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2章 ダンジョンと刀
第34話 美人女教師の初期好感度が高すぎて
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《クラス替え》スキルで、今選択できる座席は、30席あるうちの5席だ。25席はグレーになっていて選択できない。
空席は2席なので、とりあえず、鈴の隣の座席をタップして、〈新メンバー加入〉を選択してみる。
――――――――――――――――――
小日向桜をクラスに加入させますか?
Yes or No
――――――――――――――――――
「おお!いけそう!」
「やったわね」
オレはそのままYESを押す。すると、いつもと違うメッセージが表示された。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
小日向桜はダンジョンに入れません。指導者として加入させますか?
Yes or No
―――――――――――――――――――――――――――――――――
「ほほう?つまりどういうこと?」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
20歳以上の人物は、クラスの教育担当としてクラスに加入させることが可能です。
しかし、戦闘面では役に立たないため慎重な判断をオススメします。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ふむふむ?鈴、どう思う?」
「どうって?あんたに友達30人もできるとは思わないから、なんも考えずに加入させればいいと思うわ」
「……そんな言い方……つらい……」
「はいはい。デメリットとしては、ほとんどのメンバーを教師にすると、ダンジョン攻略に挑めるメンバーが減る、それだけよね?」
――――――――――――――――
概ね、その理解であっています。
――――――――――――――――
「だって。ならいいんじゃない?」
「わかった」
オレは、〈小日向桜を教師としてクラスに加入させますか?〉に対してYESボタンをタップした。空席だった座席に、小日向桜という文字が表示され、名前の右上に〈担任〉という文字が入る。オレの名前の右上には〈学級委員〉と書いてあって、ゆあちゃんと鈴のところには何もないので、これは役職というやつだろう。
「加入できた?」
ゆあちゃんが肩を寄せてモニターを覗き込んでくる。
「う、うん……」
「好感度は?」
「えっと……」
「りっくん?」
見せていいものかと悩んだが、すさまじい圧を感じた。早く見せろ、ということらしい。
「えーっと……」
諦めて、桜先生の座席をタップする。
――――――――――――――――
氏名:小日向桜(こひなたさくら)
年齢:21歳
性別:女
役職:担任教師
所有スキル:無し
攻撃力:3(E-)
防御力:5(E)
持久力:7(E)
素早さ:8(E)
見切り:2(E-)
魔力:0(E-)
精神力:13(E+)
学級委員への好感度:98/100
総合評価:E
――――――――――――――――
「……98」
「98?え?そんな……見せて!」
「むぐぅ!?」
顔を思いっきり押しのけられた。
「ほ、ほんとに98もある……ほぼ100じゃない……」
わなわなしはじめるゆあちゃん。
「やぁ~ん。恥ずかしいですぅ~♪」
桜先生を見ると頬に手を当ててクネクネしていた。全然恥ずかしそうじゃない。むしろ嬉しそうである。
「が、学生を好きになるなんて!教師失格!」
ゆあちゃんが桜先生の前に歩いて行き威嚇する。
「教師だって1人の女性です!」
桜先生も立ち上がった。
「っ!?りっくんはゆあの幼馴染だから!」
「王子様は私を迎えにきてくれるんです!」
「また王子様とかいって!夢女きもい!」
「キモくない!自分のこと名前で呼ぶとか!ぶりっ子おつ!」
「っー!おばさん!」
「は!?はぁぁ!?なんだこのガキんちょ!ぶっころしてやりゅ!!」
「落ち着きなさい」
Bang!Bang!
「いたい!」
「キャン!?」
鈴がゴム弾を2人のお尻に撃ち込んでいた。尻を押さえて2人がうずくまる。地獄絵図だった。
「モテる男は大変ねぇ」
「……」
「なんとか言いなさいよ」
「……」
オレは何を言われているのかわからないので、思考を放棄することにした。そして、思考を放棄しているオレの目の前にメッセージが表示される。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
小日向桜の加入特典として5ポイント、好感度ボーナスとして9ポイントが付与されます。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どうやら、ステータスポイントは無事、取得できたようだ。
空席は2席なので、とりあえず、鈴の隣の座席をタップして、〈新メンバー加入〉を選択してみる。
――――――――――――――――――
小日向桜をクラスに加入させますか?
