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第二章 一節 不死身の傭兵
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ぱたりと床に伏した男をしり目に、エリーは恐怖で今にも泣きだしそうになっているリンに声をかけた。
「大丈夫だ、アタシはお前を助けに来た。」
「お、お姉ちゃん誰?」
「アタシが誰かはどうだっていい。ここから離れるぜ。」
「でも、お父さんとお母さんに怒られちゃう。」
「問題ねぇ。お前のことをイジメるこいつらとは今をもってお別れだ。ほれ、準備しな。」
「う、うん。」
そしてリンが自分に必要なものを準備している最中、エリーはテーブルの上に置かれたパソコンにアクセスした。
「パスワードは……かかってねぇな。不用心な奴。」
あっさりとアクセスに成功した彼女はネットの閲覧履歴を調べ始めた。
「ん、あった。こいつだ。」
何日か前まで履歴をさかのぼると、そこにはリースから聞いたダークウェブに突然現れたという例のサイトを開いた履歴が残っていた。
「ほんでだ……こいつの説明はどっかにねぇか。」
履歴にそれがあることを確認したエリーは次に吸血鬼化する液体の説明書のようなものが残っていないかを調べ始めた。そしてパソコンの中を探っていると、メールボックスの中に目的のものを発見する。
「見つけたぜ。」
メールボックスに残っていたそれを開くと、商品を購入した感謝の言葉とともに、商品の使い方が書いてあった。
『この度はこちらの商品をご購入頂き誠にありがとうございました。本商品の使用方法ですが、瓶に入っている液体を飲み干していただくだけで結構です。無事人間という劣等種族を卒業した後は、一週間に一回以上人間の血液を摂取してください。それが新たなあなた様の食事方法になりますので、ご注意ください。』
エリーはその文章を読むとなるほど……と一つ溜息をもらす。
「こいつを飲むだけでいいってわけか。こんな簡単な手順ならそりゃあ……吸血鬼がポンポン増えるわけだ。とにかくこいつが飲まれる前に回収できたのは収穫だ。お袋に成分とかを分析してもらえば何かわかるだろ。」
瓶の蓋を閉め、それを胸の内ポケットにしまうと、用意を整えたリンがおずおずとエリーのもとに近寄ってきた。
「ん、準備できたか?」
「うん。」
「よし、それじゃ行くぞ。」
エリーはリンのことをバイクに乗せて家を出た。そして近くの施設へと向かって走り出すがその途中……。
「っ!!」
突然エリーは何かに気が付きバイクを停めた。
「お姉ちゃん?」
「この視線……間違いねぇ。アイツに見られてやがる。」
エリーが感じた視線は前回死ぬ直前、コンビニを出たときに彼女へと注がれたものと同じだった。
「早すぎる……。まさか、こいつがトリガーになってるのか?」
チラリとエリーはリンに視線を向ける。
「チッ、こうなっちまった以上仕方がねぇ。リン!!予定変更だ。」
「ふえっ!?」
エリーはアクセル全開でラボへと向かって引き返し始める。その途中、バイクの直線状にローブを羽織った人影が降り立つ。
「そう来るかよ。リン!!しっかりアタシに掴まってなぁっ!!」
エリーはハンドルを引っ張ってブレードを引き抜き路肩に放り投げると、あろうことか高速で走行するバイクから飛び降りたのだ。そしてリンのことを庇ったままアスファルトの上をゴロゴロと転がった。
一方操縦者を失ったバイクは目の前のローブの吸血鬼へと向かって突っ込んでいく……だが、ローブの吸血鬼の体をまるで突き抜けるようにバイクは通り過ぎ、そのまま速度を落とすと路肩に停まった。
「おい、リン怪我はねぇか?」
「だ、大丈夫……でもお姉ちゃん血が。」
「ただの擦り傷だ。問題ねぇ。それよりもそこの電柱の裏に行ってろ。」
リンが電柱の裏に行ったことを確認しながらエリーは先ほど路肩に投げたブレードを拾う。
「ふぅ、随分いい登場するじゃねぇか吸血鬼さんよぉ。」
「このままではお前が逃げ帰りそうだったからな。」
「なるほど、逃げ帰られるぐらいならこんな住宅街のど真ん中でもアタシを殺したほうが都合がいいってわけか。」
「ご名答だ。では死ね。」
ローブの吸血鬼はエリーの目の前から文字通り姿を消すと、一瞬にして彼女の背後に現れる。しかし現れた瞬間に眼前には鈍色のブレードが迫っていた。
「なっ!!」
そのまま攻撃するわけにはいかず、距離を取ったローブの吸血鬼に対してエリーはにやりと笑う。
