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1巻
1-2
しおりを挟む「ほら、今月のお小遣いだ。無駄使いをするなよ?」
「ありがとう! 父さま!」
バルドは子供らしい元気な声とともに両手を押しいただいて、父イグニスから銀貨を一枚受け取った。
領地は森が大半を占め、耕地面積が少なく経済状態が決してよいとは言えないコルネリアス家だが、仮にも伯爵家であり、一般の庶民に比べればかなりの富裕家であった。
これまでイグニスがバルドに与えた金額は銀貨七十二枚であり、これは現代日本の貨幣に換算すればおよそ百四十万円程度に相当する。
イグニスは息子に金の価値と扱いを学ばせるため、五歳のときから毎月小遣いを渡しているのだ。
しかし前世の知識があるバルドは当然すでに金のありがたみを理解していたし、財政が社会に与える影響の大きさもある程度わきまえていた。
結果から言えば、イグニスの行いはバルドの中に眠る一人の男の本能を呼び起こす引き金にしかならなかったのである。
「ふへへへ……いつ見てもいい輝きだぜ……」
「毎度のことですが、そのお顔を見ると引いてしまいます。坊っちゃま」
銀貨を眺めながら悦に入るバルドの姿に、セイルーンは形のよい眉をひそめた。
(もうっ! これさえなければ完璧な坊っちゃまなのに……)
セイルーンがバルド付きの侍女となったのは五年ほど前のことだ。
イグニスは詳しい内容を話してくれなかったが、精神的に不安定になったバルドに同じ年代の友人をあてがってやりたいという親心であったらしい。
そのためセイルーンはバルドの幼なじみでもあり、彼女自身もバルドを手間のかかる可愛い弟のように思っていた。
初めてバルドと引き合わされたときのことを、セイルーンは今更のように思い出す。
まだ六歳であったバルドは万人が認めるであろう容姿端麗な少年だった。
しかし時折見せる言動がそうした外見を完全に裏切っていることに、セイルーンは気づいていた。
いや、気づかざるを得なかった。
『めめこい童やの』とニンマリ笑うバルドの優しい瞳は、まるでセイルーンを甘やかす祖父のようであったし、『幼女メイド来たこれ!』と叫んで顔を真っ赤にして転げまわるバルドは、王都で悪い流行にかぶれた三歳年長の兄のようでもあった。
――というか、上目遣いで頬を赤く染めながらこちらをチラ見するのは止めてほしい。
わずか八歳の少女でも、女性という生き物は生まれながらにして、こうした視線に敏感なのである。
加えて母譲りの茶金の髪に鳶色の大きな瞳、均整のとれた目鼻立ちで美少女の評判も高いセイルーンは、幼いころからこうした視線は苦手だった。
「お姉ちゃん、遊んでくれる?」
混乱していたセイルーンに心配そうな目で語りかけたのは、祖父のようでも、おかしな兄のようでもない、少し恥ずかしがり屋な少年だった。
ころころ変わる人格に疑問を覚えながらも、思わず抱きしめたいほどの庇護欲をそそられたセイルーンは膝を曲げ、少年と目線を合わせて微笑んだ。
「もちろんよ」
心細そうなバルドの瞳を見た瞬間、バルドが忠誠を捧げるべき主家の嫡男ではなく、慈しむべき家族のように思われたのである。
その日からセイルーンはバルドにとって、マゴットに代わる保護者であり、甘え甲斐のある姉であり、年齢の近い友人になった。
かつてのバルドは一人で眠ることも怖がる繊細な少年だった。
ふてぶてしいまでにたくましく育った十一歳の現在が何かの間違いではないか、とセイルーンはたまに本気で疑ってしまうほどである。
「セイ姉、お話して?」
「うふふ……本当に坊っちゃまは昔話が好きですね」
起きたときから夜にベッドで眠るそのときまで、ずっと二人は一緒だった。
「セイ姉あったかい……」
スキンシップの好きなバルドを抱き抱えて眠るのは、セイルーンの母性をいたく刺激した。
もしも自分に弟がいたら、こんな可愛いものだったろうか?
