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第四章

再会の浜辺

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 浜辺につくと、早速ドーナ達は各々好みの場所で釣りを始めた。俺はシア達を連れて、ブラックフィッシュの溜まり場へと向かう。

「さてさて、今日はいるかな?」

 そして歩いている最中、メリッサが服を思いっきり引っ張ってくる。

「メリッサ?」

 メリッサはこの先に進ませないように、必死になって俺の服を引っ張っていた。

「ぱぱ…いっちゃ…だめ。」

「どうしたんだ?」

「いる…あのにんげん。」

「あの人間?……まさか。」

 嫌な予感が背筋を駆け抜ける……。

「シア、メリッサ、二人ともドーナ達のところへ行くんだ。こっちに来ちゃだめだぞ?」

「ぱぱは…どうするの?」

「俺は……確かめたいことがある。」

 そしてシアとメリッサをドーナ達の元へ向かわせ、俺は一人……先へと進んだ。

 すると、ブラックフィッシュの溜まり場で、一人……黒いローブを羽織った人物がそこで釣りをしていた。

 慎重に近づいていくが、こちらを気に掛ける様子はない。何も手を出されぬまま、背後に立つとやっと声を上げた。

「そんなに警戒するな。昨日は実力を測るために襲っただけ……。今日は拳を交えるつもりはない。」

「その言葉を鵜呑みにしろと?」

「……あぁ。」

 なぜだろう……この言葉は疑う気になれない。妙な感じだ。

「まぁ座れ、少し話をしよう。」

 ポンポンと彼女は、自分の横の地面を叩く。

 促されるがまま彼女の隣に座ると、彼女の釣り竿がピクンと反応した。

「おっ!!来たぞ……。」

 そして軽く釣り竿を引き上げると、魚が釣り上げられた。

「ふむ……やはり知らん魚だ。」

 ポイッと魚をリリースすると、その魚を待っていたとばかりにブラックフィッシュが飛びついていた。

……あちらの世界と似ているようで、やはり違うな。」

 そう言ってフードの女は苦笑いする。

「……この世界というのはどういう意味だ?」

 引っ掛かったワードについて問いかけてみると……。

「愚問だ、お前もわかりきっているだろうに。……さらに言えば。私達が生まれた場所だ。」

 そう言って彼女は立ち上がる。

「ってことは、お前も俺と同じ転生者なのか!?」

「あぁ、その通り。ただ一つだけ違うのは……私は死の女神……イースによってこの世界に呼ばれた人間だ。」

 それだけ告げると、彼女はくるりとこちらに背を向けて歩き出す。

「次会うときは、殺し合いになるかもしれん。腕を磨けよ?。」

 それだけ告げると、フードの女はひらひらと手を振りながら去っていった。
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