恐怖体験や殺人事件都市伝説ほかの駄文

高見 梁川

文字の大きさ
35 / 258

増山ひとみさん失踪事件

しおりを挟む
被害者の増山ひとみさんが暮らしていた南相馬市原町区は管理人の住む福島県の北東に位置する海沿いの地方都市である。
同じ県だからというわけではないがこの事件には発生当時から管理人も注目していたが現在も進展はなく、ご家族の心中を考えれば深い同情の念を禁じえない。
しかも原町市は現在原発事故の影響を受け市民が県外へと流出して復興半ばという過酷な環境にある。
このまま事件が風化することのないよう僭越ながら取り上げさせていただく。



【事件の詳細】
原町日の出町の職場を退社後(3週間後に結婚を控え、この日が最後の出勤だった)、行方不明に。
乗用車は同市内スーパーの駐車場に放置されており、所持品や餞別にもらった花束などが全て車内に残されていたほか、車体に中傷の落書きがあった。
婚約が決まってから自宅に無言電話が相次いでおり、失踪当日には職場に女性の声で不審な電話があったという。
その女は増山さんの婚約者の元愛人のようで、増山さんは彼女と何回か電話で話したことがあった模様。
また、翌年1月4日に、中年女性の声で実家に不審な電話があり、この時の会話が録音されている。


【失踪前後の出来事】
1月25日
後に発見された増山さんの手帳にこの日の日付で婚約者の愛人に関するメモが残されていた。

2月19日
職場に増山さん宛てに女性の声で不審な電話が掛かる。
時計を見ながら増山さんが何かを話していたのを同僚が目撃。 

同日13:10
ひとみさん勤務先の歯科医院を退社。
これ以降の足取りが不明。

失踪の翌年(1995年)1月4日
実家に中年女性の声で不審な電話が掛かる。



どう控えめに見ても婚約者の元愛人が怪しいのだが、これだけの長期間警察が任意でも同行を求めないということははっきりとしたアリバイがあるのだろう。
ただこう言ってはなんだが利権がらみの暴力団組織がはばをきかせている土地でもある。
原発や大規模処分場の建設をめぐって地域住民の反対運動を分断するために、地域権力と暴力団が癒着しているとのうわさが絶えなかったことを管理人は知っている。
管理人の住んでいるI市からは車で1時間半程度の距離で知り合いも多いのだ。
それだけに暴力団の兵隊気取りのチンピラがいて、その知り合いが犯行を持ちかけたのではないかと疑ってしまう。
もしそうだとすると増山さんの生きている確率は限りなく低くなるだけに心苦しくはあるのだが。
裏付けが取れていない情報だと断っておくが、事件のあった原町区に住む会社の同僚は増山さんの婚約者は今では元愛人とよりを戻して結婚してしまったと言っていた。
しかもその元愛人の父は暴力団関係者である、とも。
わりと地元住民の間ではポピュラーな噂であるらしい。
足取りがつかめず死体が発見されないのはプロのヤクザの犯行だからではないか?
震災による被害からの復興で何らかの手がかりが偶然発見されることを祈るばかりである。


近年TVの特番で婚約者に対するインタビューが行われ、そのなかで増山さんと結婚するはずであった婚約者が
「彼女を探す理由はない」
「彼女は自分の意思で失踪したのだと思う」
と発言していて非常に憤りを覚えた。
一刻も早い犯人の逮捕を心より願わずにはいられない。




【連絡先】
福島県警HP
URL⇒http://www.police.pref.fukushima.jp/keisou/johofiles/s_souma01.html
福島県原町警察署:電話番号⇒0244-22-2191

しおりを挟む
感想 56

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

処理中です...