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第三章 終焉を呼ぶ七大天使
第167話 疲れたあとは彼女の出番
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東雲をもあっさりと無力化してしまったルアのもとに、再びアルが姿を現した。
「流石お母様のドレスね。各々の弱点をきっちり把握してる……まぁ、自滅した人もいたけど……。あれは見なかったことにしておきましょ。」
「あ、アルさん。」
「ごめんねルアくん、いきなりこんなことさせちゃって。」
ルアの前でアルはペコリと頭を下げた。
「あ、謝らなくて大丈夫ですよ!!これもお母さん達のためになるんですよね?」
「ええ、今回で何人かは……次のステップに進めたと思う。」
「何人かは……ってことは、まだあと何回かやらないといけない感じ……ですか?」
「申し訳ないけどそうなるわね。」
アル曰く、どうやらまだ全員が次のステップに進めたわけではないと言う。故にあとまだ何回か同じことをやらねばならないらしい。
ルアも由良達のため……ということもあってか、納得はしたようだ。
「あ、そういえば……お母さん達の発情って……。」
「あぁ、それなら大丈夫。もうそろそろ効果が切れる頃だからね。」
「そうですか……よかった。」
アルからその言葉を聞いて、ルアはホッと安堵の溜め息を漏らした。
そんな会話を終えると、アルは気絶している由良と東雲の方へと視線を向けた。
「それにしても……この二人、かなり強くなったわね。まだ東雲ちゃんの方が地力は勝ってるけど、ルアくんのお母さんも急激に力を伸ばしてきてる。」
二人を見てそう言ったアルはぐったりとして動かない二人を抱えあげた。
「さてと、それじゃあお城に帰ろっか。……あ、それとあっちについてから君にお願いしたいことがあるんだけどいい?」
「はい……なんですか?」
「多分この子達す~っごくお腹減ってると思うから、たくさん料理作っててくれる?」
「それぐらいなら任せてください!!」
「あ、ついでに私の分も作ってくれても良いのよ?」
「あはは……わかりました。」
「うんうん、それじゃあ帰るわよ~。」
パチンとアルが指をならすとその場にいた全員が一瞬にしてロレットの城へとワープした。
すると、中庭で日光浴をしていたリリィがワープしてきたルア達に気がつく。
「あれ……ルアもう戻ってきた?」
「あ、リリィただいま。」
「東雲達は…………?寝てる?」
「ちょっと今日の修行が激しくて疲れちゃったみたい。介抱手伝ってもらってもいい?」
「うん。あ、でも疲れてるなら……トリトニーにも手伝ってもらった方がいい……かも?」
そうリリィが口にしたときだった。城の中から勢い良くトリトニーが飛び出してきた。
「呼ばれて飛び出てきましたよ~っ♪」
「ん、トリトニー。東雲達疲れてるみたいだから……ヒーリングお願い。」
「はいは~い、それじゃあ……よいしょっ!!」
トリトニーは突然体の面積を大きくすると、東雲達のことを全員体の中にすっぽり包み込んでしまった。
「じゃあ私はあっちの部屋で皆さんのヒーリングをしてますね~。……あ、そういえばルアくんは大丈夫ですか~?」
「ぼ、ボクは大丈夫です!!」
「ふふふ、そうですか~。残念です~♪」
クスリと妖艶にトリトニーは笑うと城の中へと入っていった。
ルアが少しホッとしながら彼女の後ろ姿を眺めていると、リリィがあることを問いかけた。
「なんで、ルアはトリトニーにヒーリング……してもらわない?」
「えっ?あ、ぼ、ボクは疲れてないから大丈夫なんだよ。」
「ふぅん……。」
ジト目でルアのことを見つめながら、リリィはアルの方に近寄った。
「ルア本当に疲れてない?」
「ん~?多少は疲れてるんじゃないの?ドレスに結構魔力注いだみたいだし……。」
「ふぇっ!?あ、アルさん!!」
慌てるルアの体にするするとリリィの体から伸びた植物の蔦が絡み付いていく。
「やっぱり……疲れてる。ならトリトニーにヒーリング……お願いする。」
「ちょ、ちょっと待ってよリリィ!!リリィってばぁっ!!」
「ダメ……。絶対連れてく。」
「そ、そんなぁ~。あ、アルさん助けてくださいっ!!」
最後の望みとばかりにルアはアルへと向かって助けを求めるが、返ってきたのは、にこやかに笑いながらヒラヒラとこちらに手を振るアルの姿だった。
それを見てもう助かりようがないと察したルアは、リリィに引きずられるがまま……トリトニーの治療室へと向かわされるのだった。
「あらぁ♪ルアくん、やっぱりヒーリングが必要だったんですね~。遠慮なんてしなくていいんですよ~?」
「あ、あの……おねがいだから優しく…………してください。」
「ふふふ♪わかってますよ~。口ではそう言ってても~、ホントは激しくされるの期待してるんですよね?」
「えっ!?ち、違………うぁぁぁぁぁっ!!??」
