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第百八十四話 教皇の思惑
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尖塔の上から戦況を見守る教皇の口元には苦い笑みが浮かんでいた。
当初の予想を遥かに上回る劣勢である。
負けるとは思っていても、もう少し敵を苦しめられると思っていた。
信仰の強さが敵に抗う力を与えてくれるのだと信じたかった。
だが現実は無情である。
聖遺物を与えられたとはいえ、騎士や信者はその武器がどのような戦術思想に基づいて設計されたのか理解していない。
ただ武器が対等であるだけでは、専門の使い手には敵わないのだ。
その差が明白なものとなりつつあった。
「神敵に背を見せるな!」
「死を恐れるな! 神は我らの行動を見ておられる!」
悲痛な叫びとともに各所で奮戦する聖騎士たちも、戦争の素人である信者を統制することはできなかった。
最初からわかっていたことであった。
ソルディヴィディアンの兵力が、バルドたち連合国に遠く及ばないであろうことは。
たちまち外郭が突破され、神殿の中枢である内郭へ侵入を許すと、今度は教団の幹部たちが騒ぎ出した。
「な、何をしている!」
「教団を滅ぼすつもりかっ! 死ぬ気で戦え!」
「この地が落ちればエウロパの信仰は破滅するのだぞ!」
何を今さら、と教皇は苦笑する。
このソルディヴィディアンで籠城すると決めたときから、この結果は自明ではないか。
アンサラー王国の援軍が間に合わない以上、教団に勝ち筋はなかった。
まさか神の加護によって奇跡の逆転でもあると信じていたのか。
そこまで考えて教皇は、神の御力を信じることのできない自分に虚しい自嘲の笑みを浮かべた。
本当なら自分こそが教団の誰よりも神の加護を信じるべき立場のはずであった。
(全く、教皇になどなるものではないな)
だが教皇であることを放棄しようとは思わない。
おそらくは最後の教皇となるであろう自分には、教皇として後の世のために果たすべき義務があるのだ。
「――――神は地上に楽園を作らない。心のなかにのみ楽園を夢見させてくれるのだから」
ブルックスが内郭に突入すると、教団側の火力はより熾烈なものとなった。
戦闘正面が狭くなったために兵力と火力が集中したのである。
そうなると魔法による防御もすぐに解除されてしまう。
「無理をするな! 長くは続かん!」
教団には聖遺物があっても生産の拠点がない。
特に火薬武器は弾薬が欠乏すればただの棒切れに成り下がる。
時間は教団の敵であり連合軍の味方であった。
「――――もっとも悠長に削りあいをするつもりはないがな」
連続した射撃による硝煙で急速に悪化する視界のなかで、黒い影が恐ろしい速さで頭上を飛んでいくのが見えた。
「室内であいつらを敵に回したくないもんだな」
サツキ率いる猫耳族の特殊部隊は、屋外での堂々たる戦いよりも室内での奇襲戦闘を好む。
まだ銃に慣れていない教団兵士では、照準を合わせることすら不可能に近いだろう。
普通の人間には決して真似することのできない三次元の機動によって、サツキたち猫耳族は内郭の堅陣をあっという間に突破した。
勝手知ったる内郭であれば、相当な時間持久することができるという教団の目論みはあまりにも甘かった。
「し、侵入者を逃がすな!」
「いかん! あちらの方向には……」
教皇をはじめ教団幹部が常駐する至高拝殿――サツキたちがその場所を目指していることに敏感な聖騎士は気づいた。
慌ててそのあとを追いかけようとするが――――
「ぶっぱなせ! 俺たちの前で背を向ける馬鹿にはいい薬だ」
ここぞとばかりにブルックスの部隊が攻勢に出る。
「くそっ! 卑怯な!」
「戦争ってのは卑怯なもんさ。神前試合じゃねえんだ」
せっかく兵力を集中し、万全の迎撃態勢をとっていたのに、思わぬ突破を許したため動揺が広がっていた。
教皇幹部たちを助けにいくべきなのか、それとも現状を死守するべきなのか。
そうした上からの判断をするには聖騎士の思考は硬直していたし、ましてただの信者にそんな判断がつくはずもない。
じりじりと内郭の陣地も、ブルックスとさらに到着した援軍によって押されようとしていた。
幹部たちが青い顔で集まっている至高拝殿。
早くもその至高拝殿にまで兵士たちの悲鳴が聞こえ始めていた。
一週間や半月後ならともかく、まさか開戦して初日のうちにこれほどの危機に陥るとは彼らの想定外なことであった。
「どうしてこんなことに…………」
