺が首を傾げていると、彼らは横髪を耳にかけ片耳ピアスに手を触れた。
♦️「今から僕らの契約魔をよぶけど驚かないでね」
🕒「えっ、、」
彼らはピアスに話しかけた。
♦️「ハート、出ておいで」
💜「ダイヤお前もだ」
すると彼らのピアスが小さく光だし、小さなコウモリがでてきたかと思うと、PONと姿を変えてピエロの格好をした男がさらに増えた。
🕒「えっ…えぇ!」
💜「これでさすがに信じるだろ?」
♦️「急に驚かせてごめんね!」
🕒「も、もう十分だ、信じよう…ここまでいろいろ見たら信じざるを得ない」
俺は降参だと言わんばかりに現実を受け入れた。
♠️「いやー急に出て来いって言うからびっくりしたよ!この子が例の子?」
♣️「こらハート、しっ!」
♠️「あーごめんごめん」
現れた2人の悪魔は、まるで性格が星夜と月夜そっくりだった。多分あの二人に同じカッコをさせたら分からないんだろうな…。そんなことを思いながら話を続けた。
🕒「そういえば、すこしおもったんだが、どうして俺にそのことを?俺が襲われたことと何か関係あるのか?」
♦️「んーここまで話せばわかると思ったんだけどなぁ?」
💜「率直に言うと最近変わったことがあっただろ、何か変なものを拾ったとか」
🕒「変わったもの………あ!」
俺は慌ててカバンからビー玉を取り出した。
♦️「なるほどね、まだ未契約だったわけか、それじゃぁ何も知らなくて当然だね」
🕒「てっきり喋るおもちゃだと思っていたがこいつ悪魔だったのか…」
♣️「あ!その色ルウだ!」
♠️「ほんとだ、ルウじゃん!」
🦇「その声はダイヤとハートか!」
♣️「そうだよ!久しぶり!」
🦇「懐かしいなぁ~元気にしてる?」
♠️「それ今のお前かいうかよ」
🕒「知り合いだったのか?」
♣️「うん、ルウもFREEDOMBATと1人だからね!」
🕒「そうだったのか、ん?ちょっと待てよ、ということは…」
♦️「どうかしたのか?」
🕒「はぁぁぁぁ………」
💜「随分大きなため息だけど何かあった?」
🕒「騙されかけたってことだな」
♦️「何ブツブツいってる。どういうことなんだ?」
🕒「言うに恥ずかしい話だが、俺はそのビー玉に元は人間だから元に戻るためにさっき聞いた方法を試せって言われたんだ」
💜「・・・」
♦️「・・・」
♣️「・・・」
♠️「・・・っぷ」
「あっはははははははは」
しばらくの沈黙の後一気に部屋な笑い声が響いた。
🕒「そ!そんなに笑わなくても、知らなかったんだし///」
💜「ははっ、はっ、ごめんね、ふふ」
♦️「すまんすまん、でもさすがにそれでは引っかからんだろ」
♠️「俺らも騙すのにいろいろやったもんな」
♣️「この子達手強かったもんねー」
🕒「////」
♦️「そん何照れるなよ」
💜「笑った僕達も悪かったけどさぁ…」
🕒「はぁ…もうほんとに恥ずかしい」
💜「まぁまぁ」
♦️「それで、全てを知ったうえでお前はどうする。俺らにそいつを渡すか、そいつと契約するか」
🕒「その選択必要か?答えひとつしかないくせに。…いいよ、そいつと契約してやる。」
💜「賢明な判断だね、もし断っていたら君のこと無理矢理契約させていたから」
♦️「狙われてるって言うのもあるしな」
🕒「サラッと、恐ろしいこと言うなまぁ…いいけど、でも一つ問題があるんだ」
💜「どんな問題?」
🕒「実は…」
俺は騙されたとしても信じて仮契約をしようとしたこと、そして成功しなかったことを話た。
♦️「………」
💜「あー多分それは本当に叶えたい願いではないか、主が死する願いはダメってことじゃないかな?」
🕒「……ビー玉にも同じこと言われたな、だが俺の願いはこれ一択しかないぞ?契約できない以上俺はどうすればいいんだ?」
