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【ペット契約】始まります ⑧

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 課長の髪をつかみ、引き離そうにもうまく力が入らない。頭を振り乱すと、鏡が目に入った。
白い脚の間に埋まる課長の黒い髪の毛、それを掴みながら、びくびくと快楽に翻弄される私の姿がそこに映っていた。
私はそこから、どうしても目を離すことができなかった。それが、鏡の中の私こそ、本当の姿のような気がして。

 私の秘部から唇を離した課長と、鏡越しで目が合う。

いやらしく笑う課長は長い指をじっくりと舐め、唾液まみれのそれを私の膣に沈めていった。指は、入り口から奥まで、ゆっくりと何度も往復する。


「はあ……ああ……」

「きついな……」

「……ごめ、なさい」

「ああ、謝らなくていいんですよ……私がほぐしてあげますからね」


 課長の指がもう一本、同じようにぐしょぐしょと水音を立てる秘裂に割り込んでいく。指の輪郭が脳に伝わるほど、私の中はきゅーっと締め付けている。

 ししどに濡れた蜜壺を、課長は二本の長い指でくちゅくちゅと混ぜていく。軽かった水音は、少しずつ粘りが増え、重たくなっていく。ゆっくりと追い込むように一番感じるスポットを指の腹で撫で始めると、私の呼吸をするのが精いっぱいでぎゅっと目をつぶり、ただひたすら快楽に耐えるだけだった。
 そんな私の様子を見ていた課長は、膣の中で中指を、一気に奥まで突き刺す。


「んあっ……!」

「ここ?」


 私がいくら首を横に振って否定しても、課長は奥まで伸ばした指で、子宮口を掻くように動く。


「あ、あ、あー…!」

「イキますか?」

「あ、ん、い、イく……!」


 迫りくる快感の波に飲まれようと体の力を抜くと、課長も、混ぜ返していた指の動きを止める。


「……なんでぇ……?」

「木下さん……。『はる』」


 課長が、小さな声で私の下の名前を呼んだ。たったそれだけなのに、きゅんと、なぜか私の心臓は跳ねあがった。


「……はるは、本当にかわいいですね」


 濡れていない方の手で、私の頬をなでる。その手の感触が優しくて……まるで、飼っているペットを撫でるときみたいだ、と思った。


「本当に、かわいいうさぎさんだ」

「かちょぅ……?」


 課長の顔が、ぐっと私の目の前に近づく。頬に唇を寄せて、リップ音を立てながら口づけを繰り返す。それがくすぐったくて身をよじらせていると、課長は膝を私の脚の間にすっと入り込んできて、秘肉から顔をのぞかせて存在を主張する淫核にぎゅっと強く押し付けた。


「はぁ……っ!」

「はる、私のペットになりませんか?」

「ぺ……?」


 感じていた違和感は、こんな時ばっかり当たってしまったらしい。
意味が上手に飲み込めなくて、頭の上にハテナマークを浮かべていると、副島課長はクスリと笑う。人差し指で唇と撫でながらぽつりと囁いた。


「こうやって、私にベッドの中で可愛がられるペットですよ?」

「……それは、セフレってことですか?」


 彼氏と付き合うという訳ではなく、ただえっちをするだけの関係……その言葉に、一抹の寂しさを感じてしまう。
 しかし、課長は首を横に振ってそれを否定した。


「パートナーということには変わりませんが、はるは、私にこうやって」


 課長の膝がさらに強く、淫部に押し付けられる。
 びりびりとした刺激が下腹部から、一気に頭の中心まで登ってくる。私が背を反らしてびくびくと感じていると、満足げな表情の課長と目が合った。


「私に、可愛がられるだけでいい。……そして、私はそんな可愛いペットのご主人様になるんです。いいでしょう?」

「ん、あ……で、も……」

「でも?」


 課長に脅されて、体の関係を持つことも、今夜で最後になると思っていた。だからついてきたのに、そんな提案を持ち出されるなんて思いもしなかった。
 それに、普段秘めていたところを課長に曝け出すのは、恥ずかしくて仕方がない。
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