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第四章
食事はみんなで
しおりを挟む何とかキース達を説得し、夕食を食べてもらえることになった。
「では改めて料理の説明ですけど、先程も言った通りこの肉がサラマンダーの肉で、下の白い粒々はお米という穀物です。特製のソースをかけてあるので、そのまま召し上がってください。」
「この白いのは穀物だったのか。」
「恐らく、これも珍しいものに違いない。なんせ私ですらも見たことないからな。」
まじまじと、ダグラスとカムジンがステーキ丼を見つめていると、バイルが我慢できなさそうに言った。
「おい、そろそろ食おうぜ?もうそろそろ我慢の限界だ。」
「えぇ、そうですね。」
「では、いただくとしようか。」
バイル達は丼を持ち上げてスプーンでステーキとご飯を口に運ぶ。それに続き、エートリヒ達や騎士団の人達も食べ始めた。
そして何度か咀嚼して、ゴクリ……とそれを飲み込むと彼らは……。
「……言葉が出ねぇ。」
「こんな美味しい肉があったとは。」
「いや、美味いのは肉だけではない。この白い穀物も肉の味を吸って、とんでもなく美味いものだ。」
よかった。どうやら口に合ったらしい。みんな大絶賛だ。騎士団の人達も、なんだかんだいいながら夢中になってバクバク食べてるし、この分ならおかわりまできっちりしてくれるだろう。
さて、シア達は……って!?バイル達の食いつきに満足していた俺は、シア達が座っているテーブルを見て唖然とした。誰一人としてステーキ丼を食べてなかったのだ。
「な、なんでみんな食べてないんだ?」
「えへへ、だってお兄さんと一緒に食べたいもん!!」
「みんな…ぱぱといっしょが…いい。」
「ヒイラギが食べてないのに、アタイ達が先に食べるのもねぇ~。」
「そうそう、やっぱりご飯はみんなで食べたいわ?」
「……すまない。よしっ早く食べようか!!」
みんなに一言謝り、いつもの席に座って、急いで手を合わせた。
「いただきます。」
「「「いただきま~す!!」」」
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