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お風呂気持ちいい。アリアの手つきが本当に心地よくて溶ける。のぼせる前にお風呂から出て全身マッサージを受けるが心地いい。
「溶けちゃってますねー。」
「これだけ心地いいと溶けるよ…アリアーお給金足りてる???」
「足りてますよー。気の済むまでおまけを足してくださっていいですよー。」
「足しておくよー。休み申請も気楽にしてよー。」
アリアに引っ付いてベッタベタに甘える。アリアは甘々ですね。と、髪を撫でる。今日は余程心地よかったのがふにゃんふにゃんだ。
「アリア、これは部屋に運んでおきます。」
「…ありがとうございます。液体並にふにゃんとしてますよ…」
抱き上げると覚醒したのか赤くなって下ろして…と、小さな悲鳴に変わってしまった。
「嫌です。寝る時間ですよ。」
「歩けます…」
「そうですね。」
「ミカエラ様、事前にお話ししたように明日からおやすみ頂きます。」
「あ、うん。ゆっくりね。お小遣いを部屋の机に置いてるから。」
アリアの故郷にいる幼馴染が結婚するからと結婚式の為に帰るらしい。旅費とお小遣いは私からこれでもか。と、包んでおいた。私の懐が豊かだから。折角の里帰りなんだから楽しんでもらいたい。
「ミカエラ様、代わりの人を呼ばなくていいのですか???」
「お金で解決する事にしたし。最近アリアに任せっぱなしだからね。気にしないで。」
人を呼ぼうとしたのにお金での解決を提案され、お金を彼が出すということで色々とゴリ押しされた。アリアが出て家も施錠して閉じ込められた…???仕事もある程度片付けさせられた。部屋でゴロゴロするには危ない気がする。
お茶が用意されている..
「ミカエラ、付け焼き刃の教養の勉強していますか?」
「…してるように見えますか?仕事とくっついてくる成人男性相手をしているのに。」
「少し復習しましょうか。使わないと錆びますから。」
まさかの勉強…どうやって逃げる。ダンスなんて無理ですけれど。どうやって逃げる。勉強なんて好きでもなければ得意でもない。ゴロゴロ気ままにするつもりだった。教師モードだ…久しく見ていなかった家庭教師のスイッチ入ってる。
「ミカエラ」
「…ふぁい…」
「付け焼き刃が錆びていたら私が入浴の手伝いしますから。」
最悪だ。こんな事で自分の欲を満たしに来た。問題を何個も出される。習ったことを必死に思い出して知恵を振り絞っていく。
「残念なことにギリギリ及第点です。」
「なぜ残念なのです。 」
「……いえ。つい本音が。」
つい本音????本音!?!?ミカエラが見上げるとバツが悪そうに顔を逸らした。したくないし1人でお風呂くらい入れるし。甘々な空気をそろそろどうにかすべきなのだろうか。王城の人の技術頒布に関してどうなるかも分からない。巻き込まれないといいけれど。イザーク様の親兄弟は技術持ち帰って大人しくなるならそれでいいけれど…説明も読まずに勝手に大怪我しないといいなぁ。
「…技術開示って騎士団とか魔導師団だけだったんですね。丸投げしてたので初めて知りました。」
「研究段階で運用前ですからね。危ないので他所に広める訳には行かなかったのを少しずつ試作品を内々で試し始めたらさっさと渡せという話です。試作品というのが聞こえないようで。」
「それよりも何故今更これを?」
「揚げ足取られないためです。ちゃんと覚えておいてください。最近は気楽な魔導師団ばかりで根っからのめんどくさい貴族の相手をしていなかったでしょう。」
アリアがいないからって付け焼き刃の勉強とか貴族マナーとか言い回しの再勉強になるなんて…聞いてない。
「仕事もありませんので逃がしませんよ。」
「…泣きたい。」
「泣いても最近気が緩んでいるのでダメですよ。」
「苦痛…」
「休憩時間やおやつ休憩は取りますから。」
「勉強終わったと思ったのに…」
「ずっと勉強ですよ。」
辛い。逃げたい。さらに難しくなってる…色仕掛けか???色仕掛けなんてないけれど、イザーク様には特攻出来るはず…アリアも出かけているし人は来ない!!!!やるしかない。
「イザーク様」
がばっと首に抱き着く。これしかない。やるしかない。
「お昼寝しませんか!もしくは夕食の買い出し!!」
「どちらに致しましょうか。外食にするならお昼寝でも良いかと思います。」
よっしゃー。回避!!!!でも、イザーク様からしたらこっちの方が喜ばせた…???こっちは慣れたから…まだ抵抗感はそんなに…いや、でも…ぐぬぬ。勉強はもういいし!!!
