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1章 奪う力と与える力
第1話 スキル鑑定式と死刑宣告
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キーブレス王国の王城内、とある王妃の寝室にて新たな王子が誕生しようとしていた。
「……おぎゃあ!おぎゃあ!」
「奥様!奥様!男の子ですよ!おめでとうございます!」
「あぁ……そうですか……男の子……顔を見せてもらえますか?」
「はい!どうか優しく抱いてあげてください!まだ首がすわってませんので!」
「あぁ……私の可愛い赤ちゃん……」
金髪の優しい顔をした女性、国王の十七番目の王妃、アナスタシア・キーブレスは、わが子を抱き上げ愛おしそうに頭を撫でた。
寝室の中には、メイドが10人近くおり、先ほどまで忙しく動き回っていた。今はみな、笑顔で王妃と王子のことを見守っている。
「奥様!王子のお名前は!なんてお名前にするんですか?」
「そうですね……この子は……ジュナ……ジュナリュシア・キーブレス」
「ジュナリュシア王子!素敵なお名前です!」
「ありがとう……」
この日、ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。
♢♦♢
-7年後-
「んー……」
僕はお母様の化粧台の椅子に座って自分の顔を眺めていた。端正な可愛らしい顔をしている。いわゆるイケメンだろう。いや、どっちかというと中性的な顔なので、美少女か?いやいや、性別は男なんだし、イケメンだと胸を張ろう。メイドたちも僕のことを「可愛い」、「かっこいい」と褒めてくれるのだ。自信をもっていいはずだ。僕は、顔をキリっとさせ、キメ顔を作ってから、そっと髪の毛を触る。
「でも、なんで僕の髪は銀色なんだろう……」
キーブレス王家の人たちは、全員が金髪だと聞いている。かくいう、僕のお母様も金髪だし、顔も知らぬ兄弟たちも金髪だという。それなのに僕の髪の色だけ銀髪なのだ。でも、お母様もメイドのコレットも「そんなの気にしなくていい。ジュナはきっと特別なのよ」と言ってくれていた。だから、僕はあまりそのことについて深く考えていなかった。
鏡の中の自分、エメラルドグリーンの瞳と目が合う。目の色はお母様と同じだ。髪の色が違うのは残念だが、目の色は大好きなお母様と一緒で良かった。嬉しい。
僕がナルシストのように自分の容姿を確認していると、メイドのコレットが呼ぶ声が聞こえてきた。
「王子ー!ジュナ王子ー!どこですかー?」
「おお?はぁーい!」
ガチャ。
「こちらにおられましたか!もうすぐ鑑定式のお時間ですよ!さぁ!急いで!」
「はぁい」
幼い僕は、コレットに手を引かれ、屋敷の廊下を歩く。コレットはまだ十代の若いメイドで、三つ編みを二本垂らした赤髪の女の子だ。僕が赤ちゃんの頃から一緒で、お母様と同じくらい大好きな人だった。
「コレット、今日はお母様はこないの?」
「鑑定式には王子様と王女様だけが入れることになっていますので。アナスタシア様はお留守番です」
「コレットは?一緒に来てくれる?」
「いいえ。コレットは、会場の前でお待ちしております」
「えぇ……」
「そんな寂しそうになさらないでください。ジュナ王子。コレットは応援しております。がんばって!」
「はぁい……今日の晩御飯はシチューがいいな!」
「ふふ、わかりました。鑑定式を頑張ったジュナ王子にはコレットが腕を振るってさしあげましょう!」
「うん!約束だよ!」
僕は無邪気な子どもを演じて、コレットに好物の約束を取り付けた。どうやら僕は早熟な子どものようで、子どもらしく振舞うことの特権を理解しているのだ。
そして、内心ではちょっとえっちなことも考えていた。コレットの黒と白のメイドスカートが僕の隣でふわふわと揺れていたからだ。『うーむ、僕が当主になったらスカートはもっと短くしてもいいな』そんな、しょーもないことを考えていると、玄関の前に停めてあった馬車に放り込まれた。
