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第四章
キースの人望
しおりを挟むそして全ての騎士達が目覚め、目の前の光景を目にした。
「き、キース団長…。」
「貴様らァ!!貴様らも大罪人に堕ちたかッ!!なぜそうまで国王陛下に忠誠を誓わないッ!!」
「キース団長も陛下のお考えに反対だったじゃないですか!!」
豹変したキースを見て、彼らはひどく驚いた様子だった。
「信じられないかもしれないが、さっきまでお前らもこうなってたんだぜ?」
「そんな……まさか。」
「君達は陛下に呼び出された…と言っていましたね?その時に陛下に洗脳されたんですよ。今はこの人のおかげで正気を取り戻していますがね。」
ポンと俺の肩にカムジンが手を置いて、そう言うと騎士達の視線が一気に降り注いだ。そしてその中の一人が、ふらつく足取りでこちらに近寄ってきた。
「あの……き、キース団長はもとに戻せないのですか!?」
「戻せますよ、ただ今はあなた方がどんな状態にあったのか知ってほしかったから……。敢えて彼はもとに戻してないだけです。」
「な、ならっ!!早く戻してあげてくださいッ、お願いします!!」
頭を地面に擦り付ける勢いで、その騎士はキースを洗脳から解放するように求めてきた。すると、その姿を見ていた他の騎士達も……。
「お願いします!!キース団長を解放してやってください!!」
「お願いしますッ!!」
そう次々に俺に頭を下げてきた。 どうやらこのキースという男は、相当部下に好かれているようだ。
「頭をあげてください。大丈夫、彼はちゃんと解放します。」
そして俺は縛られているキースに近づく。
「来るなッ!!それ以上近寄るんじゃないッ!!」
ジタバタと暴れ始めたキースを無視して、国王との繋がりである鎖に手を伸ばし、消し去った。すると、先程まで暴れていたキースはピクリとも動かなくなってしまった。脈を確認する限り、生きているようだから気絶しているだけのようだ。
「これで大丈夫、後は自然に目を覚ますと思います。」
「「「あ、ありがとうございますッ!!」」」
「さて、じゃあ一段落したことですし、一度俺の拠点でゆっくりと話し合いの場を設けましょうか。ちょうど、皆さんに紹介したい人もいるんです。」
いよいよシンのことを紹介しよう。獣人族の国王であるシンを目の当たりにしたとき、彼らはどんな反応をするだろうか。
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