仁義なき親父への仕込み

熊次郎

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幸せの中の戸惑い

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ガクは毎日部活やトレーニングで忙しい。
朝は俺が起きる頃には出掛けていてフラフラになって帰ってくる。

一緒にいれる時間は少ないが二人で飯を食い、二人で盛り合う。

今日は二人で狭い風呂に入った。
ガクの広い筋肉隆々の背中にボディーソープの泡をつけ広げる。後ろから手を回し、肩から胸、腹に泡をつけるとギンギンにそびえるちんぽに指が当たった。

俺は壁に手をつきケツを突き出す。
ずぷっ。
ガクのちんぽが俺のケツに刺さる。後ろから甘いキスをされながら身体を撫でられる。ケツの中に熱い精液をぶち込まれると俺のちんぽも熱い液を漏らす。

ガクも若いだけあって性欲が強い。一緒に住み始めてまだ一週間だがもう30回以上は俺に精液を注入している。そして俺も同じくらい精液を漏らした。
回数を重ねる毎に俺のガクの気持ちは高まり愛を確信していた。本人には話さなかったが。

そしてガクは1週間の合宿に出掛けていった。久々の一人の時間。まだ数日しか経ってないのに既にガクが恋しい。

俺は朝から時間潰しに履歴書を書くことにした。働かなくてもしばらくは生活出来るが、何か仕事をした方がいい。
よく考えたら履歴書なんて書いたことがない。警察に就職する時に近いものを書いて以来だ。書き方が分からない。
ガクが就職に向けた履歴書を前に書いていたことを思い出した。参考にさせてもらおうとガクの部屋に入った。

ガチャ。
『うわっ。』
一緒に住み始めて初めてガクの部屋に入った俺はびっくりした。まだ住んで1週間なのに既に部屋が汚い。いかにも男子学生の部屋だ。引越し当日は気付かなかったが恐らく前住んでたままの状態で荷物を移しただけだ。

ベットの布団は汗ジミが付いていた。あとでシーツを洗濯して布団を干そう。
俺は布団に寝転んだ。すぅとシーツのにおいを嗅ぐ。ガクの汗の匂いがする。
散らばって山になっている服や下着。これも後から洗濯だな。

練習で汗だくになって洗濯されずに放置された白いスパッツを手に取ってふとにおいを嗅いだ。男臭い塊のようなにおい。多分洗濯が面倒で何回か履いているやつだ。黄色味がかった股間部分は更に強烈なにおいがした。

むくっ。ビン。
俺の股間が熱くなる。パンツの中に手を入れると既に先はヌルヌルしている。思わずシコってしまいそうになる。

ちんぽを弄りながら俺はぼんやり考えていた。

幸せな日々が続いていたが正直どこか物足りない部分がある。それはガクとのsexはすごく気持ちいいが普通のプレイだからだ。

俺を殴ることも蹴ることもない。乳首をちぎれるくらいつねり上げることもない。脱糞をさせられることも、鼻の穴に指を突っ込まれることもない。普通だ。幸せだがどこか物足りないと思ってしまう自分がいる。そして政宗さんのことが頭を掠める。

『よし、探そう。』
気を取り直して履歴書を探す。
履歴書が無いのは分かっていたがベッドの下を探る。エロ本でも出てこないかなと思って探してみたがなかった。今の子はそんなもの買わないでPCや携帯で見るとは知らずに。

ちゃんと探すとテーブルの上の雑誌の合間にあった履歴書を見つけた。
汚い字だ。ある意味男子っぽい。
志望動機に『頑張ります』、特技に『ガッツと根性』と書いてあった。何の参考にもならない。俺は笑いながら経歴等上の段を読み進める。

履歴書も元の位置に戻して俺はガクの部屋を出た。
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