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第百八十六話 戦の鬼蠢動す
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蒲生忠三郎氏郷という武将がいる。
六角家に仕える蒲生賢秀の三男として生まれ、六角家滅亡後は織田信長の娘婿となり、ついには会津九十万石の太守となった。
信長が非常の人であるとすれば、氏郷は戦の達人であった。
同時に利休七哲の一人でもある著名な茶人であり、レオンの洗礼名を持つ敬虔なキリシタンでもある。
その手腕は豊臣秀吉をして恐怖させ、氏郷が東北地方へ飛ばされたのは氏郷の野心を警戒したためだとも言う。
若くして病に倒れなければ間違いなく五大老の一人は氏郷となっていたはずであり、天下取りもありえない夢というわけではなかった。
少なくとも関ケ原の戦いは起きず、家康の天下取りは大幅に遅れることになったであろう。
「都の近くにいれば天下取りの機会もあったかもしれぬが、会津の地ではそれも叶わぬ」と愚痴をこぼしたという逸話も伝わる。
ちょうど年齢的にも徳川家康と石田三成の中間に位置する人物であり、細川忠興や加藤清正らの信望も厚かった。
本人にその気があったかどうかは別として、長生きをしていれば確実に歴史を変えていたことであろう。
また蒲生氏郷は徹頭徹尾現場の人でもあった。
戦となれば誰よりも早く飛び出し、蒲生軍の先頭には常に氏郷の姿があった。
にもかかわらず、ただ一発の銃弾すら受けたことがなかった。
急速に火縄銃が普及した戦国時代にあって、先陣の死傷率はかつての比ではなくなっていた。
鬼武蔵こと森長可などの勇将が狙撃によって討ち死にすると、いつしか武将は軍の後方から指揮を執るようになり、先陣を切るのは匹夫の勇とまで言われる時代となったのである。
しかし氏郷は秀吉に忠告を受けながらも、終生先陣に立ち続けた。
そしてほとんど傷を負うこともなく、その身体はまるで天に愛されているかのようであったという。
(残念ながら経済的センスはなかった。伊勢松島では城の防御のため城下町を巨大な迷路に設計して、城下町の経済が停滞してしまった。本当の戦の鬼であった)
その氏郷に、十代の若い日から氏郷の死までずっと仕え続けた武将がいる。
同じキリシタンの同志でもあり、ジョアンという洗礼名で氏郷の死後蒲生家を離れ上杉家に仕えることになる守銭奴武将の名を、岡左内といった。
のちに上杉家を解雇された左内は、氏郷の息子忠行、孫の忠郷に仕えることになるが、心のなかの主君は最後まで氏郷一人であった。
翌日、エカテリーナは身体の回復とともにすぐに動き出した。
「――――なんとも悠長なことだこと」
エカテリーナの見るところ、すでにアンサラー王国は詰んでいる。
にもかかわらずこの国は、いまだ自国がアウレリア大陸で最強の国家であることを疑っていないのだ。
足利幕府や石山本願寺が第六天魔王の前に無惨な醜態を晒したことを考えれば、過去の栄光や権威など、暴力の前には全く役に立たない。
「どうして水軍戦力が壊滅しているのに、ろくに防備を固めていないのかしら?」
まだアンサラー王国海軍は半減したとはいえ強大な勢力を維持している。
しかしウラカ率いるマジョルカ王国海軍に加え、ホーントベック王国が敵に回った今、外海の制海権はほぼ敵の手中にある。
かろうじて敵連合国軍に上陸されるような事態には陥っていないが、このまま制海権を握られたままではいずれ衰弱死を免れないであろう。
一刻も早く信長が毛利水軍に対抗するために鉄甲船を造り上げたような、切り札が必要なはずであった。
そして何より、トリストヴィー王国を軸とした連合軍の経済力は、すでにアンサラー王国を遥かに凌いでいる。
かつて織田信長が日本に覇を唱えることができたのは、どの国よりも大きな経済力を所有していたからだ。
蒲生氏郷は信長の娘婿として、その手腕をすぐそばで教えられてきた。
だからこそ現在のアンサラー王国の危機感のない体たらくが歯がゆくて仕方がなかった。
頭を抱えてひとしきり呻いていると、トントンとエカテリーナの私室がノックされた。
「――――プーシキンでございます。王女殿下のお呼びと聞き罷り越しました」
「入りなさい」
一人の武骨な軍人が窮屈そうに一礼して入ってきた。
「久しぶりね、アリー」
破顔するエカテリーナにプーシキンは明らかに困ったように頭を掻いた。
「今さら姫が私のような武人に何用でございましょうか?」
かつて王族の嗜みとして、護身術を学んでいたころのエカテリーナの家庭教師がプーシキンであった。
今では新進気鋭の将軍として名が高い。
もともとプーシキン家が武門の名家とはいえ、三十代前半での将軍昇進は十分に早いスピード出世である。
個人的な武勇のみならず、プーシキンの本質が戦略家であることをエカテリーナは知っていた。
「このままでは我が国は負けるわ。力を貸しなさい」
