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第三章

女子会

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「ふわあぁ~……。」

「ん?眠くなっちゃったか。」

 シアが大きなあくびをしていた。教会の掃除も手伝ってくれて、それにお腹いっぱいになったから疲れと満腹感で眠くなってしまったのだろう。

「なんだかワタシも眠くなってきちゃったわ。」

「この後何もやることないんだし、少し昼寝して休憩してもいいんじゃないのかい?」

「そうだな、それじゃあ布団敷くよ。」

 そして布団を敷いて真ん中にゴロンと横になった。すると猛烈な勢いで睡魔が襲い掛かってくる。急激に瞼が重くなり、体が俺を寝させようとしてくる。
 このまま瞼を閉じたらスッと眠れそうだ。

「あら?ヒイラギ布団一つでいいのかしら?」

 くすくすとランが笑いながらそう聞いてきた。

「二つ敷いてもくっつくことになるんだったら、最初から一つでいいかなと思ってさ。」

 それに慣れというのは恐ろしいもので、このメンバーでくっついて寝るのはもう慣れてしまった。

「じゃあもう一緒に寝るの慣れちゃったってこと?」

「毎日あんだけくっついて寝てれば多少は慣れてくるさ。」

 間違えてはいけない。あくまでも慣れたのはこのメンバーだけだ。

 それにしても瞼が重いな……。目を開けてるのもツラいし少し瞑るか。

「残念ねぇ、寝る前のヒイラギの恥ずかしがってる顔とっても可愛かったのに……って、あら?」

「どうやらもう寝ちゃったみたいだねぇ~。」

 ランが残念がっている間に、ヒイラギは既にすやすやと寝息をたて始めていた。

「疲れちゃってたのかしらね。」

「ここ最近、ゆっくり休むこともせずに動いていたからねぇ~。色々疲れがたまってたんだと思うよ。」

「ホント頑張り屋さんなんだから、たまにはこうやってゆっくり休むことも大切なのよ?」

 ランは眠ってしまったヒイラギの頭を撫でながら言った。

「ふふっ、眠ってるときのヒイラギってホント無防備で可愛いわよね。そうは思わないドーナ?」 

「ま、まぁ……そうだねぇ。こんなにまじまじと近くで顔を見れる機会もあんまりないし。」

「面白い話をしてますね、私も混ぜてください♪」

 ドーナとランの二人で話をしているとイリスも話にはまってきた。

「じゃあイリスはどんな時のヒイラギの顔が可愛いと思う?」

「私はですね~……。」

 そこから女性陣は話が盛り上がり、結局寝ることを忘れて話し込んでしまったのだった。
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