💜「んーどうしようか?」
♦️「星夜、ちょっと耳かせ」
💜「ん?」
月夜と星矢はコソコソと何かを話始めた。頷きあったかと思うとこちらを振り向いた。俺はなんとなくだが嫌な予感がして、なんて言われるか予想出来た。
💜「カズ君!」
🕒「なんだ?」
💜「僕達今日から君の家に住んでもいいかな?」
♦️「契約できない以上命の危険もあるしな」
🕒(や、やっぱりーー)
俺は2人からのこの突拍子もない発言に首を縦に降るしかなかった。
正直どんな反応をされるか、何を言われるか、2人が敵か味方かという不安が押し寄せすぎて吐きそうだ。
♦️「具合悪そうだけど大丈夫?また後日にしようか?」
ハート型のペイントをした彼がやさしく話しかけてくる。
🕒「あぁ、大丈夫。いろいろ疲れただけで話くらいなら聞けるから。ちょっとまってろ」
俺は2人をリビングに上げて待たせると、少し離れたところにある洗面台で吐いた。今まで抑えていたぶんの恐怖と不安から押し寄せてくる影響だ。いつもは強い薬で精神を安定させているが、さっきはタイミングが悪くその効果が切れていた。なんでこんなに薬で安定させるほど精神が弱っているのかというと、昔のあれこれで結構削られたからだ、それは自分でも自覚している。
俺は薬を飲み終えて、お茶などを用意してからリビングに戻った。
♦️「あ、おかえり」
💜「随分遅かったな、客を待たせるのは失礼だぞ」
♦️「入れてもらってる立場なんだから、その態度いい加減治して月夜」
💜「あ、ついまた…癖が出てしまうんだ仕方ないだろ?いままで喋るヤツなんて星夜かあの人だけだったし」
🕒「あの人?」
♦️「あぁ、こっちの話だよとりあえずいろいろと説明するから、1つずつ理解してね」
🕒「……わかった」
♦️「うん、じゃぁ話す前に確認するね」
🕒「なんの確認だ?」
♦️「話していい環境なのかどうかだよ、今から話す内容は、大抵の人が信じないけど他の人には念の為に隠す必要があるんだ」
🕒「そうなのか」
♦️「うん、だからもし君の親が話の途中出来たら困るなぁと思ってね、君の親はもう寝たのかい?それとも外出中かな?」
俺は親という言葉に反応すると、怯えてることがバレないようにして、答えた。
🕒「この家に親はいない」
💜「一人暮らしなのか?こんなでかい家で」
🕒「あぁ、俺は親の反対を聞かずに飛び出してきた身だからな、この場所の住所も教えてない」
♦️「親御さんとなにかあったんだね、特に深追いはしないから安心して」
🕒「ありがとう」
♦️「いえいえ、とりあえず確認も取れたから今度こそちゃんと話すよ」
🕒「頼む」
♦️「まずは自己紹介から、僕は山内星夜。月夜の双子の弟で今は月夜の体を借りているよ!よろしくね」
💜「同じく山内月夜、星夜の双子の兄で現在星夜の体をつかっている」
🕒「???…俺は坂上カズ、よろしく。それよりお互いが体を借りてるってどういうことだ?」
♦️「それも含めて今から話すね!」
🕒「あ、あぁ」
♦️「僕達はさっきの彼と同じ悪魔使いなんだ」
🕒「その悪魔使いってなんだ?」
💜「悪魔契約した人間の事を悪魔使いという」
♦️「そ!でも僕達人間界では悪魔を化け物や怪物と思われていて、その悪魔と契約を交わすとなると魂を売らないといけなって思われがちだよね?」
🕒「たしかに、漫画やアニメ、宗教に至るまでそう印象が強いな」
💜「だが彼らはそんな怖い奴らじゃない、むしろ良い奴と言っても過言じゃないな」
🕒「どういうことだ?」
♦️「彼ら悪魔は人間の死後、魂をちゃんと見極めてあの世へ送るという使命があるんだ」
💜「でも、あいつらの手元に届く資料だけじゃ、見落としやあやふやな点があって正確に判断することができない」
