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第四章

温かい寝床

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 今日わかったことを報告したので後は寝るだけとなった。ひとまず今日は皆疲れてるから、この件についての対策は明日じっくりと話し合って決めることにした。

「今日はお兄さんと一緒に寝るの!!約束っ!!」

 そう言ってシアが俺の腰に抱きついてくる。昨日布団を買ったら一緒に寝るって約束したからな。

「ワタシ達も忘れてもらっちゃ困るわよ?」

「アタイ達も昨日我慢して寝たんだからねぇ。」

「あぁ、わかってる。」

 もうこのメンバーと一緒に寝るのは慣れたものだ。
最初こそドキドキしながらなかなか眠りにつけないことはあったものの、今は普通にぐっすり寝れる。

「今日は我も暖かい寝床で寝れるのだな?」

「もちろんだ。ちゃんとシンの分も買ってきたよ。」

 なにげにこのメンバーの中で、一番広々と布団を使って寝られるのはシンだけではないだろうか。俺はドーナ達と一緒に布団を使うし、リリンはフレイとライラと一緒に使うしな。

 まぁ、シンは寝相が良い方ではないようだから丁度良いのかもな。

「うむ、では我は一足先に寝床につかせてもらおう。」

「あぁ、ゆっくり休んでくれ。」

「私達も今日は歩き疲れちゃったから早めに寝るわ。」

「ヒイラギさんお休みなさ~い。」

 シンとリリン達は一足先に布団の中に入った。そして少しするとスヤスヤと寝息をたて始める。

「みんなすぐに寝ちゃったわね。」

「今日はいろんなことがあったからねぇ、皆疲れてたんじゃないかい?」

「きっとそうだろうな。」

 シンの場合肉体的な疲労もあるだろうが、一番は精神的な疲労の方が大きいだろう。人間の国に来て一番最初に出くわした問題がアレだったからな。

「ふわあぁぁ……。」

「シアも眠くなってきちゃったか?」

「うん。」

 シアが大きなあくびをして、眠そうに目を擦っていた。

「それじゃあワタシ達もそろそろ寝ましょっか?」

「そうだな。」

 俺が先に布団の真ん中にごろん…と横になると、みんなもいつも通りの場所に横になった。

「やっぱりお兄さんのここが一番。」

「ね~、なんかやっぱりこうじゃないと落ち着かないのよ。」

「最初の方は恥ずかしかったんだけどねぇ……。」

 皆の人肌の温もりに包まれると、すごい勢いで睡魔が襲い掛かってくる。

「みんなお休み。」

 その睡魔に体を任せると、あっという間に意識は心地よい眠りの中に落ちていった。
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