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第四章
仔牛肉のコートレット
しおりを挟む「よっ…。」
一度街の外に出て、ある程度広い場所でハウスキットを出現させる。早速中へと入りコックコートに着替えて厨房へと向かう。
「私も手伝いましょうか?」
そうイリスが気を利かせてくれたが……。
「今回はそんなに仕込みが難しくないから大丈夫だ。ゆっくり座って休憩しててくれ。」
今回作る料理は仕込み自体がそんなに多くはないため、手が余ってしまう可能性がある。そうなるとみんなとしても面白くないだろうから、今回は一人で調理をする。
「今回は仔牛肉のコートレットを作るぞ。」
この料理名こそあまり耳にはしないだろうが、実はこの料理は日本の多くの家庭で親しまれているものだ。
コートレットはフランス語なのだが、これを日本語で直訳するとカツレツになる。つまり今から作るのはフランス風のカツレツだ。
「先ずはパン粉にパルメザンチーズと乾燥させて粉末状にした香草を何種類か入れてよく混ぜる。」
パン粉にパルメザンチーズと香草を混ぜ込むことにより、チーズのうま味と香草の爽やかな香りをパン粉につけることができるのだ。
「次は卵液。」
普通のカツレツを作るときは小麦粉、卵、パン粉の順で肉につけていくのだが…。今回は小麦粉と卵を混ぜた卵液を作って行程を省略する。
卵液の作り方は簡単だ。溶いた卵に牛乳、極少量のお酢、そして小麦粉を入れてしっかりと混ぜるだけだ。後はこれに肉をつけてパン粉をまぶせば終わりだ。
「パン粉をしっかりつけて……。後はバターを使って揚げ焼きにしていこう。」
今回はコートレットという事で、バターの香りをつけるためにフライパンで揚げ焼きにする。フライパンに少し多めに油を馴染ませて、パン粉をつけた肉をのせてから火をつける。
先に油を熱してから肉をいれてしまうと、あっという間にパン粉が焦げてしまうため注意しなければならない。
「まずは弱火でじっくり火を通して、両面に少し焼き色がついたらバターを入れて全体に絡めていく。」
バターの香りが出て、パン粉にもしっかりその香りがついたら180℃のオーブンでしっかりと中まで火を通す。
「よし、火が入ったな。後はしっかり油をきって盛り付ける。」
付け合わせに先ほど直売所で購入した野菜を少々盛り付け、本命のコートレットを盛り付けて……完成だ。
これにつけるソースはトマトソースがおすすめだが、今回は定番の中濃ソースも選べるようにしておこう。
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