♦️「そこで彼らはあることを思いついた!そう、人間界に行くことだよ」
💜「あいつらは、対象の人間が死ぬ1週間前には情報が届くらしい」
♦️「だからその最後1週間を利用して、誰がどのようにどうやって死ぬのかを目で見て自分たちで記すことにした」
💜「そうすることで、資料に正確さがでる。仮に犯罪をおかしていたが誰にもバレずに死んだ魂があるとする、そいつらは死後自動的に魔界の懺悔の間に連行されるため、不公平はない」
🕒「ちょっとまった、なら全ての魂をその懺悔の間って所に連行すればいいんじゃないのか?その方が効率的じゃ」
♦️「懺悔の間は小規模らしくてね、大勢を一気に見ることが出来ないから最低限必要な魂しか送れないんだ」
🕒「魔界も大変なんだな」
♦️「そうだね、まぁ話を戻して悪魔たちはそれを実施するべく1度人間界に来たんだ、だけど彼らのからだは弱くて人間界では1週間ももたなく、さらに人間界の願いを聞いてそれを糧に留まることしか出来ないってこともわかった」
💜「あいつら悪魔が人を殺す願いを引き受けたら、死ぬはずのない人間が死んでいろいろと魔界の騒ぎになる」
♦️「そこで彼らはとある儀式をして全く新しい6人の悪魔を作り出した」
💜「その6人はFREEDOMBATと呼ばれる」
🕒「FREEDOMBAT…自由なコウモリ」
♦️「そう、彼らだけ条件を満たせば人間の体が手に入り、人間界と魔界を自由に行き来できることからそうよばれているんだよ」
🕒「その条件っていうのはなんだ?」
♦️「うーん、さっき話した内容と少し似てるけど、人間と契約することかな?」
🕒「契約?」
♦️「そう、彼らはとある姿で人間界に送られて、その姿の彼らに僕達選ばれた人間が願いを叫んでその姿を破壊することが出来れば仮契約できるんだ?」
🕒「ん?仮?どうしてそれで仮になる?」
💜「本契約が果たされるのはその契約した人間の願いを叶えなければならないからだ」
♦️「叶えたあと、その人間が自然死すれば体を貰えるってことだよ?」
🕒「自然死ってことは寿命がながければ年寄りになる、そんな体でいいのか?」
♦️「そこに関しては全く心配ないらしいよ?」
🕒「ん?らしい?」
💜「あいつらは貰ったからだを自由に年齢操作できるそうだ」
♦️「まぁ…確かにできないと困るもんね、年寄りとか子供とか入れない場所とかあるし」
🕒「……ははっ、君たちはほんとに仲がいいんだな、話を合わせてきいていたが、冗談がうますぎるぞ」
♦️「あれ、信じてくれると思って話したのに」
🕒「こんな非現実的な話、誰も信じないよ」
💜「現にさっきその非現実的な体験をしておいてよく言えるよな、お前はただ現実逃避したいだけだろ?」
♦️「ちょっと月夜!」
🕒「まぁまぁ、俺は大丈夫だから」
♦️「ほんとにいろいろ失礼でごめんね、でも少しショックかな、ちゃんと聞いていたから信じてくれると思ったけど…」
💜「いっその事あいつら呼ぶか?」
♦️「まだダメだよ、びっくりさせちゃうよ?」
💜「信じてないなら証明するしかないだろ」
♦️「……わかったよ」
🕒「???」
俺が首を傾げていると、彼らは横髪を耳にかけ片耳ピアスに手を触れた。
♦️「今から僕らの契約魔をよぶけど驚かないでね」
🕒「えっ、、」
彼らはピアスに話しかけた。
♦️「ハート、出ておいで」
💜「ダイヤお前もだ」
すると彼らのピアスが小さく光だし、小さなコウモリがでてきたかと思うと、PONと姿を変えてピエロの格好をした男がさらに増えた。
🕒「えっ…えぇ!」
💜「これでさすがに信じるだろ?」
♦️「急に驚かせてごめんね!」
🕒「も、もう十分だ、信じよう…ここまでいろいろ見たら信じざるを得ない」
俺は降参だと言わんばかりに現実を受け入れた。
