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第ニ章
ジュエルサーモンのちゃんちゃん焼き②
しおりを挟む今回使う調味料を目の前に並べていく。
「今回使うのは味噌と味醂と砂糖、醤油、おろしにんにく…この五つだ。」
「うーん…わかった!!」
「今回は混ぜながら計らないといけないから、シアが混ぜてもらってもいいか?」
「まぜまぜ得意!!」
ボウルと泡立て器をシアに渡し最初に固形の味噌から入れ、その次に砂糖と味醂を入れて味噌を伸ばしてもらう。
「ま~ぜま~ぜっ♪」
味噌がすっかり液体状に伸びたら、残りの醤油とにんにくを入れて味を調える。合わせ調味用を軽くスプーンですくって味見をする。
「うん、これでいい。」
味を確かめているとシアがじー…っと指をくわえながらこちらを見ていた。
「シアも味見したいのか?」
コクコクと頷き肯定するシア。
そういうことらしいので、シアにも一口味見させてみることにした。
「ほら口開けて。」
「あーん……美味しいけど、ちょっとしょっぱい?」
「そうだな、今は少ししょっぱい。でも料理が完成したらちょうどよくなるんだ。」
「楽しみ~。」
ここで味をちょうどよくつけてしまうと、完成したころには野菜からの水分と甘みで味が薄くなってしまうため、少し濃いめに味を付けていたのだ。
「ヒイラギ~こっちも終わったわよ。」
どうやら二人の方も野菜を切り終わったらしい。これならみんなで盛り付けに入れそうだな。
「ありがとう、それじゃあみんなで盛り付けをしよう。」
「「「おー!!」」」
シアが先にジュエルサーモンを耐熱皿に並べていき、その上にドーナとランが切った野菜を乗せていく。そして最後に俺が合わせ調味料を上からかけていく。
盛り付けが終われば、あとは200℃に熱したオーブンでじっくり焼いていくだけだ。
じっくりと焼き野菜の表面に少し焦げ目がつき、底の方がぐつぐつとしてきたら火が入った証拠だ。焼きあがったちゃんちゃん焼きをオーブンから取り出すと、香ばしい焦がし味噌の香りが広がった。
「ふわあぁぁぁ~、いい匂い。」
「お腹減ったっす~!!」
今にも出来上がったちゃんちゃん焼きにかぶりつきそうになっている二人。香ばしい味噌の香りが食欲を刺激しているのだろう。
「さぁ、あったかいうちに食べよう。ご飯はそこから食べたい分だけ盛ってくれ。」
そう言うと、みんな炊飯器のほうに向かって行った。
その最中出来上がったちゃんちゃん焼きをいつものテーブルに運んでいると、自分のお椀を持ったイリスとすれ違う。
「私も行ってきますね♪」
「あぁ、好きなだけ盛ってくるといい。」
そして各々好きなだけご飯をよそったのち、みんなでテーブルを囲むのだった。
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