♢♦♢
-キーブレス王国 王城 スキル鑑定の間-
僕が馬車で連れてこられた場所には、10歳にも満たない男女が10名ほど集められていた。
みな、高そうなタキシードやドレスを着させられている。かくいう僕もそうだ。みんなと同じように中世ヨーロッパの貴族が着てそうな豪華なタキシードを着ていた。
しかし、そこに集められた子どもたちと僕には、大きく異なる特徴がひとつ。髪の色だ。聞いていた話の通りだが、僕以外は全員が金髪なのに、僕だけが銀髪だった。周りの何人かに稀有な目を向けられる。まわりからの視線に少し居心地が悪いと感じていると、
「それでは!これより王家の皆様のスキル鑑定を行わせていただきます!スキル鑑定とは言いましても、皆さまはギフトキーのスキルをお持ちとなっておりますので、ギフトキーのランクを鑑定することになります!」
神官服の老人が祭壇の前にやってきて、大きな声を出したので、みんな前を向いて静かになった。もちろん僕も同じように前を見る。今日は、キーブレス王国の王子、王女たちのスキルを鑑定する儀式の日ということで、僕はそれに参加させられていたのだ。
「国王陛下は、ギフトキーのランクはもちろんSランク!第一王子様から第三王子様も同様にSランクとなっております!皆様にも高ランクの祝福がありますように!それでは!最初に第四王子クワトゥル様!」
名前を呼ばれた男児が前に出る。目が細くガリガリで不健康そうな子どもだった。姿勢が悪いせいか自信が無さそうに見える。
「それでは!鑑定致します!水晶にお手を触れてください!」
不健康そうな細目が水晶に手を触れる。そして、老人が水晶を覗き込んだ。
「クワトゥル第四王子様のランクは!Aランクになります!素晴らしい!おめでとうございます!」
「A?私が?Aランク……や、やった……」
ランクを告げられた細目は、小さくガッツポーズをしながら後ろに下がった。下がってからもワナワナと喜びに震えている。
「続きまして!第五王女ピアーチェス様!」
次に、ピアーチェスと呼ばれた女の子が前に出る。おぉ、金髪縦ロールだ、と心の中で呟く。美しい金髪を上品にくるくると巻いた女の子は、これまた上品な所作で前に歩み出た。
端正な顔立ちで、お人形さんのように可愛い。でも、吊り上がった目頭から、少し意地悪そうにも見えた。自信に満ちたその瞳は、僕と同じエメラルドグリーンに輝いており、同じ血筋なんだということを意識させる。
「水晶にお手を!」
そして、金髪縦ロールが水晶に両手を触れる。
「ピアーチェス第五王女のランクは!ランクは……これは……」
ん?どうしたのだろうか。鑑定士の老人が驚いた顔をして、言い淀んでいた。
「なんですの?はやく教えていただけます?高貴なワタクシのランクを、Sランクかしら?」
ふふん!そんな擬音が聞こえてきそうな高慢な態度であった。よっぽど自分の才能に自信があったんだろう。しかし、鑑定士から伝えられたランクは――
「ピアーチェス様のスキルランクは……Eランクになります……」
「……え?」
ざわざわ。周囲がざわつきだす。
「E?Eだって?Aじゃなくて?」
「キーブレス王家でEランクなんて今までいた?」
「いるわけないじゃん。いたら奴隷落ちだよ」
「……そんな!そんな馬鹿なことありえませんわ!もう一度測定なさい!」
「は!申し訳ございません!」
王女からの命令に恐縮し、もう一度計測を行う鑑定士。しかし、何度測定しても、彼女のランクが変わることはなかった。いつしか、金髪縦ロールの吊り上がっていた眉はどんどんとへの字になり、青い顔になっていった。
「ピアーチェス様……お下がりください……」
鑑定士が不憫なものを見るような目でうながすと、下を向いてドレスの裾を握りしめ、元の位置まで戻る王女。
そんなピアーチェス王女のことをさっきAランクと測定されたクワトゥル王子がニヤついた顔で眺めていた。気持ちが悪いヤツだ。本能的にそう思ってしまう。人が凹んでいるときに、なんであいつは笑っているんだ?
