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52仕事の派生
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まさか、企画書を本当に持ってくるとは思わなかった。魔導士でプレゼントのための指輪、腕輪の作り方講座が第一部、第二部が第三騎士団のための講座。同日で午前と午後に行われる。それはまぁいいとしても参加費及び謝礼が一人金貨1枚指輪の台座と腕輪、石の準備は各自で行うこと。未婚既婚問わずとなっており、基礎を習うための講座であり、注文をする場ではないことをちゃんと書いてあり、後日参加者名簿を提出すると記載がある。基礎や技術コツを教えても一朝一夕で上達するわけでもない。
私の注文処理速度が遅いからこういう催しが起こってしまったので責任は少し感じている。魔石ならエイスでアクションを刻んでお守りにもできるんだろうけれど、それは他に専門家がいるし、魔導士団の人間なら簡単に加工をしてしまうだろう。宝石加工、宝飾品としてのカットの方法は違う。教えるの頑張ろう。
「とりあえずクズ石も多めに持っていって台座加工のための魔鉱銀や金、貝殻とスライム糊を用意しておけばいいかな。」
「ミカエラ、この企画本当にするの???」
レオンハルトが尋ねるとミカエラは準備をしながらそうですね。返事をするけれど、彼は首を傾げていた。レオンハルトとしてはあまり納得していないようだ。
「需要があるようですし、参加費というか報酬が破格なので。」
「城でも噂が回っていたから結構な人数になると思うよ。」
「え?????」
何でそうなるの??
「参加希望者は自己申告というやりかただけど噂というか予約ができない宝飾師が宝石カットの方法の講師をしてくれるけれど基礎でつきっきりではないと言っているけれど
他所の部署も申込む人がチラホラと。」
えぇ…基本をおしえて教えて終わりのつもりだったけれど…どうにでもなれ…一度やると言ってしまったし。責任を感じているのは確かだし。
「やると言ってしまったので頑張ります。」
「わかった。当日荷物持ちとかするし言ってね。」
「ありがとうございます。」
独身、既婚とりあえず大事な女性のために手づくりの贈り物をプレゼントしたいという男性のためにわかりやすく教えれるように頑張ろう。工房の人間は感覚で説明するから私も習い始めたときは感覚を掴むのに苦労したから分かりやすく説明出来るようにある程度文章まとめて話すこともまとめていないと。多分緊張して私が固まってしまう。
「当日何とかするしかない!!!」
冬祭りへの贈り物があるかもしれないと、質は落とさないようにして発注書通りにきちんと作っていく。発注書が減らない。何で?????価格帯が低いからと需要が減らないとか???何故????パターンもそんなに多くないのだけれども・・・花のバリエーションを増やしてはいるけれど、クレームがあれば修繕もするし格安リテイクもするつもりだったけれど、リテイクもあまりない。
最初が珍しい流行だからで購入が続いているけれど、いつかこれも落ち着くでしょう。多分きっと。そうして欲しい。
化粧台の扉に貝の貼り付け????絵師の下絵済…それなら仕上げまでやってほしい。届けてもらった化粧台の扉を届けてもらうが確かに下絵を綺麗に描かれており、色の配分などは自由のようだ。料金もとんでもない高価だし。仕事頑張ろう。私のセンスが見られている気がする。
仕上げるまでに5日かかる超大作。ここまでのものは展示品でいい気がしてきた。
納品をお願いしたけれど、貝殻の消費がえげつない。貝殻の調達を連絡しておくと
少し値段がついていたので需要が出てきたようだ。
そして講義が2日の午前午後の4回に分かれた。
「一番大きな講堂に作業用の机と椅子を用意してます」
「それと声が全体に届く魔道具や手元が映る魔道具も用意しているので手元が見えないとかはないと思います。」
気合の入り方が怖い。私ができるのは基礎を教えることしかできない。
初日が魔導士団、第三騎士団なので肩の力を抜いて教えることができると思う。と、講堂に入ると作業のしやすい楽な服装で道具などを用意している生徒たち?が椅子に座って待っていた。
「えっと、初めましてではないので挨拶はなるだけ割愛します今日教えるのは宝石のカット、磨き方です。自分で加工したというだけでも喜んでくれる方もいるかと思います。なるべくゆっくり説明しますのでわからなくなったら挙手とかで教えてください。手持ちの石が違うと思うので基本的な形を映し出すのでごらんください。」
昔自分がまとめた宝石をエイスで加工するときの注意事項を清書してまとめた。物を全員が見えるところに映し出してもらう。それで説明をする。
全員が真剣な顔をして各自で持ってきた石を削るのだが、見るからに巨大な原石を持ってきている人がいた。
「あの、それ・・・どれくらいの大きさにする予定ですか???」
「普段使いできる大きさなのですが、失敗すること前提なので。」
「勿体ないので!!それはガーネットですね、この石を削りましょう!!それはもっと大切な物を作るときにしましょう。」
魔導士団から出るクズ石を渡す。
「女性の指はこの石を削るだけでも十分なんです。私の指でもその石は大きすぎますから。」
自分の手を見せて宝石を手の上に置くがどうやても大き過ぎるし、クズ石を削ってやっと指を飾るには良い大きさになる。
すると他にも自分の宝石も大きいから取りに戻ると言い始めたので騎士団からもらっているクズ石を前に置いて大き過ぎる人はここからとってくださいとした。
私の注文処理速度が遅いからこういう催しが起こってしまったので責任は少し感じている。魔石ならエイスでアクションを刻んでお守りにもできるんだろうけれど、それは他に専門家がいるし、魔導士団の人間なら簡単に加工をしてしまうだろう。宝石加工、宝飾品としてのカットの方法は違う。教えるの頑張ろう。
「とりあえずクズ石も多めに持っていって台座加工のための魔鉱銀や金、貝殻とスライム糊を用意しておけばいいかな。」
「ミカエラ、この企画本当にするの???」
レオンハルトが尋ねるとミカエラは準備をしながらそうですね。返事をするけれど、彼は首を傾げていた。レオンハルトとしてはあまり納得していないようだ。
「需要があるようですし、参加費というか報酬が破格なので。」
「城でも噂が回っていたから結構な人数になると思うよ。」
「え?????」
何でそうなるの??
