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4章 青髪騎士団長お姉さん
第43話 3人目は青髪女騎士お姉さん
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-翌日-
オレたちは、朝食を宿屋ふくろうの食堂でとり、とても美味しいモーニングに大満足してからギルドに向かった。
のんびり行ったつもりだったのだが、オレたちがギルドの到着したタイミングで、やっと店開きの時間だったようで、入口を開けていた受付嬢と鉢合わせた。
「あ、冒険者の方ですか?リングベルでは珍しいですね」
との第一声、やはりリングベルでは冒険者稼業は栄えていないらしい。
とりあえずギルドの入口をくぐると、リリィと出会った町のギルドよりも小さい室内だったので驚いた。実は中は広い、なんていうハリーポッター的なことはなかったのだ。
当然、宿泊スペースなんてものはなく、掲示板と受付カウンターがあるだけだ。
「んー…それにしても依頼が少ないな」
掲示板を眺めるが、上級の依頼は1つもなく、1番難しい依頼が中級Cのモンスター討伐だ。
あとは町の人たちからの雑用依頼、つまり初級の依頼がほとんどだった。
「うーん、これだとリングベルに長居するのは難しそうね。この報酬じゃあ資金が底をつくわよ」
「その通りだね」
「どういたしますか?」
「まぁ、とりあえずは中級Cの依頼をこなそうか。やらないよりはいいよ」
そういって、依頼書を受付に持っていく。
「わぁ、3人とも上級ランクの方なんですね。リングベルで上級の方を見たのは初めてです」
受付嬢がオレたちのギルドプレートを確認しながらしゃべる。
「皆さん、中級になるころには旅立ってしまいますので」
「リングベルで上級の依頼がないのは、なにか理由があるのでしょうか?」
とリリィ。
「それはですね。この町には、騎士団が常駐していまして、町周辺のモンスターは騎士団が業務として討伐しているんです。
なので、冒険者さんたちに依頼できるのは、騎士団が相手にしないような低レベルのモンスターで、それに町から少し離れた場所になるんです」
「騎士団?」
なんだかワクワクする単語に聞き返さずにはいられない。
「騎士団というのは、エルネスタ王国騎士団のことです。この町には騎士団の西方支部がありまして、100名程度の騎士たちが常駐しています」
「へー、やっぱり騎士って強いものなんですか?」
「詳しいことは分かりませんが、冒険者から採用された方は全て上級以上だったと聞いています」
「ほーなるほど、精鋭揃いということですね」
なんかカッコいいな。そして騎士団という響きがなによりいい。
「騎士団は定期的に町の周りを巡回していますので、すぐに見ることができると思いますよ」
♢
騎士団というワクワクする単語は一旦置いといて、オレたちは中級Cのモンスター、リーフシープを狩りにきていた。
羊型のそいつは逃げるばかりで戦おうとせず、ソフィアの魔法で足止めしてから切りつけたらすぐに倒すことができた。
「やっぱり、このレベルだと楽勝すぎるな」
リーフシープは、毛皮が納品対象なので刈り取ってからアイテムボックスにしまう。とりあえず10匹だけ狩って帰ることにした。
「たしかに、少し町から遠いですね」
「そーだよね。遠出してこのレベルのモンスターしかいないとなると効率が悪そうだね」
のんびりとみんなで話しながら東門をくぐる。そうすると、前方から、
「騎士団のお帰りだ!見に行こうぜ!」
と何人かの町民が駆けてきた。
オレたちが後ろを振り返ると、鎧を纏った騎士たちが馬に乗って歩いてくる。全員が高級そうな装備に身を包んでいた。だいたい20名くらいはいるだろうか。
「きゃー!今日は、ステラ団長がいらっしゃるわ!」
「おぉ!氷の勇者様だ!いつもありがとうございます!」