「あいにくテメェの攻撃はもう見切ってんだ。さっきまでアタシと話してたのはテメェの偽物だろ?だが、アタシに攻撃をするときは必ず本体が現れる……違うか?」
「なぜこちらの力を知っている……お前やはり危険だな。」
するとエリーの周囲を取り囲むように大量のローブの吸血鬼が現れる。
「これでも本体を見極められるか?」
「はっ、小細工も甚だしいぜ。」
エリーは襲い掛かってくる前に走り出すと、目の前のローブの吸血鬼をブレードで切りつける。すると、それは偽物だったようで、空気に溶けるように消えた。
「ん、こいつは偽物か。」
少し残念そうにぽつりとつぶやくエリーの背後にローブの吸血鬼の本体が迫っていた。
「バカめ、自分から隙を晒すとはな。」
そして攻撃を繰り出すローブの吸血鬼……しかしその攻撃は空を切ることになる。
「や~っぱりなぁ、そう来ると思ってたぜ?」
「しまっ……。」
エリーはわざと隙を見せ、そこにローブの吸血鬼を誘導した。攻撃しやすいように……確実に背後を取れるように……まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされたそのトラップに引っかかったものの末路は決まっている。
「ふっ!!」
片方のブレードでエリーは吸血鬼の弱点を狙う。するとローブの吸血鬼はなんとかブレードと弱点の間に両手を差し込んでくる。
その行動にエリーは口角を釣り上げた。
「本命はこっちだぜ?」
この期に及んで更にフェイント……。その裏に隠された本命のもう片方のブレードの刃がローブの吸血鬼の両目を抉った。
「ぐあぁぁっ!!」
視界を奪われ悲鳴を上げるローブの吸血鬼。
「チェックメイトだ。」
エリーはローブの吸血鬼の首をブレードではねた。
宙を舞い、地面に落下している最中のその首を巨大な手が受け止めた。
「出やがったなぁ。」
「おや、我輩が現れるのを待っていたのか?気配は完全に殺していたのだが……実に不思議だ。」
「ぐぅぅ、も、申し訳ありません我が主。」
「それ以上喋らなくて結構。」
男は手で受け止めていたローブの吸血鬼の頭を軽く握りつぶした。そして首と切り離された胴体の心臓部分に血濡れた手をズブリと刺し込むと、心臓とともに吸血鬼の弱点部分をえぐり取った。
「返してもらおう、我輩の力は貴様には相応しくない。」
さらには心臓をも握りつぶすと、あふれた血液を男は啜る。そして血まみれになりながらエリーへと視線を向けた。
「大丈夫だ、アタシはお前を助けに来た。」
「お、お姉ちゃん誰?」
「アタシが誰かはどうだっていい。ここから離れるぜ。」
「でも、お父さんとお母さんに怒られちゃう。」
「問題ねぇ。お前のことをイジメるこいつらとは今をもってお別れだ。ほれ、準備しな。」
「う、うん。」
そしてリンが自分に必要なものを準備している最中、エリーはテーブルの上に置かれたパソコンにアクセスした。
「パスワードは……かかってねぇな。不用心な奴。」
あっさりとアクセスに成功した彼女はネットの閲覧履歴を調べ始めた。
「ん、あった。こいつだ。」
何日か前まで履歴をさかのぼると、そこにはリースから聞いたダークウェブに突然現れたという例のサイトを開いた履歴が残っていた。
「ほんでだ……こいつの説明はどっかにねぇか。」
履歴にそれがあることを確認したエリーは次に吸血鬼化する液体の説明書のようなものが残っていないかを調べ始めた。そしてパソコンの中を探っていると、メールボックスの中に目的のものを発見する。
「見つけたぜ。」
メールボックスに残っていたそれを開くと、商品を購入した感謝の言葉とともに、商品の使い方が書いてあった。
『この度はこちらの商品をご購入頂き誠にありがとうございました。本商品の使用方法ですが、瓶に入っている液体を飲み干していただくだけで結構です。無事人間という劣等種族を卒業した後は、一週間に一回以上人間の血液を摂取してください。それが新たなあなた様の食事方法になりますので、ご注意ください。』
エリーはその文章を読むとなるほど……と一つ溜息をもらす。
「こいつを飲むだけでいいってわけか。こんな簡単な手順ならそりゃあ……吸血鬼がポンポン増えるわけだ。とにかくこいつが飲まれる前に回収できたのは収穫だ。お袋に成分とかを分析してもらえば何かわかるだろ。」
瓶の蓋を閉め、それを胸の内ポケットにしまうと、用意を整えたリンがおずおずとエリーのもとに近寄ってきた。
「ん、準備できたか?」
「うん。」
「よし、それじゃ行くぞ。」
