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スパーリング
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それからしばらくしたある日。親父が休みで俺が夜勤バイトの日だった。
昼過ぎから親父は白ブリーフ一枚でリビングで筋トレしたり、トイレと浴室をウロウロしたり、そわそわしていた。
珍しく『何時に出かけるか』と俺に聞いてくる。
俺はピンときた。数日前に何か怪しい小包が届いていたし、さっき薬みたいなのを飲んでいたから、今日は女と会うのだろう。
ピロン。親父の携帯の着信が鳴る。
『うわーっ、マジかーっ。ガチショックだぁ、、、、。』
親父が携帯を見てうなだれている。
『すげぇ準備したのに、、、。デート、ドタキャンかよ、、、。』
ため息をつき、親父はガックリしながらリビングの椅子に座った。
俺はその様子を見てはっと企みが浮かんだ。
携帯を操作しながら言った。
『マジか、バイトなくなった。急にシフト変えるなよなー。』
本当はバイト先に下痢が酷くて休むとウソのメッセを送っていた。
『大輝、お前もか。親子揃ってついてないなー。悔しいから飲もうぜ。』
親父が冷蔵庫からビールを2本取り出して持ってきた。
親子で飲むのは久々だ。
『不幸な親子に乾杯!(笑)』
2人でゴクゴクとビールを飲み干す。
『お前、生意気にも強くなったな。』
親父がお代わりの缶を持ってきた。
2人で黙って数本空けた時、俺は言った。
『暇だな。腕相撲しようぜ。』
『お、やろうぜ。まだまだお前には負けないぞ。』
しかし、俺をみくびっていた親父は3回勝負とも俺に負けた。
『いつのまにそんなに強くなったんだ。おい、久々にスパーリングやろうぜ。』
負けず嫌いの親父が提案してきた。予想通りだ。俺は言った。
『リビングじゃなんだから、親父の部屋でやろう。敷布団と掛け布団でリング作って。』
『お、やる気満々だな。しかし、これは負けねーぞ。』
親父はプロレス好きで俺が小さい頃から高一くらいまではよくスパーリングをやって技を教えてくれた。俺が高校でレスリングを始めたのもそれがキッカケかもしれない。
高一くらいまでは完全に親父に俺がやられていたが、高二で勝敗が完全逆転してからやってない。親父は都合よく勝っていた頃の思い出しかないみたいだ。
親父の部屋に行き、布団を並べてマットを作る。
俺も服を脱ぎ、ボクサーパンツ一枚になった。
2人は少し酔いが回りながらスパーリングを始めた。
タックルや投げ技。お互いが掛け合う。だんだん本気になってきて2人は汗だくでスパーリングをやっていた。2人ともダラダラと汗をかき、技を掛け合う度に汗が絡みあった。酔いも回る。
俺は親父の脚にしがみつき、グルンと倒した。もう片方の脚に両脚でロックをかけるように絡めた。親父の脚を胸元にひきつけ、股を広げるように引っ張った。股裂きだ。
『ぐわっ、ヤバい。裂ける、裂けるっ。』
親父は海老反った状態で俺に股を開かされている。
『ギブ?ギブ?』
『ノー!ノー!』
俺は思いっきり技を掛けてはいないがこの体勢はキツいはずだ。しかし、親父は意地からかギブアップしない。ギリギリとこの体勢で時間が過ぎる。
俺は少し脚を伸ばして股裂きの角度を広げた。
『ぐわっ。キツい、キツい。』
親父は精一杯耐え続けた。汗が俺の体に滴り落ちる。親父の汗のにおいが俺の鼻をくすぐる。
パシン、パシン、パシン。
『ギブ?ギブ?』
左腕は脚をロックしたまま、右手で親父の胸や腹を平手打ちする。
『うぐぐ、、ノー、ノー。』
親父は必死で技を外そうとしながら耐えている。しかし俺の腕と脚はガッチリと親父の両脚を挟み離さない。親父の太ももの筋肉が張り詰める。
