35 / 250
増山ひとみさん失踪事件
しおりを挟む
被害者の増山ひとみさんが暮らしていた南相馬市原町区は管理人の住む福島県の北東に位置する海沿いの地方都市である。
同じ県だからというわけではないがこの事件には発生当時から管理人も注目していたが現在も進展はなく、ご家族の心中を考えれば深い同情の念を禁じえない。
しかも原町市は現在原発事故の影響を受け市民が県外へと流出して復興半ばという過酷な環境にある。
このまま事件が風化することのないよう僭越ながら取り上げさせていただく。
【事件の詳細】
原町日の出町の職場を退社後(3週間後に結婚を控え、この日が最後の出勤だった)、行方不明に。
乗用車は同市内スーパーの駐車場に放置されており、所持品や餞別にもらった花束などが全て車内に残されていたほか、車体に中傷の落書きがあった。
婚約が決まってから自宅に無言電話が相次いでおり、失踪当日には職場に女性の声で不審な電話があったという。
その女は増山さんの婚約者の元愛人のようで、増山さんは彼女と何回か電話で話したことがあった模様。
また、翌年1月4日に、中年女性の声で実家に不審な電話があり、この時の会話が録音されている。
【失踪前後の出来事】
1月25日
後に発見された増山さんの手帳にこの日の日付で婚約者の愛人に関するメモが残されていた。
2月19日
職場に増山さん宛てに女性の声で不審な電話が掛かる。
時計を見ながら増山さんが何かを話していたのを同僚が目撃。
同日13:10
ひとみさん勤務先の歯科医院を退社。
これ以降の足取りが不明。
失踪の翌年(1995年)1月4日
実家に中年女性の声で不審な電話が掛かる。
どう控えめに見ても婚約者の元愛人が怪しいのだが、これだけの長期間警察が任意でも同行を求めないということははっきりとしたアリバイがあるのだろう。
ただこう言ってはなんだが利権がらみの暴力団組織がはばをきかせている土地でもある。
原発や大規模処分場の建設をめぐって地域住民の反対運動を分断するために、地域権力と暴力団が癒着しているとのうわさが絶えなかったことを管理人は知っている。
管理人の住んでいるI市からは車で1時間半程度の距離で知り合いも多いのだ。
それだけに暴力団の兵隊気取りのチンピラがいて、その知り合いが犯行を持ちかけたのではないかと疑ってしまう。
もしそうだとすると増山さんの生きている確率は限りなく低くなるだけに心苦しくはあるのだが。
裏付けが取れていない情報だと断っておくが、事件のあった原町区に住む会社の同僚は増山さんの婚約者は今では元愛人とよりを戻して結婚してしまったと言っていた。
しかもその元愛人の父は暴力団関係者である、とも。
わりと地元住民の間ではポピュラーな噂であるらしい。
足取りがつかめず死体が発見されないのはプロのヤクザの犯行だからではないか?
震災による被害からの復興で何らかの手がかりが偶然発見されることを祈るばかりである。
近年TVの特番で婚約者に対するインタビューが行われ、そのなかで増山さんと結婚するはずであった婚約者が
「彼女を探す理由はない」
「彼女は自分の意思で失踪したのだと思う」
と発言していて非常に憤りを覚えた。
一刻も早い犯人の逮捕を心より願わずにはいられない。
【連絡先】
福島県警HP
URL⇒http://www.police.pref.fukushima.jp/keisou/johofiles/s_souma01.html
福島県原町警察署:電話番号⇒0244-22-2191
同じ県だからというわけではないがこの事件には発生当時から管理人も注目していたが現在も進展はなく、ご家族の心中を考えれば深い同情の念を禁じえない。
しかも原町市は現在原発事故の影響を受け市民が県外へと流出して復興半ばという過酷な環境にある。
このまま事件が風化することのないよう僭越ながら取り上げさせていただく。
【事件の詳細】
原町日の出町の職場を退社後(3週間後に結婚を控え、この日が最後の出勤だった)、行方不明に。
乗用車は同市内スーパーの駐車場に放置されており、所持品や餞別にもらった花束などが全て車内に残されていたほか、車体に中傷の落書きがあった。
婚約が決まってから自宅に無言電話が相次いでおり、失踪当日には職場に女性の声で不審な電話があったという。
その女は増山さんの婚約者の元愛人のようで、増山さんは彼女と何回か電話で話したことがあった模様。
また、翌年1月4日に、中年女性の声で実家に不審な電話があり、この時の会話が録音されている。
【失踪前後の出来事】
1月25日
後に発見された増山さんの手帳にこの日の日付で婚約者の愛人に関するメモが残されていた。
2月19日
職場に増山さん宛てに女性の声で不審な電話が掛かる。
時計を見ながら増山さんが何かを話していたのを同僚が目撃。
同日13:10
ひとみさん勤務先の歯科医院を退社。
これ以降の足取りが不明。
失踪の翌年(1995年)1月4日
実家に中年女性の声で不審な電話が掛かる。
どう控えめに見ても婚約者の元愛人が怪しいのだが、これだけの長期間警察が任意でも同行を求めないということははっきりとしたアリバイがあるのだろう。
ただこう言ってはなんだが利権がらみの暴力団組織がはばをきかせている土地でもある。
原発や大規模処分場の建設をめぐって地域住民の反対運動を分断するために、地域権力と暴力団が癒着しているとのうわさが絶えなかったことを管理人は知っている。
管理人の住んでいるI市からは車で1時間半程度の距離で知り合いも多いのだ。
それだけに暴力団の兵隊気取りのチンピラがいて、その知り合いが犯行を持ちかけたのではないかと疑ってしまう。
もしそうだとすると増山さんの生きている確率は限りなく低くなるだけに心苦しくはあるのだが。
裏付けが取れていない情報だと断っておくが、事件のあった原町区に住む会社の同僚は増山さんの婚約者は今では元愛人とよりを戻して結婚してしまったと言っていた。
しかもその元愛人の父は暴力団関係者である、とも。
わりと地元住民の間ではポピュラーな噂であるらしい。
足取りがつかめず死体が発見されないのはプロのヤクザの犯行だからではないか?
震災による被害からの復興で何らかの手がかりが偶然発見されることを祈るばかりである。
近年TVの特番で婚約者に対するインタビューが行われ、そのなかで増山さんと結婚するはずであった婚約者が
「彼女を探す理由はない」
「彼女は自分の意思で失踪したのだと思う」
と発言していて非常に憤りを覚えた。
一刻も早い犯人の逮捕を心より願わずにはいられない。
【連絡先】
福島県警HP
URL⇒http://www.police.pref.fukushima.jp/keisou/johofiles/s_souma01.html
福島県原町警察署:電話番号⇒0244-22-2191
21
お気に入りに追加
1,651
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる