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第三章
エッグベネディクト
しおりを挟むまずはフランスパンを切り分けていこう。パン切り包丁で1㎝位の厚さにフランスパンを切り分けて鉄板の上に並べる。
あとはオーブンで熱してカリカリに…イングリッシュマフィンはフワフワだが、ないものはしょうがない。
「次はポーチドエッグだな。」
ポーチドエッグは形をきれいにするのが難しいものだが、ちょっと工夫を加えてやるときれいに仕上がりやすくなるのだ。
まずは鍋にたっぷりの水を入れてポコポコ沸かす。次に水の中にちょっと酢を入れて時計回りに鍋のふちをなぞるようにかき混ぜる。
こうすることで鍋の中の水の中に流れができる。後は真ん中に卵を落としてやれば水の流れによって形が崩れにくくなり、きれいに仕上がりやすい。
一回に一個しか作ることはできないがこの方法の方が確実にきれいに作れる。
「形が整ったら火が通り過ぎないように、冷たい水の中に落として冷ましておけば大丈夫だな。」
水につけるのはいいが、水の中に放置しすぎると水っぽくなるので粗熱が取れたら取り出しておくといい。
「次はソースだ。」
今回は卵黄とチーズ、マヨネーズを使ったソースを作る。本当のエッグベネディクトは、オランデーズソースというフランス料理の基本のソースをかけて食べるんだが、今回はシアとフレイがいるからな、ただバターとレモン果汁と卵黄にブラックペッパーで味を付けたものでは少し味気ないため、マヨネーズで代用する。
今回使うソースの作り方はとても簡単で、まず卵黄とマヨネーズをかき混ぜる。そこにパルメザンチーズとブラックペッパーで香りと味を整えて……。
最後にスプーンで一杯掬って口に運んで味見をする。
「少し塩を入れればいいかな。」
塩を一つまみソースの中に入れて味を引き締める。
「最後にベーコンをカリカリに焼いて盛り付けに入ろうか。」
厚めに切ったベーコンの表面をフライパンで焼いて焼き色を付けていく。ジュウジュウと音をたてて焼かれるベーコンの姿はひどく食欲をそそる。
「よし、後は軽いコンソメスープを作りながら盛り付けよう。」
カリカリに焼いたフランスパンの上に先ほど焼いたベーコンを乗せる。さらにその上に半熟のポーチドエッグを乗せていく。
最後に上から乗せたものをすべて覆い隠すようにソースをかけて…完成だ。
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