「…………何をおっしゃっているのかわかりませんな」
突然のエカテリーナの命令にプーシキンは面食らったような顔をして――全てを冗談に紛らそうとした。
病弱でベッドから起き上がったばかりのエカテリーナの台詞をまともに受け取るわけにはいかなかった。
「あなたたちも負けるとわかっているのでしょう? なんといったかしら? 青年将校会議とか言ったかしら?」
「姫様!」
一瞬、プーシキンの全身から戦場でしか発することのなかった殺気が噴きあがった。
「ほらみなさい。その殺気こそが何よりの証拠よ」
「なんのことかわかりませんな」
極まり悪そうにプーシキンは視線を逸らす。
もともと腹芸の得意な男ではない。だが祖国を愛し武を愛すること人一倍であることをエカテリーナは知っていた。
「このままでは我が国は一年と保たないでしょう。ソルディヴィディアンが陥ちれば、もはやあまねく光さす者(ボイポス)の威光もあってないようなもの」
本来なら国運を賭けソルディヴィディアンの救援に向かいたいところだ。
しかし制海権を失いつつある今、王都を空けるには敵前上陸される危険を無視することができない。
つまりは全力を東に集中することができないのである。
かといってソルディヴィディアンが陥落すれば、エウロパ教の擁護者としての権威は地に落ち、ただでさえ国力も技術力も劣るという状況がさらに悪化するのは間違いない。
エカテリーナがすでに詰んでいると思う所以である。
「――――教団からの聖遺物、量産は進んでいますか?」
「武器のほうは問題なく。問題なのはその使用する火薬のようでして」
『玉薬か。そら無理や』
「は?」
突然異国の言葉を話す王女にプーシキンは訝し気に首を捻る。
「硝石の鉱脈が見つからない限り火薬の量産には限界があるわね。あちらではどう調達しているのかしら?」
「いったいどこでそのような知識を得られたのですか?」
プーシキンの知るエカテリーナは、確かに聡明で王族としての義務を知っている女性であったが、その能力はいささか物足りないものであったはず。
まして本気の武人の殺気を飄々と受け流せる人物では断じてなかった。
「――――御輿として担ぐ王族がいたほうが目的のためには効率的だと思わない?」
「うぐっ」
信じられない事態にプーシキンは惑乱した。
自分が目の前の少女に気圧されている。
幾多の修羅場を潜り抜け、数多の敵を殺してきた自分が。
まるで長年戦場を疾駆してきた歴戦の将に睨まれているような錯覚を覚えて、プーシキンは倒れこむ寸前であった。
「もう時間がないの。優秀なあなたならわかるでしょう?」
「時間がないということには同意いたしましょう。しかし私があなたを仰ぐ理由とはなりませぬ」
「――――賭けをしましょう」
「はっ?」
エカテリーナからの思わぬ提案にプーシキンは翻弄されるばかりである。
「ひとまず私の言うとおりに一戦してみるというのはどうかしら?」
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信長が非常の人であるとすれば、氏郷は戦の達人であった。
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ちょうど年齢的にも徳川家康と石田三成の中間に位置する人物であり、細川忠興や加藤清正らの信望も厚かった。
本人にその気があったかどうかは別として、長生きをしていれば確実に歴史を変えていたことであろう。
また蒲生氏郷は徹頭徹尾現場の人でもあった。
戦となれば誰よりも早く飛び出し、蒲生軍の先頭には常に氏郷の姿があった。
にもかかわらず、ただ一発の銃弾すら受けたことがなかった。
急速に火縄銃が普及した戦国時代にあって、先陣の死傷率はかつての比ではなくなっていた。
鬼武蔵こと森長可などの勇将が狙撃によって討ち死にすると、いつしか武将は軍の後方から指揮を執るようになり、先陣を切るのは匹夫の勇とまで言われる時代となったのである。
しかし氏郷は秀吉に忠告を受けながらも、終生先陣に立ち続けた。
そしてほとんど傷を負うこともなく、その身体はまるで天に愛されているかのようであったという。
(残念ながら経済的センスはなかった。伊勢松島では城の防御のため城下町を巨大な迷路に設計して、城下町の経済が停滞してしまった。本当の戦の鬼であった)
その氏郷に、十代の若い日から氏郷の死までずっと仕え続けた武将がいる。
同じキリシタンの同志でもあり、ジョアンという洗礼名で氏郷の死後蒲生家を離れ上杉家に仕えることになる守銭奴武将の名を、岡左内といった。
のちに上杉家を解雇された左内は、氏郷の息子忠行、孫の忠郷に仕えることになるが、心のなかの主君は最後まで氏郷一人であった。
翌日、エカテリーナは身体の回復とともにすぐに動き出した。
「――――なんとも悠長なことだこと」
エカテリーナの見るところ、すでにアンサラー王国は詰んでいる。
