114 / 194
114 確認
しおりを挟む
色恋に溺れている親友兼幼馴染にとりあえず目下重要人物の護衛を任せたのだけれども、穴埋めに弟が護衛としてつくことが増えた。本人はとても喜んでいる。騎士の仕事もあるが、護衛だととても喜んでついてくる。ユーグに何かあった時に家を継ぐのがレオンハルトなのにその辺りの自覚はあるのだろうか。
「兄上、イザークを護衛から外したんですね。」
「ミカエラが各方面で人気で危ないからね。」
「色々人気ですよね、私も技術者としてとても尊敬しているので好きに仕事をしてほのぼのしていて欲しいですね。最近そう思います。家が燃やされたり、誘拐されたり…」
「…お前はミカエラが誰かと結婚するとしてそれで許せるのか???」
兄からの問いかけに沈黙して考える。
「腐っても年が明けたら子爵だ。」
「そうなんですけれど、勉強をみていたり城内の護衛をしたりしますが、勉強のためと家の別邸にいた時に家に帰りたい、元の生活がいいと言っていたのが忘れられなくて。好意はあります。認めますが、私と友人以上となれば彼女は嫌がる貴族の生活を強制されざるを得なくなるので…子爵や男爵であればそれなりに自由はありますから。」
「…意外だな。」
「気になる女性の嫌がる事を強要したくないですし、それなら技術を教えてもらったり愚痴を吐き出す相手として頼られる方が気楽ですね。あ、でも変な男に捕まったり絡まれて困ってるというなら結構本気で頑張るかもしれません。」
「…自分の結婚のことを考えないのか?」
「兄上や父上にお任せ致します。私は兄上が1番大切ですし、良い人が居ればと思うのですが…ミカエラみたいに恋愛面倒くさいとかそんな感じで割り切ってる人がいいです。」
母上が泣く…
「…一応意見として聞いておく。」
我が弟が剣を振るうのが大好きで兄上を護ります!!と、鼻息荒く宣言していたのははるか昔なのだけれど…そっかぁ。変わってなくて兄上嬉しいよ…イザークとくっついたというか、押し負けてそうなったと伝えたら…自分で気づいてくれると助かる。
「そう言えば兄上、イザークを外してミカエラに付けることにイザークから文句は出なかったのですか?俺が変わって欲しいとお願いしても弱いから却下と言われていたので…」
「まぁ、ミカエラが悪い大人からのモテ期だからね。家には優秀な護衛達がいるけれど彼女にはいない。ヘラルド殿の名前を使ったところで意味は無い。レオンハルトは騎士団所属で常に騎士団から離れられない。ならイザークが最適だと言うだけだよ。」
「…独身ですよね。イザーク」
「結婚願望は薄いだろうけれど。ミカエラと進展したら困るのかい?」
「???ミカエラが嫌がってないならいいのでは無いでしょうか。イザークは気配りとかすごい出来ますし、悔しいですがまだ勝てた事ないので…年上の余裕とか…」
「好きなんだよね?ミカエラのこと。」
「好意はありますが、結婚より友達の方がいい感じです。兄上、ミカエラと私が結婚したとしてミカエラが保つと思いますか?侯爵家の仕事とかを覚えたりあの時以上の詰め込みが待っている訳ですし…そういうので嫌われるくらいなら友達が良いです。」
よく見ているからなのか、もっと真っ赤になってあたふたするかと思ったのに…確かに貴族面倒くさい。って常々聞いていたら気持ちに気付いてもどうにもならないと考えるか…
「ミカエラは貴族と婚姻するのですか?感覚的にしないか、平民と思ったのですが。」
「さぁ???詳しいことは知らないけど婚姻となると爵位なしの次男三男が放って置かないからね」
ミカエラとイザークがくっ付いて??ミカエラが押し負けている状況でレオンハルトに泣き付いたらこれは荒れる。
さて。拗れないように釘を刺しておこうかな。
「兄上、イザークを護衛から外したんですね。」
「ミカエラが各方面で人気で危ないからね。」
「色々人気ですよね、私も技術者としてとても尊敬しているので好きに仕事をしてほのぼのしていて欲しいですね。最近そう思います。家が燃やされたり、誘拐されたり…」
「…お前はミカエラが誰かと結婚するとしてそれで許せるのか???」
兄からの問いかけに沈黙して考える。
「腐っても年が明けたら子爵だ。」
「そうなんですけれど、勉強をみていたり城内の護衛をしたりしますが、勉強のためと家の別邸にいた時に家に帰りたい、元の生活がいいと言っていたのが忘れられなくて。好意はあります。認めますが、私と友人以上となれば彼女は嫌がる貴族の生活を強制されざるを得なくなるので…子爵や男爵であればそれなりに自由はありますから。」
「…意外だな。」
「気になる女性の嫌がる事を強要したくないですし、それなら技術を教えてもらったり愚痴を吐き出す相手として頼られる方が気楽ですね。あ、でも変な男に捕まったり絡まれて困ってるというなら結構本気で頑張るかもしれません。」
「…自分の結婚のことを考えないのか?」
「兄上や父上にお任せ致します。私は兄上が1番大切ですし、良い人が居ればと思うのですが…ミカエラみたいに恋愛面倒くさいとかそんな感じで割り切ってる人がいいです。」
母上が泣く…
「…一応意見として聞いておく。」