「参加希望者は自己申告というやりかただけど噂というか予約ができない宝飾師が宝石カットの方法の講師をしてくれるけれど基礎でつきっきりではないと言っているけれど
他所の部署も申込む人がチラホラと。」
えぇ…基本をおしえて教えて終わりのつもりだったけれど…どうにでもなれ…一度やると言ってしまったし。責任を感じているのは確かだし。
「やると言ってしまったので頑張ります。」
「わかった。当日荷物持ちとかするし言ってね。」
「ありがとうございます。」
独身、既婚とりあえず大事な女性のために手づくりの贈り物をプレゼントしたいという男性のためにわかりやすく教えれるように頑張ろう。工房の人間は感覚で説明するから私も習い始めたときは感覚を掴むのに苦労したから分かりやすく説明出来るようにある程度文章まとめて話すこともまとめていないと。多分緊張して私が固まってしまう。
「当日何とかするしかない!!!」
冬祭りへの贈り物があるかもしれないと、質は落とさないようにして発注書通りにきちんと作っていく。発注書が減らない。何で?????価格帯が低いからと需要が減らないとか???何故????パターンもそんなに多くないのだけれども・・・花のバリエーションを増やしてはいるけれど、クレームがあれば修繕もするし格安リテイクもするつもりだったけれど、リテイクもあまりない。
最初が珍しい流行だからで購入が続いているけれど、いつかこれも落ち着くでしょう。多分きっと。そうして欲しい。
化粧台の扉に貝の貼り付け????絵師の下絵済…それなら仕上げまでやってほしい。届けてもらった化粧台の扉を届けてもらうが確かに下絵を綺麗に描かれており、色の配分などは自由のようだ。料金もとんでもない高価だし。仕事頑張ろう。私のセンスが見られている気がする。
仕上げるまでに5日かかる超大作。ここまでのものは展示品でいい気がしてきた。
納品をお願いしたけれど、貝殻の消費がえげつない。貝殻の調達を連絡しておくと
少し値段がついていたので需要が出てきたようだ。
そして講義が2日の午前午後の4回に分かれた。
「一番大きな講堂に作業用の机と椅子を用意してます」
「それと声が全体に届く魔道具や手元が映る魔道具も用意しているので手元が見えないとかはないと思います。」
気合の入り方が怖い。私ができるのは基礎を教えることしかできない。
初日が魔導士団、第三騎士団なので肩の力を抜いて教えることができると思う。と、講堂に入ると作業のしやすい楽な服装で道具などを用意している生徒たち?が椅子に座って待っていた。
「えっと、初めましてではないので挨拶はなるだけ割愛します今日教えるのは宝石のカット、磨き方です。自分で加工したというだけでも喜んでくれる方もいるかと思います。なるべくゆっくり説明しますのでわからなくなったら挙手とかで教えてください。手持ちの石が違うと思うので基本的な形を映し出すのでごらんください。」
昔自分がまとめた宝石をエイスで加工するときの注意事項を清書してまとめた。物を全員が見えるところに映し出してもらう。それで説明をする。
全員が真剣な顔をして各自で持ってきた石を削るのだが、見るからに巨大な原石を持ってきている人がいた。
「あの、それ・・・どれくらいの大きさにする予定ですか???」
「普段使いできる大きさなのですが、失敗すること前提なので。」
「勿体ないので!!それはガーネットですね、この石を削りましょう!!それはもっと大切な物を作るときにしましょう。」
魔導士団から出るクズ石を渡す。
「女性の指はこの石を削るだけでも十分なんです。私の指でもその石は大きすぎますから。」
自分の手を見せて宝石を手の上に置くがどうやても大き過ぎるし、クズ石を削ってやっと指を飾るには良い大きさになる。
すると他にも自分の宝石も大きいから取りに戻ると言い始めたので騎士団からもらっているクズ石を前に置いて大き過ぎる人はここからとってくださいとした。
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