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第二十一話 宴の朝
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――――翌朝、いつもの習慣で目覚めた葉月は、熟睡する弥助の顔を見ながら昨夜の情事を思い出す。
顔から火が出る思いで、すばやく生まれたままの姿を隠すように身支度を整えると、乱れた髪と化粧を整えに葉月は化粧室へと向かった。
そこにちょうど初音が居合わせたのは全くの偶然だが、あるいは乙女の勘のなせる業であったかもしれない。
「おはようございます」
「おはようございます初音様」
「ヤりましたね?」
「んなあああああああああ!」
想定外のあまりに直接的な質問に、葉月は首筋まで真っ赤に染まってうろたえた。
そういわれるのも無理はない。今の葉月の姿は、だれがどう見ても情事の後の乱れた姿にしか見えなかったからだ。
「…………そんな気はしていました。やはり無理にでも止めておくべきだった」
「まずは同じ土俵に上がらないうちにそれはないでしょう?」
「貴女はそれでいいのかしら?」
初音の挑発するような視線を正面から受け止めて葉月は頷いた。
「メイドでも分家筋でも、私のままに受け止める坊っちゃまが言ってくださったのです。今度は私があるがままの坊っちゃまを受け止めるべきでしょう」
もう身分違いだから身を引く、とは葉月は言わない。言わないが、弥助にとって必要ならばなんであってお受け入れると心に決めていた。
それが葉月なりの、己の筋の通し方であった。
「なるほど、貴女はライバルではあるけど敵ではないのね」
「それが坊っちゃまにとって不利益でないならば」
「では、近いうちに私も告白して同じ土俵に立つとしましょう。ところで――――」
純粋な好奇心にかられて初音は葉月に尋ねた。
「やっぱり最初は痛かった?」
その言葉に昨晩のもろもろ……あんなことやそんなことで責めぬかれた恥ずかしい記憶を思い出した葉月は顔を真っ赤に染めてきっぱりと言った。
「……黙秘します!」
帝都の中心に聳える武蔵御所。
かつては武蔵城として名を馳せた巨大な城郭を改築し、平安京を模して立てられた清涼殿は天子をはじめ皇族が居住している。
夕刻も深くなりつつある今、数千年もの長きにわたりこの帝国を支配してきた天子の前に、一人の男が拝跪していた。
「なんとも耳の早いことだな」
呆れるように天子は苦笑する。
「はっはっはっ、恐れながら時として情報は古き伝手が勝るもの」
男の名を天目透という。
帝国の鍛冶師を統括する天目家の当主であり、現在帝国に存在する鍛冶師のなかで最高の腕を持つ男である。
皇族の持つ数々の神器を整備する資格を持つのは、実にこの男一人であり、こうして自由に参内する権利が彼には認められているのであった。
「この目で女郎兼光が見れるとなればいてもたってもおられませんで」
近代より情報戦は科学的なアプローチと組織力が重要視されてきた。
もちろんそれが正しい傾向であることは疑わない。
だからこそ第二次世界大戦後のヒノモト帝国は、敗戦の戦訓をもとに国家情報省を設立して情報収集に力を注いできた。
しかし特定の分野に限っては、その情報は長い時間をかけて育まれてきた人間同士の伝手のほうが勝る。
この帝都で神器が動くとき、その情報がいち早く天目家に届くのはそうした仕掛けがあるからであった。
「まったく、明日の種明かしの楽しみが減ったぞ? 天目よ」
「陛下の御心に叶いませず申し訳のしようもございませぬ」
そういいながらも天目透は愉快そうに笑う。
「ですが少々面白いことになりそうでしてな。どうやら久方ぶりに我が鍛冶主で魂焼きをなした者が出たようでして」
「ほう、それは重畳なことよな。して、それがどうつながるのじゃ?」
「さて、答え合わせは明日の楽しみにいたすのもひとつの手ではありますが…………」
「おいおい、それはないぞ!」
天子は大仰に額に手を当てた。
天目家総帥ともあろう透が、あえて参内したからにはそれ相応の理由があるはずであった。
「どうも鬼山家の寄生虫が、我が家の鍛冶主に手を出したようでして」
「あやつは阿呆か!」
