競輪師匠の躾け方

熊次郎

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引き裂かれるユニフォーム

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『ローラー乗って走ってくれや。』
中年男に言われ、俺はレーサーに跨る。

シャッシャッシャッ。
ペダルを本気で漕ぐ。目の前の鏡に13年前の俺がいる。
脚がベビーオイルでテカり、赤パンの太い太ももが躍動し、No1選手のみ許される白いウェアの肩の筋肉が張る。
競輪界に君臨したあの頃。熱い想いが俺の胸に込み上げる。俺は数十分本気で漕いだ。ピリピリと所々が裂けるが気にしないで。

シャー。
バランスをとりながら上半身を起こした。
目の前にはウィニングランを彷彿させる自分がいる。

『めちゃすげぇ。あの頃のままやな。かっこええな。』
中年男に言われて我に返った。一瞬自分もあの頃の自分に戻った気がした。

本気のランで体から汗が吹き出し、ウェアにシミが出来ていた。メットと額の間からもポタポタと汗が流れる。
両脇のポールに手をつき、クールダウンをする。

『お、これ自転車が固定できるタイプやな。ちょっと固定してみてや。いろんな角度で勇姿を見たい。』

カチャカチャ。
レーサーを器具に固定する。動いていない方がバランスをとりにくい。

『ラストスパートの姿勢してや。』
中年男に言われて前屈みになってケツを突き出す。

パンパン。がしっ。
『う。』
『ホンマにデカいケツや。パンパンや。』
中年男が俺のケツを叩き掴んだ。
一瞬チンコに血が集まりそうだったが一生懸命心を鎮まらせた。

『あ、これ破れそうやな。捨てるやつなら破いてもええな。』
ピリ、ビリビリ、ビリ。
ぶるん。
『うわっ。』

ケツの谷間から一気に赤パンが引き裂かれ、俺のチンコが剥き出しになる。
下を向くと皮が被った太めの竿、パンパンの金玉がブランと丸裸になっていた。

『うわー。』
俺は驚きレーサーを降りようとしたが、中年男が俺の腕を掴んだ。
『このままでいこうや。』
ビリビリ。
そう言いながら中年男は俺の上のウェアの胸元の裂け目を横に切り裂いた。
ウェアの乳首のラインが横に裂け、ぶるんと胸が突き出す。汗が滴る俺の大胸筋と乳首が現れた。

前面の鏡に映る勇姿と顕になっている恥部。俺は顔から火が出るほど恥ずかしさとこんな目に合わさることへの怒りで紅潮した。

パ、パ、パ。
次の瞬間目の前の大画面に俺の顔、胸、股間、ケツがクローズアップして映し出された。振り返るとゴツい男がパソコンを操作している。

『こことことをクリックするんだな。で、これをクリック。お、出来た。』
楽しそうにゴツい男がマウスを動かす。

前の大画面を見て俺は驚愕した。

『32度。』

表示された数字。青い線が角度を示す。そしてターゲットにしているのはだらんとした俺のチンコだった。

『やめろ!やめてくれ!そんなことに使うな!』
ペダルを漕ぐ足や体格のバランスを見る角度ではなく、恥部が映し出され俺は困惑と屈辱でワナワナと体を震わせた。

『さ、キング。楽しもうや。知ってるでお前が見られて興奮するってこと。』
『違う!そんなことはない!そんな趣味はない!』
『そうなんや。ほな、それを証明して見せてや。さ、両手でポールを持って、腰を浮かせてや。』

『うぐ、、、。』
俺は黙って中年男男の言う通りにした。
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