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第ニ章

完璧な調和の料理

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 みんなで食卓を囲むと、すでにみんな我慢の限界を迎えているようだ。それは俺も同じで、今日はお腹が減って仕方がない。

「さぁ、もう食べよう。俺も今日は腹が減って仕方ないんだ。」

 みんなで手を合わせ……。

「「「いただきます!!」」」

 食材に感謝をして、みんなで食べ始める。いつもはみんなの反応を眺めてから食べ始めるのだが、今日は一緒に食べ始めることにした。

 野菜とサーモンに合わせ味噌をたっぷりとからめて口に入れる。

「あぁ、うまいなぁ。」

 シャキシャキの野菜とフワフワの食感のジュエルサーモンに味噌がとてもよく合う。それと一緒にご飯を食べるともう止まらない。

「お兄さん、シアこれ好きっ!!とっても美味しいの!!」

「このタレがとっても合うわね~。」

「もぐもぐ、んぐっ。ご飯が止まらないよ、野菜もサーモンもホントに美味しいねぇ。」

「これぞまさに調和……野菜もお魚もすべてが美味しいです。」

「自分あんまり野菜好きじゃないっすけど、この野菜はいくらでも食べられるっす~。」

 俺と同様にみんな美味しく食べてくれているようで何よりだ。

 ホントにこの料理は素材と調味料の相性が抜群にいい料理だ。イリスの言っているように完璧に調和している。
 こんなに相性がいい料理はなかなか無い。

 料理とご飯の相性が良いことも相まって、あっという間にみんなのお椀にあったご飯はなくなり……。

「「「おかわりっ!!」」」

 案の定みんなからのお代わりラッシュ。大方予想通りだ。

 恐らくこれからも何回かお代わりが出ると思うので、炊飯器ごとテーブルに持ってきた。これでいつお代わりが来てもすぐに対応できる。

 その後みんなもう一度お代わりし、料理とご飯が完全に無くなってやっと夕食は幕を閉じた。

「ふみゅうぅぅ~おなかいーっぱい!!」

 ポンポンとシアは自分のお腹を手でなで満腹のアピールをしていた。なんとも幸せそうな顔をしている。
 他のみんなも満腹で動けないようだ。

「さてさて、いよいよ明日は獣人族の国に出発だな。」

「獣人族……話の通じる相手だといいけどねぇ。特にアタイ達は人間……歴史上酷いことをしてるのには間違いないから。」

「その辺は何とかなるさ。」

 そうポジティブに思ってはいるが、過去の歴史っていうのは心の底に深く刻まれるものだ。簡単に消えたりはしない。

 兎にも角にも、実際に向こうに行ってみて、現地の獣人族と話をしてみないとわからない。

 明日に備えて、今日は早めに眠りにつくのだった。
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