思わず素で天子がそう叫ぶほどの暴挙である。
竜に侵されたこの世界で、異能者と鍛冶師は国防の両輪であり、その中心的存在であるべき帝国四鬼が、天目一族に手を出すなど国家反逆罪に問われても文句の言えぬところであった。
「いつの世も阿呆というのは、我々の予想を超えたところで馬鹿な真似をするものです」
「本来の当主である鬼山弥助を葬ろうとしただけでも許しがたいのに、まさか天目一族にまで手を出すほど阿呆とはね。それがどうして魂焼けに繋がった?」
「引退した鍛冶主で芳崖と申す我が一族の者に、孫を人質に女郎兼光の偽物を作れと迫ったらしく」
「…………あの男、正気か?」
「所詮神器の主たる資質のないただの男なのでありましょう」
神器――――特に対竜神具としての力を持つ神器は、もちろんのこと相当な資質と訓練がなければ扱うことすら許されない。
だからこそ主だった対竜神具には選定の儀があり、その者が持つ資質を試されるのである。
資格者ではないタダノ¥人間が扱う対竜神具は、その力の一割も発揮することができないといわれていた。
「自分の力を過大に評価したがる男であるようですし」
「それでどうするつもりだ?」
天目家当主であるて天目透が望むならば、選定の儀など茶番は通り越して魁を処罰することも十分できる。
だがそうなれば鬼山家のみならず、帝国四鬼が被るダメージも無視できぬものになるだろう。
「生き延びていた本物のご当主は、女郎兼光の精霊化を成し遂げておるとか。一目拝見させていただければ深甚に存じます」
「ふむ……朕も見たことのない高尾太夫、見れるか」
鍛冶師にとって神器の精霊化は生涯の夢である。
ヒノモト鍛冶師最高の実力者、天目透にして精霊化を成し遂げた新刀の神器はわずかに一本にとどまる。
残念ながら透が見た精霊化のほとんどは、皇室が所有する古の神器を打ち直したときに見たものだ。
それはすなわち、千年以上前の鍛冶師の力に、現代の鍛冶師が及ばぬことを意味していた。
なんとしても自分の代のうちに、鍛冶師の力を引き上げなくてはならない、と透は難く決心している。
近代化のなかで古い技術の継承が軽視され、衰退したのは鬼や陰陽師の力ばかりではないのであった。
「とはいえ、せっかくの機会です。鬼山家新当主にはその資質と実力をはっきりとわれらの前で披露していただきたい。そのため、我が一族に試しのお許しを」
「鍛冶師がいかにして剣士たる鬼山弥助の実力を試す?」
こと戦闘に関しては鬼の一族の右に出るものはいない。鍛冶師はあくまでも神器の力を引き出す者であり本来の戦闘者ではないのだ。
「実は我が一族に一人変わり種がおりましてな。鍛冶師の腕もさることながら、剣のほうが得意なじゃじゃ馬で、北辰一刀流の免許とそれなりに知られております」
「まさか…………玄武館の巴御前というのは……」
「苗字のほうは偽名を名乗らせております」
北辰一刀流の道場、玄武館に師範の千葉半兵衛も手を焼く女丈夫がいるという噂を天子も一度ならず耳にしていた。確か名を天道薫子と呼ばれていたはずだ。
このヒノモトでは、まだまだ剣術というものが神聖視され注目を浴びる競技なのであった。
「不肖、天目薫子は私の私の姪にあたります。我が一族にも少なからず鬼の血が混じっておりますもので」
「なるほど、噂の女剣士と竜殺し、なかなか面白い勝負になりそうではないか」
「腕のほうはわかりませぬが、神器の格はそれなりに釣り合いましょう」
なんと天目薫子が透から託された神器は、兼光とは兄弟弟子にあたる左文字の無銘刀である。天下五剣にも匹敵すると謳われた左文字の名刀では、今川義元の佩刀義元左文字があまりも有名であろう。
そのあまりの見事さから、織田信長が「義元の首より価値がある」と言ったという伝説すらあるほどだ。
互いに視線を見合わせ、愉快そうに二人は笑いあうが、その笑顔の奥には真摯な一欠けらが含まれていた。
すなわち、二人とも世界で初めて竜を単独で倒した弥助の本当の力を確かめたいのだ。
もしその力が真実であれば、彼を軸としてこれまでの対竜戦略を抜本的に変換することも可能かもしれない。
そしてそのためには、天目家も一族の総力を挙げて支援する覚悟があることを内々に示すものであった。
竜を鎧袖一触に退治した弥助の力にはそれだけの価値がある。