てか、ランクが低いとなんかマズいんだっけ?僕がボーッとしていると、どんどんと子どもたちのスキル鑑定が進んでいく。何人か欠席者はいたようだが、ほとんどの子は、BかCランク、Aは数人、SとCより下は1人もいなかった。
なるほど、王族だと高ランクが多いようだ。だとすると、あのピャーなんとかいう王女は気の毒だな。Eランクということで、いじめられるかもしれない。このときの僕は、それくらいの軽い認識だった。低ランクを言い渡された人間の行く末について、理解していなかったのだ。
「最後に!第十七王子!ジュナリュシア様!前へ!」
王女のことを憐れんでいると、僕の番になった。前に出て、さっと水晶を触る。きっと平凡な僕はCランクとかだろう。
『早く家に帰ってコレットのシチューが食べたい』なんて考えながら、水晶を眺める。しかし、さっきまでみんなが手を触れると光っていた水晶がうんともすんとも言わないことに気づく。
「これは……」
ん?
「これは……スキル無し……です……」
んん??
ざわざわ。ピアーチェス王女のときと同じように、いや、それ以上のざわつきが起こる。
「王家でスキル無しとは……これは……やはり、銀髪には呪いがかかってるのか……」
目の前の老人が僕の髪を見て、恐ろしいものを見てるような目を向けてくる。
「スキル無しだって?」
「そんなやつが王家であるはずが……」
「貧民街の出なんじゃない?銀髪だし」
「あいつ、終わったな」
「……」
どうやら、僕の人生は、齢7歳で終わってしまったらしい。
「……おぎゃあ!おぎゃあ!」
「奥様!奥様!男の子ですよ!おめでとうございます!」
「あぁ……そうですか……男の子……顔を見せてもらえますか?」
「はい!どうか優しく抱いてあげてください!まだ首がすわってませんので!」
「あぁ……私の可愛い赤ちゃん……」
金髪の優しい顔をした女性、国王の十七番目の王妃、アナスタシア・キーブレスは、わが子を抱き上げ愛おしそうに頭を撫でた。
寝室の中には、メイドが10人近くおり、先ほどまで忙しく動き回っていた。今はみな、笑顔で王妃と王子のことを見守っている。
「奥様!王子のお名前は!なんてお名前にするんですか?」
「そうですね……この子は……ジュナ……ジュナリュシア・キーブレス」
「ジュナリュシア王子!素敵なお名前です!」
「ありがとう……」
この日、ジュナリュシア・キーブレスは、キーブレス王国の第十七王子として生を受けた。
♢♦♢
-7年後-
「んー……」
僕はお母様の化粧台の椅子に座って自分の顔を眺めていた。端正な可愛らしい顔をしている。いわゆるイケメンだろう。いや、どっちかというと中性的な顔なので、美少女か?いやいや、性別は男なんだし、イケメンだと胸を張ろう。メイドたちも僕のことを「可愛い」、「かっこいい」と褒めてくれるのだ。自信をもっていいはずだ。僕は、顔をキリっとさせ、キメ顔を作ってから、そっと髪の毛を触る。
「でも、なんで僕の髪は銀色なんだろう……」
キーブレス王家の人たちは、全員が金髪だと聞いている。かくいう、僕のお母様も金髪だし、顔も知らぬ兄弟たちも金髪だという。それなのに僕の髪の色だけ銀髪なのだ。でも、お母様もメイドのコレットも「そんなの気にしなくていい。ジュナはきっと特別なのよ」と言ってくれていた。だから、僕はあまりそのことについて深く考えていなかった。
鏡の中の自分、エメラルドグリーンの瞳と目が合う。目の色はお母様と同じだ。髪の色が違うのは残念だが、目の色は大好きなお母様と一緒で良かった。嬉しい。
僕がナルシストのように自分の容姿を確認していると、メイドのコレットが呼ぶ声が聞こえてきた。