そんな声が聞こえてくる
「氷の勇者?」
もう一度、騎士団に目をやると、先頭の馬に乗っているのは、女性だとわかった。
薄い水色の髪を腰の下まで伸ばした彼女は、凛とした表情で前を見据えていた。
身長は馬上のためよくわからないが、オレより大きいということは無さそうだ。リリィよりは少し高そうである。
体型はスレンダーですらっとしているが、鎧の膨らみからして出るところは出ていそうだ。
前髪は片方を切り揃えて、もう半分は横に流している。髪質はすこしウェーブがかっていて、ふんわりした印象だ。
服は白を基調としていて、金の装飾を施した軽装の鎧、鎧の下には青いインナーを身につけている。そして、金のラインが入った白のスカートに白のタイツを履いていた。
そしてなにより印象的なのは、彼女の頭の左側だ。
耳の少し上、後方のあたりから、水色で透明な角が生えており、少し曲がりながら前に伸びている。角はそこまで長くはなく頭の大きさと同じくらいの幅で収まっていた。
イメージとしては、悪魔族とか、ドラゴン娘とかに付いていそうな形をしているが、禍々しさは全く感じず、美しいとさえ思えた。
色々と前置きはしたが、まぎれもない美少女である。
その美しい少女に目を奪われていると、
「あれが氷の勇者様の角かー、ホントに生えてるんだなー」
そんな声に彼女がピクっと反応したような気がした。
「あれが勇者の力の源らしいぜ!すげーよな!」
「へー」
なんて雑踏が言っている。
他のモブキャラさんたちの会話を聞いたところ、彼女が、エルネスタ王国騎士団西方支部の騎士団長で、氷の勇者様と呼ばれているらしい。
オレはひっそりと目をつぶって攻略スキルを確認する。
攻略スキルのマップにはオレの位置を示す青い点、そして、すぐ近くに赤い点が表示されていた。
攻略対象を示すその赤い点は、目の前を通りすぎる騎士団長と重なっており、彼女が通りすぎると赤い点も動いていくことを確認できた。
そうか、やっぱり彼女が次の。
オレは異世界らしい新しい美少女との出会いに心が震える思いだった。
オレたちは、朝食を宿屋ふくろうの食堂でとり、とても美味しいモーニングに大満足してからギルドに向かった。
のんびり行ったつもりだったのだが、オレたちがギルドの到着したタイミングで、やっと店開きの時間だったようで、入口を開けていた受付嬢と鉢合わせた。
「あ、冒険者の方ですか?リングベルでは珍しいですね」
との第一声、やはりリングベルでは冒険者稼業は栄えていないらしい。
とりあえずギルドの入口をくぐると、リリィと出会った町のギルドよりも小さい室内だったので驚いた。実は中は広い、なんていうハリーポッター的なことはなかったのだ。
当然、宿泊スペースなんてものはなく、掲示板と受付カウンターがあるだけだ。
「んー…それにしても依頼が少ないな」
掲示板を眺めるが、上級の依頼は1つもなく、1番難しい依頼が中級Cのモンスター討伐だ。
あとは町の人たちからの雑用依頼、つまり初級の依頼がほとんどだった。
「うーん、これだとリングベルに長居するのは難しそうね。この報酬じゃあ資金が底をつくわよ」
「その通りだね」
「どういたしますか?」
「まぁ、とりあえずは中級Cの依頼をこなそうか。やらないよりはいいよ」
そういって、依頼書を受付に持っていく。
「わぁ、3人とも上級ランクの方なんですね。リングベルで上級の方を見たのは初めてです」
受付嬢がオレたちのギルドプレートを確認しながらしゃべる。
「皆さん、中級になるころには旅立ってしまいますので」
「リングベルで上級の依頼がないのは、なにか理由があるのでしょうか?」
とリリィ。
「それはですね。この町には、騎士団が常駐していまして、町周辺のモンスターは騎士団が業務として討伐しているんです。
なので、冒険者さんたちに依頼できるのは、騎士団が相手にしないような低レベルのモンスターで、それに町から少し離れた場所になるんです」