Yes or No
――――――――――――――――――
「おお!いけそう!」
「やったわね」
オレはそのままYESを押す。すると、いつもと違うメッセージが表示された。
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小日向桜はダンジョンに入れません。指導者として加入させますか?
Yes or No
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「ほほう?つまりどういうこと?」
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20歳以上の人物は、クラスの教育担当としてクラスに加入させることが可能です。
しかし、戦闘面では役に立たないため慎重な判断をオススメします。
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「ふむふむ?鈴、どう思う?」
「どうって?あんたに友達30人もできるとは思わないから、なんも考えずに加入させればいいと思うわ」
「……そんな言い方……つらい……」
「はいはい。デメリットとしては、ほとんどのメンバーを教師にすると、ダンジョン攻略に挑めるメンバーが減る、それだけよね?」
――――――――――――――――
概ね、その理解であっています。
――――――――――――――――
「だって。ならいいんじゃない?」
「わかった」
オレは、〈小日向桜を教師としてクラスに加入させますか?〉に対してYESボタンをタップした。空席だった座席に、小日向桜という文字が表示され、名前の右上に〈担任〉という文字が入る。オレの名前の右上には〈学級委員〉と書いてあって、ゆあちゃんと鈴のところには何もないので、これは役職というやつだろう。
「加入できた?」
ゆあちゃんが肩を寄せてモニターを覗き込んでくる。
「う、うん……」
「好感度は?」
「えっと……」
「りっくん?」
見せていいものかと悩んだが、すさまじい圧を感じた。早く見せろ、ということらしい。
「えーっと……」
諦めて、桜先生の座席をタップする。
――――――――――――――――
氏名:小日向桜(こひなたさくら)
年齢:21歳
性別:女
役職:担任教師
所有スキル:無し
攻撃力:3(E-)
防御力:5(E)
持久力:7(E)
素早さ:8(E)
見切り:2(E-)
魔力:0(E-)
精神力:13(E+)
学級委員への好感度:98/100
総合評価:E
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「……98」
「98?え?そんな……見せて!」
「むぐぅ!?」
顔を思いっきり押しのけられた。
「ほ、ほんとに98もある……ほぼ100じゃない……」
わなわなしはじめるゆあちゃん。
「やぁ~ん。恥ずかしいですぅ~♪」
桜先生を見ると頬に手を当ててクネクネしていた。全然恥ずかしそうじゃない。むしろ嬉しそうである。
「が、学生を好きになるなんて!教師失格!」
ゆあちゃんが桜先生の前に歩いて行き威嚇する。
「教師だって1人の女性です!」
桜先生も立ち上がった。
「っ!?りっくんはゆあの幼馴染だから!」
「王子様は私を迎えにきてくれるんです!」
「また王子様とかいって!夢女きもい!」
「キモくない!自分のこと名前で呼ぶとか!ぶりっ子おつ!」
「っー!おばさん!」
「は!?はぁぁ!?なんだこのガキんちょ!ぶっころしてやりゅ!!」
「落ち着きなさい」
Bang!Bang!
「いたい!」
「キャン!?」
鈴がゴム弾を2人のお尻に撃ち込んでいた。尻を押さえて2人がうずくまる。地獄絵図だった。
「モテる男は大変ねぇ」
「……」
「なんとか言いなさいよ」
「……」
オレは何を言われているのかわからないので、思考を放棄することにした。そして、思考を放棄しているオレの目の前にメッセージが表示される。
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小日向桜の加入特典として5ポイント、好感度ボーナスとして9ポイントが付与されます。
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どうやら、ステータスポイントは無事、取得できたようだ。
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