エリーはリンのことをバイクに乗せて家を出た。そして近くの施設へと向かって走り出すがその途中……。
「っ!!」
突然エリーは何かに気が付きバイクを停めた。
「お姉ちゃん?」
「この視線……間違いねぇ。アイツに見られてやがる。」
エリーが感じた視線は前回死ぬ直前、コンビニを出たときに彼女へと注がれたものと同じだった。
「早すぎる……。まさか、こいつがトリガーになってるのか?」
チラリとエリーはリンに視線を向ける。
「チッ、こうなっちまった以上仕方がねぇ。リン!!予定変更だ。」
「ふえっ!?」
エリーはアクセル全開でラボへと向かって引き返し始める。その途中、バイクの直線状にローブを羽織った人影が降り立つ。
「そう来るかよ。リン!!しっかりアタシに掴まってなぁっ!!」
エリーはハンドルを引っ張ってブレードを引き抜き路肩に放り投げると、あろうことか高速で走行するバイクから飛び降りたのだ。そしてリンのことを庇ったままアスファルトの上をゴロゴロと転がった。
一方操縦者を失ったバイクは目の前のローブの吸血鬼へと向かって突っ込んでいく……だが、ローブの吸血鬼の体をまるで突き抜けるようにバイクは通り過ぎ、そのまま速度を落とすと路肩に停まった。
「おい、リン怪我はねぇか?」
「だ、大丈夫……でもお姉ちゃん血が。」
「ただの擦り傷だ。問題ねぇ。それよりもそこの電柱の裏に行ってろ。」
リンが電柱の裏に行ったことを確認しながらエリーは先ほど路肩に投げたブレードを拾う。
「ふぅ、随分いい登場するじゃねぇか吸血鬼さんよぉ。」
「このままではお前が逃げ帰りそうだったからな。」
「なるほど、逃げ帰られるぐらいならこんな住宅街のど真ん中でもアタシを殺したほうが都合がいいってわけか。」
「ご名答だ。では死ね。」
ローブの吸血鬼はエリーの目の前から文字通り姿を消すと、一瞬にして彼女の背後に現れる。しかし現れた瞬間に眼前には鈍色のブレードが迫っていた。
「なっ!!」
そのまま攻撃するわけにはいかず、距離を取ったローブの吸血鬼に対してエリーはにやりと笑う。
「あいにくテメェの攻撃はもう見切ってんだ。さっきまでアタシと話してたのはテメェの偽物だろ?だが、アタシに攻撃をするときは必ず本体が現れる……違うか?」
「なぜこちらの力を知っている……お前やはり危険だな。」
するとエリーの周囲を取り囲むように大量のローブの吸血鬼が現れる。
「これでも本体を見極められるか?」
「はっ、小細工も甚だしいぜ。」
エリーは襲い掛かってくる前に走り出すと、目の前のローブの吸血鬼をブレードで切りつける。すると、それは偽物だったようで、空気に溶けるように消えた。
「ん、こいつは偽物か。」
少し残念そうにぽつりとつぶやくエリーの背後にローブの吸血鬼の本体が迫っていた。
「バカめ、自分から隙を晒すとはな。」
そして攻撃を繰り出すローブの吸血鬼……しかしその攻撃は空を切ることになる。
「や~っぱりなぁ、そう来ると思ってたぜ?」
「しまっ……。」
エリーはわざと隙を見せ、そこにローブの吸血鬼を誘導した。攻撃しやすいように……確実に背後を取れるように……まるで蜘蛛の巣のように張り巡らされたそのトラップに引っかかったものの末路は決まっている。
「ふっ!!」
片方のブレードでエリーは吸血鬼の弱点を狙う。するとローブの吸血鬼はなんとかブレードと弱点の間に両手を差し込んでくる。
その行動にエリーは口角を釣り上げた。
「本命はこっちだぜ?」
この期に及んで更にフェイント……。その裏に隠された本命のもう片方のブレードの刃がローブの吸血鬼の両目を抉った。
「ぐあぁぁっ!!」
視界を奪われ悲鳴を上げるローブの吸血鬼。
「チェックメイトだ。」
エリーはローブの吸血鬼の首をブレードではねた。
宙を舞い、地面に落下している最中のその首を巨大な手が受け止めた。
「出やがったなぁ。」
「おや、我輩が現れるのを待っていたのか?気配は完全に殺していたのだが……実に不思議だ。」
「ぐぅぅ、も、申し訳ありません我が主。」
「それ以上喋らなくて結構。」
男は手で受け止めていたローブの吸血鬼の頭を軽く握りつぶした。そして首と切り離された胴体の心臓部分に血濡れた手をズブリと刺し込むと、心臓とともに吸血鬼の弱点部分をえぐり取った。
「返してもらおう、我輩の力は貴様には相応しくない。」
さらには心臓をも握りつぶすと、あふれた血液を男は啜る。そして血まみれになりながらエリーへと視線を向けた。
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