「各国の信者たちは何をしている! このソルディヴィディアンを攻め落とされてからでは遅いとなぜわからんのだ!」
彼らはまだエウロパ教徒たちの蜂起を信じていた。
世俗のしがらみもあって今は各王国に逆らえないのかもしれない。しかしソルディヴィディアンが落とされようとすれば話は別なはずだ、と。
ゆえに持久戦に持ちこめばまだまだ勝機はある。
その大前提が崩れようとしてた。
このままでは下手をすると今日中にもソルディヴィディアンは落ち、自分たちは一人残さず殺される。
そんな未来を幻視した幹部たちの表情から一切の余裕は消えていた。
「――――決断する時ではないのか?」
一人の幹部が呟くように言う。
はっと息を呑む音が広い至高拝殿にこだました。
「だ、だが教皇猊下がまだ戻られぬ」
「あの御方のことだ。きっとこのソルディヴィディアンを去るのをよしとはしないだろう」
むしろ教皇のいない今が好機なのではないか。
男はそう言っているのだった。
実はこの至高拝殿はいざというときの脱出通路が設けられている。
最後の最後という時に、身ひとつで逃げるための幹部しかしらされない秘密であった。
「騎士たちよ! 命を懸けても止めろ! この回廊を抜かれたら至高拝殿まで突破されてしまうぞ!」
期せずして一人の騎士の叫びが至高拝殿にいる幹部たちの耳朶を打った。
びくりと身体を震わすと、もはや彼らに信仰のためこの場に留まろうという勇気は残されていなかった。
「や、やむをえん。たとえこのソルディヴィディンが落ちようともエウロパの信仰は受け継がれていかねば」
「しかりしかり」
「では……教皇猊下には申し訳ないが――――」
最上級の幹部だけが知る呪文を唱え、秘密の脱出路から逃走した彼らだが、すぐに絶望の悲鳴をあげた。
「なぜだ? なぜ反応しない?」
祭壇の後ろにあるはずの隠し扉が開かない。
一度開けば自動的に崩壊して追跡を排除する最高機密、教団の影の部隊が常に整備しているはずで不具合が生じることなどはありえない。
何よりこれでは逃走が不可能となる。その事実に幹部たちは惑乱した。
「やれやれ、余の到着を待つこともできぬとは――やはり貴様たちはここで滅ぶのがお似合いだ」
「げ、猊下?」
「その扉はな。ついさっき影に命じて壊させた。もはや逃げ道などないと心得よ」
「馬鹿な! 我らが全て滅んでしまってはエウロパ教はどうなります?」
「滅んでこそ教えが残される道もできる。わが身可愛さに逃げようとする小心者がどうして教団を受け継げようか」
「教皇! あなたは狂っている!」
もう猊下と尊称をつける余裕も失って幹部たちは口々に教皇を罵る。
しかしそんな時間も長くは続かなかった。
「お前ら! そこを動くななのにゃ!!」
当初の予想を遥かに上回る劣勢である。
負けるとは思っていても、もう少し敵を苦しめられると思っていた。
信仰の強さが敵に抗う力を与えてくれるのだと信じたかった。
だが現実は無情である。
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ただ武器が対等であるだけでは、専門の使い手には敵わないのだ。
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「死を恐れるな! 神は我らの行動を見ておられる!」
悲痛な叫びとともに各所で奮戦する聖騎士たちも、戦争の素人である信者を統制することはできなかった。
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ソルディヴィディアンの兵力が、バルドたち連合国に遠く及ばないであろうことは。
たちまち外郭が突破され、神殿の中枢である内郭へ侵入を許すと、今度は教団の幹部たちが騒ぎ出した。
「な、何をしている!」
「教団を滅ぼすつもりかっ! 死ぬ気で戦え!」
「この地が落ちればエウロパの信仰は破滅するのだぞ!」
何を今さら、と教皇は苦笑する。
このソルディヴィディアンで籠城すると決めたときから、この結果は自明ではないか。
アンサラー王国の援軍が間に合わない以上、教団に勝ち筋はなかった。
まさか神の加護によって奇跡の逆転でもあると信じていたのか。
そこまで考えて教皇は、神の御力を信じることのできない自分に虚しい自嘲の笑みを浮かべた。
本当なら自分こそが教団の誰よりも神の加護を信じるべき立場のはずであった。
(全く、教皇になどなるものではないな)
だが教皇であることを放棄しようとは思わない。