「騎士団?」
なんだかワクワクする単語に聞き返さずにはいられない。
「騎士団というのは、エルネスタ王国騎士団のことです。この町には騎士団の西方支部がありまして、100名程度の騎士たちが常駐しています」
「へー、やっぱり騎士って強いものなんですか?」
「詳しいことは分かりませんが、冒険者から採用された方は全て上級以上だったと聞いています」
「ほーなるほど、精鋭揃いということですね」
なんかカッコいいな。そして騎士団という響きがなによりいい。
「騎士団は定期的に町の周りを巡回していますので、すぐに見ることができると思いますよ」
♢
騎士団というワクワクする単語は一旦置いといて、オレたちは中級Cのモンスター、リーフシープを狩りにきていた。
羊型のそいつは逃げるばかりで戦おうとせず、ソフィアの魔法で足止めしてから切りつけたらすぐに倒すことができた。
「やっぱり、このレベルだと楽勝すぎるな」
リーフシープは、毛皮が納品対象なので刈り取ってからアイテムボックスにしまう。とりあえず10匹だけ狩って帰ることにした。
「たしかに、少し町から遠いですね」
「そーだよね。遠出してこのレベルのモンスターしかいないとなると効率が悪そうだね」
のんびりとみんなで話しながら東門をくぐる。そうすると、前方から、
「騎士団のお帰りだ!見に行こうぜ!」
と何人かの町民が駆けてきた。
オレたちが後ろを振り返ると、鎧を纏った騎士たちが馬に乗って歩いてくる。全員が高級そうな装備に身を包んでいた。だいたい20名くらいはいるだろうか。
「きゃー!今日は、ステラ団長がいらっしゃるわ!」
「おぉ!氷の勇者様だ!いつもありがとうございます!」
そんな声が聞こえてくる
「氷の勇者?」
もう一度、騎士団に目をやると、先頭の馬に乗っているのは、女性だとわかった。
薄い水色の髪を腰の下まで伸ばした彼女は、凛とした表情で前を見据えていた。
身長は馬上のためよくわからないが、オレより大きいということは無さそうだ。リリィよりは少し高そうである。
体型はスレンダーですらっとしているが、鎧の膨らみからして出るところは出ていそうだ。
前髪は片方を切り揃えて、もう半分は横に流している。髪質はすこしウェーブがかっていて、ふんわりした印象だ。
服は白を基調としていて、金の装飾を施した軽装の鎧、鎧の下には青いインナーを身につけている。そして、金のラインが入った白のスカートに白のタイツを履いていた。
そしてなにより印象的なのは、彼女の頭の左側だ。
耳の少し上、後方のあたりから、水色で透明な角が生えており、少し曲がりながら前に伸びている。角はそこまで長くはなく頭の大きさと同じくらいの幅で収まっていた。
イメージとしては、悪魔族とか、ドラゴン娘とかに付いていそうな形をしているが、禍々しさは全く感じず、美しいとさえ思えた。
色々と前置きはしたが、まぎれもない美少女である。
その美しい少女に目を奪われていると、
「あれが氷の勇者様の角かー、ホントに生えてるんだなー」
そんな声に彼女がピクっと反応したような気がした。
「あれが勇者の力の源らしいぜ!すげーよな!」
「へー」
なんて雑踏が言っている。
他のモブキャラさんたちの会話を聞いたところ、彼女が、エルネスタ王国騎士団西方支部の騎士団長で、氷の勇者様と呼ばれているらしい。
オレはひっそりと目をつぶって攻略スキルを確認する。
攻略スキルのマップにはオレの位置を示す青い点、そして、すぐ近くに赤い点が表示されていた。
攻略対象を示すその赤い点は、目の前を通りすぎる騎士団長と重なっており、彼女が通りすぎると赤い点も動いていくことを確認できた。
そうか、やっぱり彼女が次の。
オレは異世界らしい新しい美少女との出会いに心が震える思いだった。
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