久しぶりの大仕事に張り切ったトリトニーにルアは身体中を……それこそ外から内まで撫で回されるはめになったのだった。
「流石お母様のドレスね。各々の弱点をきっちり把握してる……まぁ、自滅した人もいたけど……。あれは見なかったことにしておきましょ。」
「あ、アルさん。」
「ごめんねルアくん、いきなりこんなことさせちゃって。」
ルアの前でアルはペコリと頭を下げた。
「あ、謝らなくて大丈夫ですよ!!これもお母さん達のためになるんですよね?」
「ええ、今回で何人かは……次のステップに進めたと思う。」
「何人かは……ってことは、まだあと何回かやらないといけない感じ……ですか?」
「申し訳ないけどそうなるわね。」
アル曰く、どうやらまだ全員が次のステップに進めたわけではないと言う。故にあとまだ何回か同じことをやらねばならないらしい。
ルアも由良達のため……ということもあってか、納得はしたようだ。
「あ、そういえば……お母さん達の発情って……。」
「あぁ、それなら大丈夫。もうそろそろ効果が切れる頃だからね。」
「そうですか……よかった。」
アルからその言葉を聞いて、ルアはホッと安堵の溜め息を漏らした。
そんな会話を終えると、アルは気絶している由良と東雲の方へと視線を向けた。
「それにしても……この二人、かなり強くなったわね。まだ東雲ちゃんの方が地力は勝ってるけど、ルアくんのお母さんも急激に力を伸ばしてきてる。」
二人を見てそう言ったアルはぐったりとして動かない二人を抱えあげた。
「さてと、それじゃあお城に帰ろっか。……あ、それとあっちについてから君にお願いしたいことがあるんだけどいい?」
「はい……なんですか?」
「多分この子達す~っごくお腹減ってると思うから、たくさん料理作っててくれる?」
「それぐらいなら任せてください!!」
「あ、ついでに私の分も作ってくれても良いのよ?」
「あはは……わかりました。」
「うんうん、それじゃあ帰るわよ~。」
パチンとアルが指をならすとその場にいた全員が一瞬にしてロレットの城へとワープした。
すると、中庭で日光浴をしていたリリィがワープしてきたルア達に気がつく。
「あれ……ルアもう戻ってきた?」
「あ、リリィただいま。」
「東雲達は…………?寝てる?」
「ちょっと今日の修行が激しくて疲れちゃったみたい。介抱手伝ってもらってもいい?」
「うん。あ、でも疲れてるなら……トリトニーにも手伝ってもらった方がいい……かも?」
そうリリィが口にしたときだった。城の中から勢い良くトリトニーが飛び出してきた。
「呼ばれて飛び出てきましたよ~っ♪」
「ん、トリトニー。東雲達疲れてるみたいだから……ヒーリングお願い。」
「はいは~い、それじゃあ……よいしょっ!!」
トリトニーは突然体の面積を大きくすると、東雲達のことを全員体の中にすっぽり包み込んでしまった。
「じゃあ私はあっちの部屋で皆さんのヒーリングをしてますね~。……あ、そういえばルアくんは大丈夫ですか~?」
「ぼ、ボクは大丈夫です!!」
「ふふふ、そうですか~。残念です~♪」
クスリと妖艶にトリトニーは笑うと城の中へと入っていった。
ルアが少しホッとしながら彼女の後ろ姿を眺めていると、リリィがあることを問いかけた。
「なんで、ルアはトリトニーにヒーリング……してもらわない?」
「えっ?あ、ぼ、ボクは疲れてないから大丈夫なんだよ。」
「ふぅん……。」
ジト目でルアのことを見つめながら、リリィはアルの方に近寄った。
「ルア本当に疲れてない?」
「ん~?多少は疲れてるんじゃないの?ドレスに結構魔力注いだみたいだし……。」
「ふぇっ!?あ、アルさん!!」
慌てるルアの体にするするとリリィの体から伸びた植物の蔦が絡み付いていく。
「やっぱり……疲れてる。ならトリトニーにヒーリング……お願いする。」
「ちょ、ちょっと待ってよリリィ!!リリィってばぁっ!!」
「ダメ……。絶対連れてく。」
「そ、そんなぁ~。あ、アルさん助けてくださいっ!!」
最後の望みとばかりにルアはアルへと向かって助けを求めるが、返ってきたのは、にこやかに笑いながらヒラヒラとこちらに手を振るアルの姿だった。
それを見てもう助かりようがないと察したルアは、リリィに引きずられるがまま……トリトニーの治療室へと向かわされるのだった。
「あらぁ♪ルアくん、やっぱりヒーリングが必要だったんですね~。遠慮なんてしなくていいんですよ~?」
「あ、あの……おねがいだから優しく…………してください。」
「ふふふ♪わかってますよ~。口ではそう言ってても~、ホントは激しくされるの期待してるんですよね?」
「えっ!?ち、違………うぁぁぁぁぁっ!!??」
久しぶりの大仕事に張り切ったトリトニーにルアは身体中を……それこそ外から内まで撫で回されるはめになったのだった。
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