にもかかわらずこの国は、いまだ自国がアウレリア大陸で最強の国家であることを疑っていないのだ。
足利幕府や石山本願寺が第六天魔王の前に無惨な醜態を晒したことを考えれば、過去の栄光や権威など、暴力の前には全く役に立たない。
「どうして水軍戦力が壊滅しているのに、ろくに防備を固めていないのかしら?」
まだアンサラー王国海軍は半減したとはいえ強大な勢力を維持している。
しかしウラカ率いるマジョルカ王国海軍に加え、ホーントベック王国が敵に回った今、外海の制海権はほぼ敵の手中にある。
かろうじて敵連合国軍に上陸されるような事態には陥っていないが、このまま制海権を握られたままではいずれ衰弱死を免れないであろう。
一刻も早く信長が毛利水軍に対抗するために鉄甲船を造り上げたような、切り札が必要なはずであった。
そして何より、トリストヴィー王国を軸とした連合軍の経済力は、すでにアンサラー王国を遥かに凌いでいる。
かつて織田信長が日本に覇を唱えることができたのは、どの国よりも大きな経済力を所有していたからだ。
蒲生氏郷は信長の娘婿として、その手腕をすぐそばで教えられてきた。
だからこそ現在のアンサラー王国の危機感のない体たらくが歯がゆくて仕方がなかった。
頭を抱えてひとしきり呻いていると、トントンとエカテリーナの私室がノックされた。
「――――プーシキンでございます。王女殿下のお呼びと聞き罷り越しました」
「入りなさい」
一人の武骨な軍人が窮屈そうに一礼して入ってきた。
「久しぶりね、アリー」
破顔するエカテリーナにプーシキンは明らかに困ったように頭を掻いた。
「今さら姫が私のような武人に何用でございましょうか?」
かつて王族の嗜みとして、護身術を学んでいたころのエカテリーナの家庭教師がプーシキンであった。
今では新進気鋭の将軍として名が高い。
もともとプーシキン家が武門の名家とはいえ、三十代前半での将軍昇進は十分に早いスピード出世である。
個人的な武勇のみならず、プーシキンの本質が戦略家であることをエカテリーナは知っていた。
「このままでは我が国は負けるわ。力を貸しなさい」
「…………何をおっしゃっているのかわかりませんな」
突然のエカテリーナの命令にプーシキンは面食らったような顔をして――全てを冗談に紛らそうとした。
病弱でベッドから起き上がったばかりのエカテリーナの台詞をまともに受け取るわけにはいかなかった。
「あなたたちも負けるとわかっているのでしょう? なんといったかしら? 青年将校会議とか言ったかしら?」
「姫様!」
一瞬、プーシキンの全身から戦場でしか発することのなかった殺気が噴きあがった。
「ほらみなさい。その殺気こそが何よりの証拠よ」
「なんのことかわかりませんな」
極まり悪そうにプーシキンは視線を逸らす。
もともと腹芸の得意な男ではない。だが祖国を愛し武を愛すること人一倍であることをエカテリーナは知っていた。
「このままでは我が国は一年と保たないでしょう。ソルディヴィディアンが陥ちれば、もはやあまねく光さす者(ボイポス)の威光もあってないようなもの」
本来なら国運を賭けソルディヴィディアンの救援に向かいたいところだ。
しかし制海権を失いつつある今、王都を空けるには敵前上陸される危険を無視することができない。
つまりは全力を東に集中することができないのである。
かといってソルディヴィディアンが陥落すれば、エウロパ教の擁護者としての権威は地に落ち、ただでさえ国力も技術力も劣るという状況がさらに悪化するのは間違いない。
エカテリーナがすでに詰んでいると思う所以である。
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「は?」
突然異国の言葉を話す王女にプーシキンは訝し気に首を捻る。
「硝石の鉱脈が見つからない限り火薬の量産には限界があるわね。あちらではどう調達しているのかしら?」
「いったいどこでそのような知識を得られたのですか?」
プーシキンの知るエカテリーナは、確かに聡明で王族としての義務を知っている女性であったが、その能力はいささか物足りないものであったはず。
まして本気の武人の殺気を飄々と受け流せる人物では断じてなかった。
「――――御輿として担ぐ王族がいたほうが目的のためには効率的だと思わない?」
「うぐっ」
信じられない事態にプーシキンは惑乱した。
自分が目の前の少女に気圧されている。
幾多の修羅場を潜り抜け、数多の敵を殺してきた自分が。
まるで長年戦場を疾駆してきた歴戦の将に睨まれているような錯覚を覚えて、プーシキンは倒れこむ寸前であった。
「もう時間がないの。優秀なあなたならわかるでしょう?」
「時間がないということには同意いたしましょう。しかし私があなたを仰ぐ理由とはなりませぬ」
「――――賭けをしましょう」
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