我が弟が剣を振るうのが大好きで兄上を護ります!!と、鼻息荒く宣言していたのははるか昔なのだけれど…そっかぁ。変わってなくて兄上嬉しいよ…イザークとくっついたというか、押し負けてそうなったと伝えたら…自分で気づいてくれると助かる。
「そう言えば兄上、イザークを外してミカエラに付けることにイザークから文句は出なかったのですか?俺が変わって欲しいとお願いしても弱いから却下と言われていたので…」
「まぁ、ミカエラが悪い大人からのモテ期だからね。家には優秀な護衛達がいるけれど彼女にはいない。ヘラルド殿の名前を使ったところで意味は無い。レオンハルトは騎士団所属で常に騎士団から離れられない。ならイザークが最適だと言うだけだよ。」
「…独身ですよね。イザーク」
「結婚願望は薄いだろうけれど。ミカエラと進展したら困るのかい?」
「???ミカエラが嫌がってないならいいのでは無いでしょうか。イザークは気配りとかすごい出来ますし、悔しいですがまだ勝てた事ないので…年上の余裕とか…」
「好きなんだよね?ミカエラのこと。」
「好意はありますが、結婚より友達の方がいい感じです。兄上、ミカエラと私が結婚したとしてミカエラが保つと思いますか?侯爵家の仕事とかを覚えたりあの時以上の詰め込みが待っている訳ですし…そういうので嫌われるくらいなら友達が良いです。」
よく見ているからなのか、もっと真っ赤になってあたふたするかと思ったのに…確かに貴族面倒くさい。って常々聞いていたら気持ちに気付いてもどうにもならないと考えるか…
「ミカエラは貴族と婚姻するのですか?感覚的にしないか、平民と思ったのですが。」
「さぁ???詳しいことは知らないけど婚姻となると爵位なしの次男三男が放って置かないからね」
ミカエラとイザークがくっ付いて??ミカエラが押し負けている状況でレオンハルトに泣き付いたらこれは荒れる。
さて。拗れないように釘を刺しておこうかな。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。
束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。
だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。
そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。
全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。
気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。
そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。
すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。
兄を溺愛する母に捨てられたので私は家族を捨てる事にします!
ユウ
恋愛
幼い頃から兄を溺愛する母。
自由奔放で独身貴族を貫いていた兄がようやく結婚を決めた。
しかし、兄の結婚で全てが崩壊する事になった。
「今すぐこの邸から出て行ってくれる?遺産相続も放棄して」
「は?」
母の我儘に振り回され同居し世話をして来たのに理不尽な理由で邸から追い出されることになったマリーは自分勝手な母に愛想が尽きた。
「もう縁を切ろう」
「マリー」
家族は夫だけだと思い領地を離れることにしたそんな中。
義母から同居を願い出られることになり、マリー達は義母の元に身を寄せることになった。
対するマリーの母は念願の新生活と思いきや、思ったように進まず新たな嫁はびっくり箱のような人物で生活にも支障が起きた事でマリーを呼び戻そうとするも。
「無理ですわ。王都から領地まで遠すぎます」
都合の良い時だけ利用する母に愛情はない。
「お兄様にお任せします」
実母よりも大事にしてくれる義母と夫を優先しすることにしたのだった。
七年間の婚約は今日で終わりを迎えます
hana
恋愛
公爵令嬢エミリアが十歳の時、第三王子であるロイとの婚約が決まった。しかし婚約者としての生活に、エミリアは不満を覚える毎日を過ごしていた。そんな折、エミリアは夜会にて王子から婚約破棄を宣言される。
両親も義両親も婚約者も妹に奪われましたが、評判はわたしのものでした
朝山みどり
恋愛
婚約者のおじいさまの看病をやっている間に妹と婚約者が仲良くなった。子供ができたという妹を両親も義両親も大事にしてわたしを放り出した。
わたしはひとりで家を町を出た。すると彼らの生活は一変した。
妹がいなくなった
アズやっこ
恋愛
妹が突然家から居なくなった。
メイドが慌ててバタバタと騒いでいる。
お父様とお母様の泣き声が聞こえる。
「うるさくて寝ていられないわ」
妹は我が家の宝。
お父様とお母様は妹しか見えない。ドレスも宝石も妹にだけ買い与える。
妹を探しに出掛けたけど…。見つかるかしら?
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる