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バニー、さっそくバレました ①

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 顔を上げると、いつもは冷静沈着……会社のみんなから面白みがないとすら言われる『彼』がいる。

私の上司である、副島そえじま課長だ。

いやらしく口角をあげて笑う彼は、私に脚の奥で息を潜める淫部を見せるように命じた。ベッドに横になっている私はその強い語気やその中に秘められる淫靡な響きに逆らうこと出来ず、膝を立て、副島課長に潤み切った秘裂がよく見えるよう両の脚を広げた。

その私が恥じらいながら脚を広げる様子を舐めるように、瞬きもせずじぃっと見ていた課長は、「いい子」と言って私の唇を指の腹で撫でて、柔らかく乗せる様なキスをした。何度も唇が重なり、お互いの吐息がそれを濡らす。ただ、それ以上の甘美な刺激はいくら待ってもやってこない。私がねだるように課長の唇を割り、腔内に舌を伸ばす。すると、ぬるりとした課長の舌は私のソレに絡まり、私の口の中に滑り込んでくる。歯列をなぞり、上あごをくすぐられる。私も負けじと、課長の舌の裏をくすぐった。いやらしい水音を響かせながら、お互いの舌を絡ませ合い……物惜しげに離れるときは、私たちは唾液の糸で繋がっていた。


「さて、ここはどうなっていますか?」

「やぁあ……ん、んぅ……」


 課長の指が下肢に伸び、指先で太ももを撫で、そのまま滑り込むように愛液が溢れる秘裂に指を沈めていった。ゆっくりと、課長の指は奥にまで肉壁に導かれていく。


「こんなに濡らして……ソレ、そんなに気持ち良かったですか?」


 副島課長が言ったソレ、とは胸の両の頂にサージカルテープで留められたピンクローターの事だ。
私は課長の指や舌で長い時間散々いじられた後、課長は微笑みながら、通勤にも使っている鞄の中から卵みたいな形をしたローターを取り出した。ソレをサージカルテープで、私の胸の頂に取り付ける。はじめはとても弱弱しい振動だったけれど、かたく尖り、散々もてあそばれて敏感になった乳首には十分すぎる刺激で……私は何度も背筋を反らしながら快楽に沈み込んでいった。


「あん、あ、課長……もっと、してください」


だらしなく開いた口からは、更なる強い快感をねだる言葉しか出てこない。


「はる?」


 ぐちゅぐちゅと私のナカでうごめいていた課長の指の動きが、ピタッと止まる。見上げると、課長は意地悪く笑っていた。


「何度も教えたでしょう? 私の事は、何て呼ぶんでしたっけ?」


 課長の指は、ゆっくりと秘裂から指を引き抜こうとした。私は懸命に首を振る。そして、甘えた声で、『あの言葉』を使って……目の前にいる彼を呼ぶのだ。


「ご、主人さま……」


課長のことを、小さな声で『ご主人さま』と呼びかけると……彼の指に力がこもった。


「そう、いい子だ。はる、どうして欲しい?」

「アソコ、触って……」

「アソコって?」

「はるの好きなとこ……」


 震えながら『おねだり』をしても、課長は笑って次の言葉を促すだけだった。


「ちゃんと教えて? どこ?」

「ん、あ……はるの……く、クリ、さわってください……」

「……よしよし、上手にできました」

 
 そう、低い甘い響きを孕んだ声で囁いたご主人さまは、私の脚の間に顔を埋めた。包皮が剥け、姿が露わになった赤い花芯にふっとぬるい息がかかる。
私はシーツを掴んで、襲い掛かってくる強い快楽に耐えていた。ご主人さまはぷるぷると震える花芯に舌を伸ばし、強めに吸い付く。口の中でご主人様の舌が器用に、コリコリと花芯を弾いた。


「あ、あぁああ……!」


 目の前でチカチカと光が散らばる。……体中がしびれて何も考えられなく快楽を、ご主人様の熱く長い舌がもたらしているのだ。
 舌の先、ザラザラとしたところで上下に擦られる度に、私の腰は震えて秘裂からは堰を切ったように淫液が溢れ出す。迸るソコに栓をするように、ご主人様は中指を埋め、膣の中……淫核の裏側を擦った。


「トロトロになってますよ、ココ」


私の脚の間に顔を埋める彼の髪に手を伸ばし、その頭を掴みながら「もうやめて」と涙が混じった声で懇願する。もう何度も言ったのに、ご主人さまは、熱っぽい舌で私の腫れあがった肉芽とその裏の感じやすいスポットを弄ぶのをやめてはくれなかった。


「はる、どうして欲しい?」


 そう笑って、ご主人様は私に問いかける。
わざとらしく呼吸をもらす様な話し方は、私の敏感になった秘核を弱弱しく刺激した。ご主人様は、少しずれたメガネをそのままにまるで花びらがゆっくり開くように私の秘部を開いた。さらに強い快楽を待ち望むナカからは、トロッと淫液が溢れだす。


「もうこんなに濡らして……」

「……そえじまかちょ、もうやめてっ…あぁ…!」

「ご主人さま、でしょう?」


 課長はゆっくりと指を引き抜き、べっとりとついた愛液を私に見せつけた。愛液の淫靡で甘い香りが、ふわっと漂い始める。


「……どうして欲しいですか? はる、……言ってごらん?」


 その愛液に塗れてテラテラ光る指から、私は目を逸らすことが出来ないでいた。私は副島課長の視線を感じながら、渇望からか……ごくっと喉を鳴らす。そして、甘い吐息を吐きながら『おねだり』した。


「もう、いれてください……ご主人さまの……」


 ちらりと視線をご主人様の怒張した下腹部に向けると、ご主人様はにやりと笑った。


「かわいい子だ、はる」


 課長は下着を脱ぎ捨て、枕元に置いてあるコンドームを手に取り封を開けた。そそり立つ陰茎にかぶせ、ゆっくりと嵌めていく。


「はる、いくよ」


 課長の陰茎が秘裂をなぞり、ずちゅ…と粘液が音を立てながらゆっくりと沈んでいった。


「は……あぁあ……」


 固く反り立った陰茎が、私の奥に触れる。コツコツとノックするように、ご主人様は子宮の入り口を柔らかく突いた。


「全部入ったよ? 分かるかい」

「は、はい……」


 最奥まで、熱を持った課長の剛直がぴったりと嵌っている。課長は腰を引いたと思ったら、またゆっくりと奥深くに押し込んできた。


「あぁ…あ、ん、ふあ……」

「気持ちいい? 痛くはない?」

「は、ひ……いたくないです、きもちいぃ……」

「良かった。動くよ」

 
 課長は腰を一気に引き、今度は強く打ちつけた。私の奥、感じるスポットを狙い撃つようにぐちょぐちょと大きく粘液の音と立てながら、互いの性器を擦り合わせる。


「あ、あぁ…や、だめ、だめぇ……」

「だめ?」

「やだ、イク、イッちゃうぅ……」

「いいよ、イキなさい」

「やだ、やだぁ」

「はる、かわいい……」


 胸に貼られたサージカルテープごとローターを強引に取り外し、ご主人さまは頂に吸い付いてきた。


「ん、あ、あぁん……!」

「はる、イッてごらん? ほら」

「……ご、しゅじん、さまっ! だめぇ……!」

 ご主人さまが肉壁の最奥まで、大きく腰を打ち付けた。私は今日何度目か分からない絶頂を迎える。びくびくと震える私を、ご主人さまはぎゅっと抱きしめた。
 私たちは、昼間は上司と部下だけど、夜だけは『ご主人様とそのペット』になる。どうしてこうなったのか……話は、少しだけさかのぼる。

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