おそらくは最後の教皇となるであろう自分には、教皇として後の世のために果たすべき義務があるのだ。
「――――神は地上に楽園を作らない。心のなかにのみ楽園を夢見させてくれるのだから」
ブルックスが内郭に突入すると、教団側の火力はより熾烈なものとなった。
戦闘正面が狭くなったために兵力と火力が集中したのである。
そうなると魔法による防御もすぐに解除されてしまう。
「無理をするな! 長くは続かん!」
教団には聖遺物があっても生産の拠点がない。
特に火薬武器は弾薬が欠乏すればただの棒切れに成り下がる。
時間は教団の敵であり連合軍の味方であった。
「――――もっとも悠長に削りあいをするつもりはないがな」
連続した射撃による硝煙で急速に悪化する視界のなかで、黒い影が恐ろしい速さで頭上を飛んでいくのが見えた。
「室内であいつらを敵に回したくないもんだな」
サツキ率いる猫耳族の特殊部隊は、屋外での堂々たる戦いよりも室内での奇襲戦闘を好む。
まだ銃に慣れていない教団兵士では、照準を合わせることすら不可能に近いだろう。
普通の人間には決して真似することのできない三次元の機動によって、サツキたち猫耳族は内郭の堅陣をあっという間に突破した。
勝手知ったる内郭であれば、相当な時間持久することができるという教団の目論みはあまりにも甘かった。
「し、侵入者を逃がすな!」
「いかん! あちらの方向には……」
教皇をはじめ教団幹部が常駐する至高拝殿――サツキたちがその場所を目指していることに敏感な聖騎士は気づいた。
慌ててそのあとを追いかけようとするが――――
「ぶっぱなせ! 俺たちの前で背を向ける馬鹿にはいい薬だ」
ここぞとばかりにブルックスの部隊が攻勢に出る。
「くそっ! 卑怯な!」
「戦争ってのは卑怯なもんさ。神前試合じゃねえんだ」
せっかく兵力を集中し、万全の迎撃態勢をとっていたのに、思わぬ突破を許したため動揺が広がっていた。
教皇幹部たちを助けにいくべきなのか、それとも現状を死守するべきなのか。
そうした上からの判断をするには聖騎士の思考は硬直していたし、ましてただの信者にそんな判断がつくはずもない。
じりじりと内郭の陣地も、ブルックスとさらに到着した援軍によって押されようとしていた。
幹部たちが青い顔で集まっている至高拝殿。
早くもその至高拝殿にまで兵士たちの悲鳴が聞こえ始めていた。
一週間や半月後ならともかく、まさか開戦して初日のうちにこれほどの危機に陥るとは彼らの想定外なことであった。
「どうしてこんなことに…………」
「各国の信者たちは何をしている! このソルディヴィディアンを攻め落とされてからでは遅いとなぜわからんのだ!」
彼らはまだエウロパ教徒たちの蜂起を信じていた。
世俗のしがらみもあって今は各王国に逆らえないのかもしれない。しかしソルディヴィディアンが落とされようとすれば話は別なはずだ、と。
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その大前提が崩れようとしてた。
このままでは下手をすると今日中にもソルディヴィディアンは落ち、自分たちは一人残さず殺される。
そんな未来を幻視した幹部たちの表情から一切の余裕は消えていた。
「――――決断する時ではないのか?」
一人の幹部が呟くように言う。
はっと息を呑む音が広い至高拝殿にこだました。
「だ、だが教皇猊下がまだ戻られぬ」
「あの御方のことだ。きっとこのソルディヴィディアンを去るのをよしとはしないだろう」
むしろ教皇のいない今が好機なのではないか。
男はそう言っているのだった。
実はこの至高拝殿はいざというときの脱出通路が設けられている。
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びくりと身体を震わすと、もはや彼らに信仰のためこの場に留まろうという勇気は残されていなかった。
「や、やむをえん。たとえこのソルディヴィディンが落ちようともエウロパの信仰は受け継がれていかねば」
「しかりしかり」
「では……教皇猊下には申し訳ないが――――」
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「なぜだ? なぜ反応しない?」
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「馬鹿な! 我らが全て滅んでしまってはエウロパ教はどうなります?」
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