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第四章

不思議な鑑定結果

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 鑑定を使った俺の目の前に、鑑定結果が表示された。

「……これが鑑定結果なのか?」

 思わずこの鑑定結果に首をかしげてしまう。てっきり、この水晶玉がどんなものなのか判明するのだと思ったが……。


鑑定結果




 表示された鑑定結果には、とだけ書いたあった。

「食え……か。もしこれが本当に食べられるのなら、間違いなく宝玉だよな。」

 だが、もし食べて変な呪いみたいなのがついてしまったらどうする?ちょっとリスキーだな。イリスに見てもらえば、何かわかるかもしれない。取りあえず今はしまっておこう。

 光輝く水晶玉を、マジックバッグの中にしまいこんだ。

「さて、出口はあそこだな。」

 宝箱がおいてある部屋の更に奥に扉がある。バフォメットのダンジョンと同じ構造なら、あそこから出れるはずだ。
 ドーナ達も心配してるだろうし、早いとこ戻んないと。いそいそと奥の扉をくぐり、進む。するとまたしても扉が見えてきた。

「よし、あそこを抜ければ戻れそうだ。」

 そしてその扉に手をかけると、ひとりでに扉が動きだし、ドーナ達の声が聞こえてきた。思った通り、出口に直接繋がっていたらしい。

「ふぃ~、ただいま。」

「「「あっ!!」」」

「お兄さん戻ってきたぁ~!!」

「ぱぱ…おかえりっ!」

 ダンジョンから出ると、シアとメリッサの二人が飛び付いてくる。

「すまない、心配をかけた。」

「無事で安心したわ~。」

「まぁヒイラギに限って万が一……なんてことはないとは思ってたけどねぇ。」 

「うむうむ、流石はワシが認めたオスじゃな!!」

 みんなに謝っていると、フレイが近くに来て耳許で囁いた。

「みんな冷静を装ってるけど、さっきまですごい心配してたんだよ?ランさん達なんて、ダンジョンの扉を壊そうとしてたんだから。」

「マジか……。」

 そして皆で話をしていると、後ろにあったダンジョンの扉が、ガラガラと音をたてて崩れ去ってしまった。

「どうやら一度きりのダンジョンだったみたいだねぇ。」

「一度きりのダンジョンか……。」

 確かに一度きりには相応しいダンジョンだったかもしれないな。おかげで大きく成長できた。

 それにしても、今回はタイミングが良かったな。ブラックフィッシュからダンジョンキーをもらった後に、このダンジョンが出てきてくれたから、すぐに入ることができた。
 予言といいなんといい、事が上手く進みすぎている気がするが……まぁ偶然だろう。そう頭で割りきり、帰路へとつくのだった。
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