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第四章

お出かけの予定

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 朝食を食べ終わると、シアがあることを聞いてきた。

「お兄さん!!今日はお出かけするの?」

「ん~そうだな、特にこれといって予定はないけど……どこか行きたい場所でもあるのか?」

「んとね、んとねっ!シアまたあのお魚さんと遊びたいの!!」

「魚ってあのブラックフィッシュのことか?」

 シアにそう問いかけると、ブンブンと首を縦に振った。どうせ今日は特に何もやる予定はないし、あの砂浜に行ってみてもいいかな。

「それじゃあ行ってみるか。」

 ここのところ数日あの砂浜を訪れてはいなかったが、多分まだ彼らの溜まり場になってるだろうから行けば会えるだろう。

「やったぁ!!」

「ふふ…またせなかに…のせてもらう。」

 シアとメリッサは彼らと遊ぶのが楽しみで仕方がないようだ。

「じゃあワタシは、またあそこで釣りしようかしら~。ドーナも一緒にどう?」

「いいねぇ~、じゃあまた一勝負しようじゃないかい。」

 またしてもランとドーナが魚釣りで勝負をしようと言っていると……。

「その勝負、ボクもまぜてほしいな~?」

「あら、いいわよ?」

「珍しいねぇ、フレイが勝負にまざりたいなんて。」

「ボクも二人に負けないように頑張るって決めたんだ!!」

 両手で握りこぶしを作ってフレイは意気込んだ。

「面白いじゃない?やるからには負けないわよ?」

「生憎、手加減ってのを知らないからねぇ~」

「ぼ、ボクだって負けないから!!」

 三人の間でバチバチと火花が激しく散っている。今日の勝負は、一段とヒートアップしそうだな。

 苦笑いしながら三人の様子を見ていると、メリッサが話しかけてくる。

「ぱぱ…なにするの?」

「ん?俺か、何しようかな。」

 ドーナ達と一緒に釣りをしてもいいけど、それだとシア達の事を見る人がいなくなってしまう。それは不味いよな。

「二人と一緒に、ブラックフィッシュと遊ぶことにするよ。」

「お兄さんも一緒に遊んでくれるの!?」

「たのしみ…ぱぱと…いっぱいあそぶ!」

 そして二人に手を引かれ、あの海岸へと赴くのだった。
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