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第四章
サラマンダーのステーキ丼
しおりを挟む作る料理も決まったことだし、早速仕込んでいこう。まずは、肉の切り出しからだ。
「相変わらずいい肉だな。」
サラマンダーの肉は、いつ見ても素晴らしいの一言に尽きる。この味は、他の肉が物足りなくなってしまうほどの美味しさだから、なるべく期間を空けながら食べ進めたいところだ。
そうでもしないと、ほかの肉じゃ物足りなくなって、二度とこれ以外の肉が食べられなくなるだろうからな。
「一度普通に切り分けて、最後盛り付けるときに一口サイズに整えようか。」
まずは一枚200g程度を目安に切り分ける。そして塩とブラックペッパーで味をつけて、少しなじませておく。その間にソースを作っておこう。
鍋に水、味醂、醤油を入れて一度沸騰させる。そしてアルコールを飛ばしたら、水溶き片栗粉でとろみをつけ、最後バターで香りをつければお手軽和風ソースの出来上がりだ。
「今回は少し味を変えて……ここに粒マスタードを入れて、少しさっぱりした味に仕上げよう。」
サラマンダーの肉自体が甘いからな、それに今回はたっぷりとご飯の上にステーキを乗せる予定でいるから、飽きないようにというちょっとした工夫だ。
「さぁ、肉を焼いていこう。」
熱したフライパンで、サラマンダーの肉の表面にカリッと焼き色を付けていく。今回焼き加減は、ミディアムよりのレアでとどめておこう。温かいご飯の上にのせれば、必然的に少しずつ火が入っていってしまうからな。
そして肉汁を完全に中に閉じ込めた後、手早く一口サイズにカットしホカホカのご飯の上にのせる。
「最後に上からソースをかけて完成だ。」
みんなお腹を空かせて待ってる。いち早く出来立てを食べてもらおう。
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