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第四章

三人の協力者

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 それから少し日が経ち、四日が経過した。その間俺達は市場に行ったり、釣りをしたりと、自由気ままな生活を送っていた。

 そして今日はエートリヒの屋敷に訪れていた。

「例の協力してくれそうな人はこの中に?」

「あぁ、三人集まってくれたよ。皆、国の重役の右腕になっている者達だ。」

「彼らと話して、何か違和感とかは感じませんでしたか?」

「特には感じなかったな。皆いつも通りだったが……。」 

「そうですか、では実際に会って確かめてみることにします。」

「わかった。」

エートリヒは一つ頷くと、その人達が待っている部屋の扉をゆっくりと開けた。

「いや、諸君…待たせてすまなかったね。」

「全くだぞオーナルフ、しかも急に呼び出して…俺だって忙しいんだぞ?」

「まぁまぁ落ち着いてよルーカス。オーナルフだって君が忙しいのはわかってるだろうし…ね?」

「で、今日は私たちを集めて何をするつもり?」

「少し複雑な話になる。まぁ茶菓子でも食べながらゆっくりと話そうじゃないか。……入ってくれ。」

 彼から合図が出た。俺はカットしたケーキと、温かい紅茶を持って部屋の中へと入る。

「失礼します。」

 ペコリと一礼して、彼らの前に紅茶とケーキを並べていく。

「オーナルフ、お前執事なんて雇ったのか?」

「流石に私もそろそろ歳でね、家事を一人でこなすのが辛くなってきたから雇ったのだよ。」

「ふぇ~、あんなにメイドも執事もいらないっ!!って言ってたのにね~。」

「数年会ってないだけで人って変わるものね。」

「変わらない人間などいないと思うがね。では茶菓子もあることだし本題に入ろう。君達は今回の戦争の案について、どう思っているのかね?」

 エートリヒが今回の話題を口に出すと、ケーキにフォークを伸ばしていた三人の手がピタリと止まる。

「どう思うって?そりゃあ良い案だって思ってるに決まってるさ、何せ国王陛下直々のお考えだからな。」

「うんうん!!ルーカスの言うとおりだよ~。」

「国王陛下の崇高なお考えにどう思うも何も……ねぇ?」

 三人の答えを聞いてエートリヒは、俺のことをチラリと見た。その意図を察し小さく頷く。

 言動から察するに、ほぼほぼ間違いなくこの三人は国王に洗脳されているだろう。

 だが、念のため一応鑑定は使って確認しよう。
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