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第四章
スタミナ麻婆豆腐
しおりを挟む主に疲れというのは、ビタミンを摂取することで緩和することが可能だ。
ただ、やみくもに色んなビタミンを摂取すれば良いわけではなく、ちゃんと決まった物を摂取する必要がある。
例えば筋肉疲労や肉体疲労にはビタミンB1が効く……等々、ちゃんと疲労の種類によって摂取すれば良いビタミンが決まっているのだ。
ちなみにビタミンB1は、豚肉や豆腐に多く含まれるビタミンだな。
「今回のみんなの疲労は、長時間座っていたことによる肉体疲労だからな。ビタミンB1と抗酸化物質のアリシンという物質が含まれる食材を中心に料理していこう。」
アリシンというのはネギやニラ、ニンニク等に含まれる物質で、熱を通すと疲労回復効果があるものだ。
ビタミンB1と一緒に摂取することで、大きな疲労回復が望める。
「まずは余ってる肉で合挽き肉を作ろう。」
買いだめしておいた豚肉と、料理で使って余った肉の切れ端などなどをミンサーで残らず挽き肉にしてしまう。
「今日のメニューは麻婆豆腐だ。」
疲労回復にはもってこいの料理だろう。
「先ずは野菜の切りつけからだな。」
今回使う野菜はニンニク、ネギ、生姜この三つだ。ニンニクと生姜はみじん切りに……ネギは中心の黄色い芯をみじん切りにして、外側の白いところは白髪ネギにして水にさらしておく。
これで野菜の仕込みは終わりだ。
「次は豆腐。」
豆腐は正方形に揃えて切り、塩を入れたお湯で軽く茹でる。
こうすることで余分な水分が抜けて、崩れにくくなるのだ。軽くゆでた後はザルで水気をきっておく。
「よし、後は炒めるだけだな。」
鍋にゴマ油を馴染ませ、みじん切りした野菜と豆板醤を香りが出るまで炒める。
香りが立ってきたら挽き肉をほぐしながら炒め、全体に火が入ったらヒタヒタぐらいの水、砂糖、醤油、鶏ガラスープの素、オイスターソース、塩、胡椒で味を整える。
味が決まったら豆腐を入れて一煮立ちさせる。
後は水溶き片栗粉でとろみをつける。いい感じにとろみがついたら、再びポコポコと沸騰させ……最後にほんの少しゴマ油を回しかければ完成だ。
「後は皿に盛り付けて、その上に白髪ネギをトッピングして……っと。」
これで少しでも疲れがとれてくれればいいんだがな。
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