その覚悟のなかには、玄武館の巴御前こと、天目薫子を妻として差し出すという可能性も含まれていた。
顔から火が出る思いで、すばやく生まれたままの姿を隠すように身支度を整えると、乱れた髪と化粧を整えに葉月は化粧室へと向かった。
そこにちょうど初音が居合わせたのは全くの偶然だが、あるいは乙女の勘のなせる業であったかもしれない。
「おはようございます」
「おはようございます初音様」
「ヤりましたね?」
「んなあああああああああ!」
想定外のあまりに直接的な質問に、葉月は首筋まで真っ赤に染まってうろたえた。
そういわれるのも無理はない。今の葉月の姿は、だれがどう見ても情事の後の乱れた姿にしか見えなかったからだ。
「…………そんな気はしていました。やはり無理にでも止めておくべきだった」
「まずは同じ土俵に上がらないうちにそれはないでしょう?」
「貴女はそれでいいのかしら?」
初音の挑発するような視線を正面から受け止めて葉月は頷いた。
「メイドでも分家筋でも、私のままに受け止める坊っちゃまが言ってくださったのです。今度は私があるがままの坊っちゃまを受け止めるべきでしょう」
もう身分違いだから身を引く、とは葉月は言わない。言わないが、弥助にとって必要ならばなんであってお受け入れると心に決めていた。
それが葉月なりの、己の筋の通し方であった。
「なるほど、貴女はライバルではあるけど敵ではないのね」
「それが坊っちゃまにとって不利益でないならば」
「では、近いうちに私も告白して同じ土俵に立つとしましょう。ところで――――」
純粋な好奇心にかられて初音は葉月に尋ねた。
「やっぱり最初は痛かった?」
その言葉に昨晩のもろもろ……あんなことやそんなことで責めぬかれた恥ずかしい記憶を思い出した葉月は顔を真っ赤に染めてきっぱりと言った。
「……黙秘します!」
帝都の中心に聳える武蔵御所。
かつては武蔵城として名を馳せた巨大な城郭を改築し、平安京を模して立てられた清涼殿は天子をはじめ皇族が居住している。
夕刻も深くなりつつある今、数千年もの長きにわたりこの帝国を支配してきた天子の前に、一人の男が拝跪していた。
「なんとも耳の早いことだな」
呆れるように天子は苦笑する。
「はっはっはっ、恐れながら時として情報は古き伝手が勝るもの」
男の名を天目透という。
帝国の鍛冶師を統括する天目家の当主であり、現在帝国に存在する鍛冶師のなかで最高の腕を持つ男である。
皇族の持つ数々の神器を整備する資格を持つのは、実にこの男一人であり、こうして自由に参内する権利が彼には認められているのであった。
「この目で女郎兼光が見れるとなればいてもたってもおられませんで」
近代より情報戦は科学的なアプローチと組織力が重要視されてきた。
もちろんそれが正しい傾向であることは疑わない。
だからこそ第二次世界大戦後のヒノモト帝国は、敗戦の戦訓をもとに国家情報省を設立して情報収集に力を注いできた。
しかし特定の分野に限っては、その情報は長い時間をかけて育まれてきた人間同士の伝手のほうが勝る。
この帝都で神器が動くとき、その情報がいち早く天目家に届くのはそうした仕掛けがあるからであった。
「まったく、明日の種明かしの楽しみが減ったぞ? 天目よ」
「陛下の御心に叶いませず申し訳のしようもございませぬ」
そういいながらも天目透は愉快そうに笑う。
「ですが少々面白いことになりそうでしてな。どうやら久方ぶりに我が鍛冶主で魂焼きをなした者が出たようでして」
「ほう、それは重畳なことよな。して、それがどうつながるのじゃ?」
「さて、答え合わせは明日の楽しみにいたすのもひとつの手ではありますが…………」
「おいおい、それはないぞ!」
天子は大仰に額に手を当てた。
天目家総帥ともあろう透が、あえて参内したからにはそれ相応の理由があるはずであった。
「どうも鬼山家の寄生虫が、我が家の鍛冶主に手を出したようでして」
「あやつは阿呆か!」
思わず素で天子がそう叫ぶほどの暴挙である。
竜に侵されたこの世界で、異能者と鍛冶師は国防の両輪であり、その中心的存在であるべき帝国四鬼が、天目一族に手を出すなど国家反逆罪に問われても文句の言えぬところであった。