両手でロックしようと動かした時、右手が親父の股間を偶然かすめる。ブリーフの中で硬くなったモノに手が当たった。
昼過ぎから親父は白ブリーフ一枚でリビングで筋トレしたり、トイレと浴室をウロウロしたり、そわそわしていた。
珍しく『何時に出かけるか』と俺に聞いてくる。
俺はピンときた。数日前に何か怪しい小包が届いていたし、さっき薬みたいなのを飲んでいたから、今日は女と会うのだろう。
ピロン。親父の携帯の着信が鳴る。
『うわーっ、マジかーっ。ガチショックだぁ、、、、。』
親父が携帯を見てうなだれている。
『すげぇ準備したのに、、、。デート、ドタキャンかよ、、、。』
ため息をつき、親父はガックリしながらリビングの椅子に座った。
俺はその様子を見てはっと企みが浮かんだ。
携帯を操作しながら言った。
『マジか、バイトなくなった。急にシフト変えるなよなー。』
本当はバイト先に下痢が酷くて休むとウソのメッセを送っていた。
『大輝、お前もか。親子揃ってついてないなー。悔しいから飲もうぜ。』
親父が冷蔵庫からビールを2本取り出して持ってきた。
親子で飲むのは久々だ。
『不幸な親子に乾杯!(笑)』
2人でゴクゴクとビールを飲み干す。
『お前、生意気にも強くなったな。』
親父がお代わりの缶を持ってきた。
2人で黙って数本空けた時、俺は言った。
『暇だな。腕相撲しようぜ。』
『お、やろうぜ。まだまだお前には負けないぞ。』
しかし、俺をみくびっていた親父は3回勝負とも俺に負けた。
『いつのまにそんなに強くなったんだ。おい、久々にスパーリングやろうぜ。』
負けず嫌いの親父が提案してきた。予想通りだ。俺は言った。
『リビングじゃなんだから、親父の部屋でやろう。敷布団と掛け布団でリング作って。』
『お、やる気満々だな。しかし、これは負けねーぞ。』
親父はプロレス好きで俺が小さい頃から高一くらいまではよくスパーリングをやって技を教えてくれた。俺が高校でレスリングを始めたのもそれがキッカケかもしれない。
高一くらいまでは完全に親父に俺がやられていたが、高二で勝敗が完全逆転してからやってない。親父は都合よく勝っていた頃の思い出しかないみたいだ。
親父の部屋に行き、布団を並べてマットを作る。
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2人は少し酔いが回りながらスパーリングを始めた。
タックルや投げ技。お互いが掛け合う。だんだん本気になってきて2人は汗だくでスパーリングをやっていた。2人ともダラダラと汗をかき、技を掛け合う度に汗が絡みあった。酔いも回る。
俺は親父の脚にしがみつき、グルンと倒した。もう片方の脚に両脚でロックをかけるように絡めた。親父の脚を胸元にひきつけ、股を広げるように引っ張った。股裂きだ。
『ぐわっ、ヤバい。裂ける、裂けるっ。』
親父は海老反った状態で俺に股を開かされている。
『ギブ?ギブ?』
『ノー!ノー!』
俺は思いっきり技を掛けてはいないがこの体勢はキツいはずだ。しかし、親父は意地からかギブアップしない。ギリギリとこの体勢で時間が過ぎる。
俺は少し脚を伸ばして股裂きの角度を広げた。
『ぐわっ。キツい、キツい。』
親父は精一杯耐え続けた。汗が俺の体に滴り落ちる。親父の汗のにおいが俺の鼻をくすぐる。
パシン、パシン、パシン。
『ギブ?ギブ?』
左腕は脚をロックしたまま、右手で親父の胸や腹を平手打ちする。
『うぐぐ、、ノー、ノー。』
親父は必死で技を外そうとしながら耐えている。しかし俺の腕と脚はガッチリと親父の両脚を挟み離さない。親父の太ももの筋肉が張り詰める。
両手でロックしようと動かした時、右手が親父の股間を偶然かすめる。ブリーフの中で硬くなったモノに手が当たった。
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