「王子ー!ジュナ王子ー!どこですかー?」
「おお?はぁーい!」
ガチャ。
「こちらにおられましたか!もうすぐ鑑定式のお時間ですよ!さぁ!急いで!」
「はぁい」
幼い僕は、コレットに手を引かれ、屋敷の廊下を歩く。コレットはまだ十代の若いメイドで、三つ編みを二本垂らした赤髪の女の子だ。僕が赤ちゃんの頃から一緒で、お母様と同じくらい大好きな人だった。
「コレット、今日はお母様はこないの?」
「鑑定式には王子様と王女様だけが入れることになっていますので。アナスタシア様はお留守番です」
「コレットは?一緒に来てくれる?」
「いいえ。コレットは、会場の前でお待ちしております」
「えぇ……」
「そんな寂しそうになさらないでください。ジュナ王子。コレットは応援しております。がんばって!」
「はぁい……今日の晩御飯はシチューがいいな!」
「ふふ、わかりました。鑑定式を頑張ったジュナ王子にはコレットが腕を振るってさしあげましょう!」
「うん!約束だよ!」
僕は無邪気な子どもを演じて、コレットに好物の約束を取り付けた。どうやら僕は早熟な子どものようで、子どもらしく振舞うことの特権を理解しているのだ。
そして、内心ではちょっとえっちなことも考えていた。コレットの黒と白のメイドスカートが僕の隣でふわふわと揺れていたからだ。『うーむ、僕が当主になったらスカートはもっと短くしてもいいな』そんな、しょーもないことを考えていると、玄関の前に停めてあった馬車に放り込まれた。
♢♦♢
-キーブレス王国 王城 スキル鑑定の間-
僕が馬車で連れてこられた場所には、10歳にも満たない男女が10名ほど集められていた。
みな、高そうなタキシードやドレスを着させられている。かくいう僕もそうだ。みんなと同じように中世ヨーロッパの貴族が着てそうな豪華なタキシードを着ていた。
しかし、そこに集められた子どもたちと僕には、大きく異なる特徴がひとつ。髪の色だ。聞いていた話の通りだが、僕以外は全員が金髪なのに、僕だけが銀髪だった。周りの何人かに稀有な目を向けられる。まわりからの視線に少し居心地が悪いと感じていると、
「それでは!これより王家の皆様のスキル鑑定を行わせていただきます!スキル鑑定とは言いましても、皆さまはギフトキーのスキルをお持ちとなっておりますので、ギフトキーのランクを鑑定することになります!」
神官服の老人が祭壇の前にやってきて、大きな声を出したので、みんな前を向いて静かになった。もちろん僕も同じように前を見る。今日は、キーブレス王国の王子、王女たちのスキルを鑑定する儀式の日ということで、僕はそれに参加させられていたのだ。
「国王陛下は、ギフトキーのランクはもちろんSランク!第一王子様から第三王子様も同様にSランクとなっております!皆様にも高ランクの祝福がありますように!それでは!最初に第四王子クワトゥル様!」
名前を呼ばれた男児が前に出る。目が細くガリガリで不健康そうな子どもだった。姿勢が悪いせいか自信が無さそうに見える。
「それでは!鑑定致します!水晶にお手を触れてください!」
不健康そうな細目が水晶に手を触れる。そして、老人が水晶を覗き込んだ。
「クワトゥル第四王子様のランクは!Aランクになります!素晴らしい!おめでとうございます!」
「A?私が?Aランク……や、やった……」
ランクを告げられた細目は、小さくガッツポーズをしながら後ろに下がった。下がってからもワナワナと喜びに震えている。
「続きまして!第五王女ピアーチェス様!」