「いつの世も阿呆というのは、我々の予想を超えたところで馬鹿な真似をするものです」
「本来の当主である鬼山弥助を葬ろうとしただけでも許しがたいのに、まさか天目一族にまで手を出すほど阿呆とはね。それがどうして魂焼けに繋がった?」
「引退した鍛冶主で芳崖と申す我が一族の者に、孫を人質に女郎兼光の偽物を作れと迫ったらしく」
「…………あの男、正気か?」
「所詮神器の主たる資質のないただの男なのでありましょう」
神器――――特に対竜神具としての力を持つ神器は、もちろんのこと相当な資質と訓練がなければ扱うことすら許されない。
だからこそ主だった対竜神具には選定の儀があり、その者が持つ資質を試されるのである。
資格者ではないタダノ¥人間が扱う対竜神具は、その力の一割も発揮することができないといわれていた。
「自分の力を過大に評価したがる男であるようですし」
「それでどうするつもりだ?」
天目家当主であるて天目透が望むならば、選定の儀など茶番は通り越して魁を処罰することも十分できる。
だがそうなれば鬼山家のみならず、帝国四鬼が被るダメージも無視できぬものになるだろう。
「生き延びていた本物のご当主は、女郎兼光の精霊化を成し遂げておるとか。一目拝見させていただければ深甚に存じます」
「ふむ……朕も見たことのない高尾太夫、見れるか」
鍛冶師にとって神器の精霊化は生涯の夢である。
ヒノモト鍛冶師最高の実力者、天目透にして精霊化を成し遂げた新刀の神器はわずかに一本にとどまる。
残念ながら透が見た精霊化のほとんどは、皇室が所有する古の神器を打ち直したときに見たものだ。
それはすなわち、千年以上前の鍛冶師の力に、現代の鍛冶師が及ばぬことを意味していた。
なんとしても自分の代のうちに、鍛冶師の力を引き上げなくてはならない、と透は難く決心している。
近代化のなかで古い技術の継承が軽視され、衰退したのは鬼や陰陽師の力ばかりではないのであった。
「とはいえ、せっかくの機会です。鬼山家新当主にはその資質と実力をはっきりとわれらの前で披露していただきたい。そのため、我が一族に試しのお許しを」
「鍛冶師がいかにして剣士たる鬼山弥助の実力を試す?」
こと戦闘に関しては鬼の一族の右に出るものはいない。鍛冶師はあくまでも神器の力を引き出す者であり本来の戦闘者ではないのだ。
「実は我が一族に一人変わり種がおりましてな。鍛冶師の腕もさることながら、剣のほうが得意なじゃじゃ馬で、北辰一刀流の免許とそれなりに知られております」
「まさか…………玄武館の巴御前というのは……」
「苗字のほうは偽名を名乗らせております」
北辰一刀流の道場、玄武館に師範の千葉半兵衛も手を焼く女丈夫がいるという噂を天子も一度ならず耳にしていた。確か名を天道薫子と呼ばれていたはずだ。
このヒノモトでは、まだまだ剣術というものが神聖視され注目を浴びる競技なのであった。
「不肖、天目薫子は私の私の姪にあたります。我が一族にも少なからず鬼の血が混じっておりますもので」
「なるほど、噂の女剣士と竜殺し、なかなか面白い勝負になりそうではないか」
「腕のほうはわかりませぬが、神器の格はそれなりに釣り合いましょう」
なんと天目薫子が透から託された神器は、兼光とは兄弟弟子にあたる左文字の無銘刀である。天下五剣にも匹敵すると謳われた左文字の名刀では、今川義元の佩刀義元左文字があまりも有名であろう。
そのあまりの見事さから、織田信長が「義元の首より価値がある」と言ったという伝説すらあるほどだ。
互いに視線を見合わせ、愉快そうに二人は笑いあうが、その笑顔の奥には真摯な一欠けらが含まれていた。
すなわち、二人とも世界で初めて竜を単独で倒した弥助の本当の力を確かめたいのだ。
もしその力が真実であれば、彼を軸としてこれまでの対竜戦略を抜本的に変換することも可能かもしれない。
そしてそのためには、天目家も一族の総力を挙げて支援する覚悟があることを内々に示すものであった。
竜を鎧袖一触に退治した弥助の力にはそれだけの価値がある。
その覚悟のなかには、玄武館の巴御前こと、天目薫子を妻として差し出すという可能性も含まれていた。
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