「疲れたので寝たいです。」
「ミカエラ、自分の為なので諦めてくださいね。」
「…キスしませんよ。」
「…ヘラルド様のお世話になりかねませんよ???」
勉強しておけという脅迫…
「溶けちゃってますねー。」
「これだけ心地いいと溶けるよ…アリアーお給金足りてる???」
「足りてますよー。気の済むまでおまけを足してくださっていいですよー。」
「足しておくよー。休み申請も気楽にしてよー。」
アリアに引っ付いてベッタベタに甘える。アリアは甘々ですね。と、髪を撫でる。今日は余程心地よかったのがふにゃんふにゃんだ。
「アリア、これは部屋に運んでおきます。」
「…ありがとうございます。液体並にふにゃんとしてますよ…」
抱き上げると覚醒したのか赤くなって下ろして…と、小さな悲鳴に変わってしまった。
「嫌です。寝る時間ですよ。」
「歩けます…」
「そうですね。」
「ミカエラ様、事前にお話ししたように明日からおやすみ頂きます。」
「あ、うん。ゆっくりね。お小遣いを部屋の机に置いてるから。」
アリアの故郷にいる幼馴染が結婚するからと結婚式の為に帰るらしい。旅費とお小遣いは私からこれでもか。と、包んでおいた。私の懐が豊かだから。折角の里帰りなんだから楽しんでもらいたい。
「ミカエラ様、代わりの人を呼ばなくていいのですか???」
「お金で解決する事にしたし。最近アリアに任せっぱなしだからね。気にしないで。」
人を呼ぼうとしたのにお金での解決を提案され、お金を彼が出すということで色々とゴリ押しされた。アリアが出て家も施錠して閉じ込められた…???仕事もある程度片付けさせられた。部屋でゴロゴロするには危ない気がする。
お茶が用意されている..
「ミカエラ、付け焼き刃の教養の勉強していますか?」
「…してるように見えますか?仕事とくっついてくる成人男性相手をしているのに。」
「少し復習しましょうか。使わないと錆びますから。」
まさかの勉強…どうやって逃げる。ダンスなんて無理ですけれど。どうやって逃げる。勉強なんて好きでもなければ得意でもない。ゴロゴロ気ままにするつもりだった。教師モードだ…久しく見ていなかった家庭教師のスイッチ入ってる。
「ミカエラ」
「…ふぁい…」
「付け焼き刃が錆びていたら私が入浴の手伝いしますから。」
最悪だ。こんな事で自分の欲を満たしに来た。問題を何個も出される。習ったことを必死に思い出して知恵を振り絞っていく。
「残念なことにギリギリ及第点です。」
「なぜ残念なのです。 」
「……いえ。つい本音が。」
つい本音????本音!?!?ミカエラが見上げるとバツが悪そうに顔を逸らした。したくないし1人でお風呂くらい入れるし。甘々な空気をそろそろどうにかすべきなのだろうか。王城の人の技術頒布に関してどうなるかも分からない。巻き込まれないといいけれど。イザーク様の親兄弟は技術持ち帰って大人しくなるならそれでいいけれど…説明も読まずに勝手に大怪我しないといいなぁ。
「…技術開示って騎士団とか魔導師団だけだったんですね。丸投げしてたので初めて知りました。」
「研究段階で運用前ですからね。危ないので他所に広める訳には行かなかったのを少しずつ試作品を内々で試し始めたらさっさと渡せという話です。試作品というのが聞こえないようで。」
「それよりも何故今更これを?」
「揚げ足取られないためです。ちゃんと覚えておいてください。最近は気楽な魔導師団ばかりで根っからのめんどくさい貴族の相手をしていなかったでしょう。」
アリアがいないからって付け焼き刃の勉強とか貴族マナーとか言い回しの再勉強になるなんて…聞いてない。
「仕事もありませんので逃がしませんよ。」
「…泣きたい。」
「泣いても最近気が緩んでいるのでダメですよ。」
「苦痛…」
「休憩時間やおやつ休憩は取りますから。」
「勉強終わったと思ったのに…」
「ずっと勉強ですよ。」
辛い。逃げたい。さらに難しくなってる…色仕掛けか???色仕掛けなんてないけれど、イザーク様には特攻出来るはず…アリアも出かけているし人は来ない!!!!やるしかない。
「イザーク様」
がばっと首に抱き着く。これしかない。やるしかない。
「お昼寝しませんか!もしくは夕食の買い出し!!」
「どちらに致しましょうか。外食にするならお昼寝でも良いかと思います。」
よっしゃー。回避!!!!でも、イザーク様からしたらこっちの方が喜ばせた…???こっちは慣れたから…まだ抵抗感はそんなに…いや、でも…ぐぬぬ。勉強はもういいし!!!
「疲れたので寝たいです。」
「ミカエラ、自分の為なので諦めてくださいね。」
「…キスしませんよ。」
「…ヘラルド様のお世話になりかねませんよ???」
勉強しておけという脅迫…
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