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助け舟
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中村将太はシステム系企業のサラリーマンだ。176/80/26の筋肉質な体格は、その会社の名門の社会人アメフトクラブチームのDL(ディフェンスライン)として活かされていた。
大学からそこそこ有名な選手で、今の会社も先輩からの引き抜きで入社した。
短髪でキリっとした眉、一重だが大きめの目、シャープな顎のラインは所謂ハンサムな顔つきだ。
去年出来婚したが、奥さんとも仲がよく裕福ではないが順風満帆な人生を送っていた。
システムには詳しくないが、ガッツのある営業で成績もトップクラスだ。
そんなある夏の日、一通のメールがきた。
『えっ???』
そのメールの内容は、大学時代の友人の借金を連帯保証人として返済しろと言う内容だった。
大学時代の同期が卒業後独立して飲食店を開いた。奴は人気選手で開店前からTwitterで応援するツイートがたくさん来てたので、資金調達の一部の保証人になった。100万円の一年の保証。
開店後、案の定流行っており、将太も何回かその店に足を運んだが、いつも満席で儲かってそうだった。
もう返済し終わったと思って忘れていた。
しかし、メッセージには将太が保証人になった債務は延滞金利がつき、500万になっていると記載されていた。
根限度400万円、期間10年の保証。(カードローンのような借金枠の保証人)
身に覚えがないが、契約書の写真も送られており、確かに将太のサインと印鑑が押してある。
実は改ざんされた書類だったが、将太は当時あまり気にせず署名捺印した為、すっかり信じ切っていた。
当時保証人になる時にも相談したチームの先輩に悩んで話をすると、アドバイスをくれた。
『ヤバいな。でも証拠もあるし、法的には責任ありそうだな。〇〇商事の伊藤さん、将太のファンで困ったらなんでも相談乗るって言ってたじゃん。昔金融系にも勤めてたみたいだし、相談してみれば?』
伊藤さんは将太の取引先の部長だ。40代後半で最初に会った時からファンだと言って、これまでも会社の取引でいろいろ融通してくれた。
ただ、ボディタッチが多く、いやらしい触り方が将太は苦手だった。
しかし、背に腹は変えられない。身籠っている妻には言えないこのピンチを相談するしかなかった。
相談すると伊藤部長はあっさり肩代わりしてくれ、ある時払いの催促なしでいいと言う。利息はたまに付き合ってくれればいいとの好条件に将太は即決でお願いした。
伊藤部長は翌日には代わりに返済してくれたらしく、金融会社からは完済のお知らせのメッセージが届いた。
『今後のことについて話し合っておこう。今夜〇〇ホテルの〇〇号室に来てください。』
伊藤部長からメッセージをもらった将太は仕事終わりにホテルに向かった。
ダーク系のぴっちりとしたスーツ。走る姿は後ろから見るとパンパンに張っているケツが躍動している。半袖のワイシャツからは日に焼けた太い腕がはち切れそうだ。
片手にスーツの上着を持ち、走る姿は誰が見てもアメフト選手だ。
ピンポン。
ホテルのドアが開くと伊藤部長が姿を現した。
『お疲れ様です!今回は本当に助かりました。ありがとうございました!』
将太は深々と頭を下げた。
『ま、入ってよ。』
伊藤部長に言われ、将太は素直に中に入る。これから起きる衝撃的な展開は予想していなかった、、、
大学からそこそこ有名な選手で、今の会社も先輩からの引き抜きで入社した。
短髪でキリっとした眉、一重だが大きめの目、シャープな顎のラインは所謂ハンサムな顔つきだ。
去年出来婚したが、奥さんとも仲がよく裕福ではないが順風満帆な人生を送っていた。
システムには詳しくないが、ガッツのある営業で成績もトップクラスだ。
そんなある夏の日、一通のメールがきた。
『えっ???』
そのメールの内容は、大学時代の友人の借金を連帯保証人として返済しろと言う内容だった。
大学時代の同期が卒業後独立して飲食店を開いた。奴は人気選手で開店前からTwitterで応援するツイートがたくさん来てたので、資金調達の一部の保証人になった。100万円の一年の保証。
開店後、案の定流行っており、将太も何回かその店に足を運んだが、いつも満席で儲かってそうだった。
もう返済し終わったと思って忘れていた。
しかし、メッセージには将太が保証人になった債務は延滞金利がつき、500万になっていると記載されていた。
根限度400万円、期間10年の保証。(カードローンのような借金枠の保証人)
身に覚えがないが、契約書の写真も送られており、確かに将太のサインと印鑑が押してある。
実は改ざんされた書類だったが、将太は当時あまり気にせず署名捺印した為、すっかり信じ切っていた。
当時保証人になる時にも相談したチームの先輩に悩んで話をすると、アドバイスをくれた。
『ヤバいな。でも証拠もあるし、法的には責任ありそうだな。〇〇商事の伊藤さん、将太のファンで困ったらなんでも相談乗るって言ってたじゃん。昔金融系にも勤めてたみたいだし、相談してみれば?』
伊藤さんは将太の取引先の部長だ。40代後半で最初に会った時からファンだと言って、これまでも会社の取引でいろいろ融通してくれた。
ただ、ボディタッチが多く、いやらしい触り方が将太は苦手だった。
しかし、背に腹は変えられない。身籠っている妻には言えないこのピンチを相談するしかなかった。
相談すると伊藤部長はあっさり肩代わりしてくれ、ある時払いの催促なしでいいと言う。利息はたまに付き合ってくれればいいとの好条件に将太は即決でお願いした。
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『今後のことについて話し合っておこう。今夜〇〇ホテルの〇〇号室に来てください。』
伊藤部長からメッセージをもらった将太は仕事終わりにホテルに向かった。
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片手にスーツの上着を持ち、走る姿は誰が見てもアメフト選手だ。
ピンポン。
ホテルのドアが開くと伊藤部長が姿を現した。
『お疲れ様です!今回は本当に助かりました。ありがとうございました!』
将太は深々と頭を下げた。
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