転生料理人の異世界探求記(旧 転生料理人の異世界グルメ旅)

しゃむしぇる

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第四章

情報を求めて

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 街に入って少し歩いてから、俺はドーナにさっきのことについて意見を求めた。

「ドーナ、さっきの話どう思う?」

「どう思うもなにも、突然すぎやしないかい?そもそも獣人族が人間に手を出したわけでもないんだし、戦争を仕掛ける理由がわかんないよ。」

「俺も同じ事を思ってたよ。だから今は情報を集めるために一度ギルドに行こうと思う。」

 ギルドに行けば何かいい情報が掴めるはずだ。あそこはいろんな人がいるしな。

「賛成だよ。戦争起こすとなれば、各ギルドの長に何かしらの通達はいくはずだからねぇ。きっとミースが何か知ってるはずさ。」

「決まりだな、二人もそれでいいか?」

「うん大丈夫!!」

「ワタシもそれでいいと思うわ。」

 満場一致でギルドに行くことが決まったので、足早にギルドへと向かう。大通りを突き進み、ギルドの前に到着したところで早速中に入った。

「取りあえず受付でミースがいるか聞いてくるよ。」

「それならアタイが行った方がいいんじゃないかい?」

「それもそうだな、じゃあ頼んでもいいか?」

「任せておくれよ。」

 そしてドーナは受付に向かうと、そこにいた受付嬢に話しかけた。

「ミースはいるかい?」

「あ、ドーナさんこんにちは。ミースギルド長なら二階にいらっしゃいます。」

「アタイが来たって伝えてくれるかい?」

「わかりました。」

 パタパタと受付嬢は二階へ向かう。そしてミースと一緒に降りてきた。

「あっ!!皆さんお久しぶりですね!!」

 相も変わらず笑顔が眩しい…。だがどこか疲れているように見えるな。目の下にクマもあるし、徹夜でもしたのだろうか?

「急なところ悪いねぇ、ちょっと話があるんだけどいいかい?」

「大丈夫ですよ~。こちらへどうぞ。」

 ミースに促され二階のギルド長の部屋へと向かう。中に入るとミースの机の上に大量の書類が重ねられていた。

「ずいぶんな仕事の量だねぇ。」

「はい、国王が戦争を宣言してからというものの毎日こんな感じですよぉ~。」

 やはり戦争の影響はここにも及んでいるらしい。

「それでなんだけど、今日ここに来たのはその戦争のことについて教えてもらいに来たんだよ。ちょっと遠出してて、今日ここに戻ってきたら国王が戦争を宣言したって聞いてねぇ。ここなら詳しい情報がわかると思ったんだけど、何か知らないかい?」

「そうでしたか、それでは私のわかる範囲のことを教えますね。」

 そしてミースは今回の戦争のことについて話し始めた。
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