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第ニ章
事情聴取?
しおりを挟む綺麗に包装されたジュエルサーモンを受け取り、俺は店員にお礼を告げた。
「ありがとう。また今度じっくり見に来るよ。」
「お待ちしております。ありがとうございました。」
そして店を後にして次の目的地を目指すことにした。
「さてと、この湖で1番美味しいって魚も買えたしそろそろギルドに向かうか。」
「ミノンも待ってるだろうしねぇ。」
「あぁ、あんまり待たせてもあれだろうからな。」
市場からギルドに向かった。途中八百屋で少なくなった野菜類を購入し、食料の備蓄も万全の状態にすることができた。
市場から少し歩くとあっという間に、目立つギルドの看板が見えてきた。
「市場から意外に近かったな。」
ギルドの扉を開けて中へと入ると……。
「あっ!!ようやく来た……。」
少し目に隈ができているミノンが、今か今かと俺達のことを待ち構えていた。
「こ、こっちに来てください。聞きたいことが山ほどあるんです。」
「あ、あぁわかった。」
ミノンに手を引かれ、ギルド長室に案内された。
「そこに腰掛けてください。いま書類を準備しますから。」
フラフラと足元がおぼつかないミノン。まさに疲労困憊といった様子だ。
「だ、大丈夫か?フラフラだぞ?」
「気にしないでください、あの日から寝ていないだけです。」
ミノンはそう言うと、自分の机の上に山のように重なった書類の山から何枚か書類を持ってきた。
「それで本日お呼びしたのは、二日前の湖での事件のことについてお聞きしたいんです。」
「俺は何も知らないぞ?」
「嘘は良くありません。湖であなたの事を見たっていう冒険者が、いっぱいいるんですからね?」
うむむ、彼女を回収して即座に帰ったつもりだったが……やはり人目にはついていたらしい。
「嘘をついて悪かった。それで具体的にどんな事が聞きたいんだ?」
「単刀直入に聞きますが、ウォータードラゴンはどうなったのですか?」
「あぁ、ウォータードラゴンなら……。」
「あのドラゴンならヒイラギが倒したわよ?」
俺が、全て言い終える前にランがミノンの問いかけに答えた。
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