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第一章
照り焼き風チキン定食
しおりを挟むさて、朝御飯は何にしようか。昨日の夜は魚を食べたから、朝ご飯は肉を使って食べやすいのを作るか。後は付け合わせに卵焼きを焼いておけば、シアも喜んでくれるだろう。
「それじゃあ卵焼きから作るか。」
卵焼きの材料はいたってシンプルだ。
1人あたり
卵 3個
出汁 60cc
砂糖 10g
塩 1g
醤油 10cc
カチャカチャと卵を混ぜ、上記の調味液を加えていく。そして暖めた玉子焼き用の鍋に流し込む。卵を入れるときの温度は、箸の先に少し卵をつけ鍋に落としてジュッと音がしたら入れ頃だ。
ある程度入れた卵液が固まったら、奥から手前にひっくり返してくる。この時鍋を大きく使うようにすると崩れにくい。箸で無理やり持ち上げようとすると卵が切れたり割れたりする。
「よし、後は巻きすで包んで整形しておこう。」
出来立ての卵焼きというのはプルプルしているため形を整えてあげないと形が崩れる。だから今回は巻きすで形をしっかりと整えておく。
そして巻きすで卵焼きを整形して次の作業に移ろうとすると……。
「ヒイラギってホントに器用よね~?」
「あぁまったくだよ。」
料理の受け取り口の所でドーナとランがこっちを見ていた。
「俺だって最初からできた訳じゃないさ。何回も練習したからこそ、ここまでできるようになったんだ。誰だって練習すれば遅かれ早かれできるようになる。」
実際これはホントの話で、例えばオムレツが出来なかった人が1ヶ月毎日オムレツ作ったら自然にできるようになってくる。
ま、こういうのはやりたくなった時に始めればいい。無理強いされてやっても意欲的に継続なんてできないからな。
「次は鶏肉を照り焼き風にしていこう。」
鶏モモ肉の掃除を始める。掃除の仕方は簡単で、鶏モモ肉の真ん中付近に白い軟骨が残っているのでそれを取り、表面に目立っている筋を取り除いていく。そしたら肉の方に包丁で浅く何本か切れ込みを入れて、中に埋まっている余計な脂や筋を切っていくのだ。
「そしたら塩、胡椒で味付けして焼くだけだ。」
塩は肉の重量のだいたい0.6%位がちょうどいい。それ以上振ってしまうと味が濃くなってしまう。
「そしたら先に鶏肉の肉の方から焼いていく。」
一般的には皮から焼くのが主流だが、俺は肉の面から焼く。理由としてはさっと肉の面に火を通し肉汁とうまみを閉じ込め、あとから皮をじっくり焼いてパリパリにするためだ。
「鶏肉の皮は少し多めの油で焼くとパリパリになる。」
少し多めの油で皮目を焼くことにより、皮に含まれる水分が抜けパリッとなる。この時何回か鶏肉を持ち上げて、皮の下にしっかり油が入るようにすると尚いい。
「そしたら200℃のオーブンで10分位火を通して、その間にタレを作っておこう。」
本格的なオーブンがない場合はオーブントースターでも大丈夫だ。750wで10分位皮を上にして焼けばいい。
今回のタレは醤油、味醂、酒、砂糖、蜂蜜すべてを鍋に入れ、ある程度沸かしてとろみがついてきたらタレの完成だ。
「そしたら先にタレを皿に流してその上に切った鶏肉を乗せて完成っと。」
こうすると食べる直前まで皮がパリパリのままを維持することができる。
「後は味噌汁とご飯をよそってっと。さぁ、できたぞ。特製照り焼き風チキン定食だ。」
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