♠️「いやー急に出て来いって言うからびっくりしたよ!この子が例の子?」
♣️「こらハート、しっ!」
♠️「あーごめんごめん」
現れた2人の悪魔は、まるで性格が星夜と月夜そっくりだった。多分あの二人に同じカッコをさせたら分からないんだろうな…。そんなことを思いながら話を続けた。
🕒「そういえば、すこしおもったんだが、どうして俺にそのことを?俺が襲われたことと何か関係あるのか?」
♦️「んーここまで話せばわかると思ったんだけどなぁ?」
💜「率直に言うと最近変わったことがあっただろ、何か変なものを拾ったとか」
🕒「変わったもの………あ!」
俺は慌ててカバンからビー玉を取り出した。
♦️「なるほどね、まだ未契約だったわけか、それじゃぁ何も知らなくて当然だね」
🕒「てっきり喋るおもちゃだと思っていたがこいつ悪魔だったのか…」
♣️「あ!その色ルウだ!」
♠️「ほんとだ、ルウじゃん!」
🦇「その声はダイヤとハートか!」
♣️「そうだよ!久しぶり!」
🦇「懐かしいなぁ~元気にしてる?」
♠️「それ今のお前かいうかよ」
🕒「知り合いだったのか?」
♣️「うん、ルウもFREEDOMBATと1人だからね!」
🕒「そうだったのか、ん?ちょっと待てよ、ということは…」
♦️「どうかしたのか?」
🕒「はぁぁぁぁ………」
💜「随分大きなため息だけど何かあった?」
🕒「騙されかけたってことだな」
♦️「何ブツブツいってる。どういうことなんだ?」
🕒「言うに恥ずかしい話だが、俺はそのビー玉に元は人間だから元に戻るためにさっき聞いた方法を試せって言われたんだ」
💜「・・・」
♦️「・・・」
♣️「・・・」
♠️「・・・っぷ」
「あっはははははははは」
しばらくの沈黙の後一気に部屋な笑い声が響いた。
🕒「そ!そんなに笑わなくても、知らなかったんだし///」
💜「ははっ、はっ、ごめんね、ふふ」
♦️「すまんすまん、でもさすがにそれでは引っかからんだろ」
♠️「俺らも騙すのにいろいろやったもんな」
♣️「この子達手強かったもんねー」
🕒「////」
♦️「そん何照れるなよ」
💜「笑った僕達も悪かったけどさぁ…」
🕒「はぁ…もうほんとに恥ずかしい」
💜「まぁまぁ」
♦️「それで、全てを知ったうえでお前はどうする。俺らにそいつを渡すか、そいつと契約するか」
🕒「その選択必要か?答えひとつしかないくせに。…いいよ、そいつと契約してやる。」
💜「賢明な判断だね、もし断っていたら君のこと無理矢理契約させていたから」
♦️「狙われてるって言うのもあるしな」
🕒「サラッと、恐ろしいこと言うなまぁ…いいけど、でも一つ問題があるんだ」
💜「どんな問題?」
🕒「実は…」
俺は騙されたとしても信じて仮契約をしようとしたこと、そして成功しなかったことを話た。
♦️「………」
💜「あー多分それは本当に叶えたい願いではないか、主が死する願いはダメってことじゃないかな?」
🕒「……ビー玉にも同じこと言われたな、だが俺の願いはこれ一択しかないぞ?契約できない以上俺はどうすればいいんだ?」
💜「んーどうしようか?」
♦️「星夜、ちょっと耳かせ」
💜「ん?」
月夜と星矢はコソコソと何かを話始めた。頷きあったかと思うとこちらを振り向いた。俺はなんとなくだが嫌な予感がして、なんて言われるか予想出来た。
💜「カズ君!」
🕒「なんだ?」
💜「僕達今日から君の家に住んでもいいかな?」
♦️「契約できない以上命の危険もあるしな」
🕒(や、やっぱりーー)
俺は2人からのこの突拍子もない発言に首を縦に降るしかなかった。
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