次に、ピアーチェスと呼ばれた女の子が前に出る。おぉ、金髪縦ロールだ、と心の中で呟く。美しい金髪を上品にくるくると巻いた女の子は、これまた上品な所作で前に歩み出た。
端正な顔立ちで、お人形さんのように可愛い。でも、吊り上がった目頭から、少し意地悪そうにも見えた。自信に満ちたその瞳は、僕と同じエメラルドグリーンに輝いており、同じ血筋なんだということを意識させる。
「水晶にお手を!」
そして、金髪縦ロールが水晶に両手を触れる。
「ピアーチェス第五王女のランクは!ランクは……これは……」
ん?どうしたのだろうか。鑑定士の老人が驚いた顔をして、言い淀んでいた。
「なんですの?はやく教えていただけます?高貴なワタクシのランクを、Sランクかしら?」
ふふん!そんな擬音が聞こえてきそうな高慢な態度であった。よっぽど自分の才能に自信があったんだろう。しかし、鑑定士から伝えられたランクは――
「ピアーチェス様のスキルランクは……Eランクになります……」
「……え?」
ざわざわ。周囲がざわつきだす。
「E?Eだって?Aじゃなくて?」
「キーブレス王家でEランクなんて今までいた?」
「いるわけないじゃん。いたら奴隷落ちだよ」
「……そんな!そんな馬鹿なことありえませんわ!もう一度測定なさい!」
「は!申し訳ございません!」
王女からの命令に恐縮し、もう一度計測を行う鑑定士。しかし、何度測定しても、彼女のランクが変わることはなかった。いつしか、金髪縦ロールの吊り上がっていた眉はどんどんとへの字になり、青い顔になっていった。
「ピアーチェス様……お下がりください……」
鑑定士が不憫なものを見るような目でうながすと、下を向いてドレスの裾を握りしめ、元の位置まで戻る王女。
そんなピアーチェス王女のことをさっきAランクと測定されたクワトゥル王子がニヤついた顔で眺めていた。気持ちが悪いヤツだ。本能的にそう思ってしまう。人が凹んでいるときに、なんであいつは笑っているんだ?
てか、ランクが低いとなんかマズいんだっけ?僕がボーッとしていると、どんどんと子どもたちのスキル鑑定が進んでいく。何人か欠席者はいたようだが、ほとんどの子は、BかCランク、Aは数人、SとCより下は1人もいなかった。
なるほど、王族だと高ランクが多いようだ。だとすると、あのピャーなんとかいう王女は気の毒だな。Eランクということで、いじめられるかもしれない。このときの僕は、それくらいの軽い認識だった。低ランクを言い渡された人間の行く末について、理解していなかったのだ。
「最後に!第十七王子!ジュナリュシア様!前へ!」
王女のことを憐れんでいると、僕の番になった。前に出て、さっと水晶を触る。きっと平凡な僕はCランクとかだろう。
『早く家に帰ってコレットのシチューが食べたい』なんて考えながら、水晶を眺める。しかし、さっきまでみんなが手を触れると光っていた水晶がうんともすんとも言わないことに気づく。
「これは……」
ん?
「これは……スキル無し……です……」
んん??
ざわざわ。ピアーチェス王女のときと同じように、いや、それ以上のざわつきが起こる。
「王家でスキル無しとは……これは……やはり、銀髪には呪いがかかってるのか……」
目の前の老人が僕の髪を見て、恐ろしいものを見てるような目を向けてくる。
「スキル無しだって?」
「そんなやつが王家であるはずが……」
「貧民街の出なんじゃない?銀髪だし」
「あいつ、終わったな」
「……」
どうやら、僕の人生は、齢7歳で終わってしまったらしい。
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