バルドの体温を感じるほどに手放しがたく思えて、つい抱きしめる腕に力がこもってしまう。
自分の愛情は度を越したものではないかと疑いつつも、甘やかしてしまうのをやめられなかった。
一方、たまに現れる別人格に対しては態度を一変させた。
『ノ、ノーブラ抱き枕とか……ぐはっ! いたっ! 痛いですっ! ぶべらっ! げふぅ!』
「お仕置きは痛くなければなりません」
『こ、これはこれでありっ!』
殴られながらもなぜかうれしそうな表情を浮かべる雅晴に、セイルーンは鳥肌を立てながら叫ぶ。
「……早く坊っちゃまから出ていきなさい! この変態!」
翌日目を覚ましたバルドが「なんだかほっぺが痛い……」と呟くのを、セイルーンは非常に申し訳なさそうに見つめるしかなかった。
年齢を経て丸みを帯びてきた女性特有の曲線を意識して、二人が別々のベッドで寝るようになったのは、実はたった二年ほど前のことである。
それまでは入浴まで一緒だったのだから、バルドがセイルーンに頭が上がらないのは当然だった。
たまに興奮して血走った目で『リアルメイド萌えっ!』などと叫んでいた雅晴は、度重なる折檻のせいか、早々に現れなくなっていた。
しかし――。
「こればっかりはセイ姉の言うことでも聞けないんだなあ……」
くつくつと人の悪そうな笑みを浮かべる十一歳のバルドは、誰の目にも年齢通りの少年には見えない。
今となってはマゴットの前でも見せることのない、セイルーンだけが知るバルドの本性である。
遠い日の可愛らしいバルドを思い出して、セイルーンは心の底からため息を漏らす。
「……もういいです。諦めましたから……」
「人としての道を踏み外すようなことはしないと信じているから」とは言わない。無駄に知識のあるバルドがこれ以上暴走しては困るからだ。
「くひひ……この冷たい銀の感触がまた!」
「――諦めたと言ったのは嘘です。そこに正座なさい、バルド坊っちゃま」
愛おしそうにお小遣いの銀貨に頬ずりするバルドを見た瞬間、セイルーンは自分の考えが浅はかであったことを悟った。
どこに出しても恥ずかしくない次期当主として育て上げるため、もう一度厳しくしつける必要があるようだ。
バルドの金好きは今に始まったことではない。
思い返せば、生まれたときから好きだったのではないかと思えるほどだ。
物心つく以前、別人格が表に出てくる前から、バルドはガラガラのおもちゃやおしゃぶりよりも金貨や銀貨に興味を示す、奇妙な赤ん坊だった。
五歳で前世の記憶が目覚めてからは、その傾向は顕著なものとなった。
金貨を見つめていつまでもニヤニヤと笑み崩れる幼児、というある種不気味な光景がコルネリアス家でよく見られるようになったのである。
しかしこの奇癖は幸か不幸か、バルドは光モノが好きというマゴットの盛大な誤解によって矯正されることになる。
金貨の代わりにナイフやショートソードを握らせ五歳児に刃物の扱いを教えるという、こちらはこちらで十分常軌を逸した行為によって、バルドは金貨に対するこだわりをマゴットの前で見せるのは危険だと学習した。
その後、バルドが両親の前で貨幣への度を越した執着を見せたことはない。
ただ一日のうちほとんどの時間を共有しているセイルーンにだけは、やりすぎない程度にその本性を垣間見せるのだ。
もちろんこの奇癖は、バルド本人のものでも前世である岡雅晴のものでもなかった。
前々世である岡左内――戦国時代の末期を生きたマイナーな武将の業深い性癖のようなものであった。
岡左内、この名を知っているのはよほどの戦国マニアか、あるいは彼の治めたご当地の人間かのいずれかであろう。
若狭の国に生を受けた彼は、まず織田信長の宿老である丹羽長秀に仕え、その後、蒲生氏郷に重臣として召し抱えられた。氏郷の死による蒲生家の内訌を受け、関ヶ原の戦い前には五大老の一人、上杉景勝に仕えている。
左内は戦巧者として知られ、たびたび戦場で戦果を挙げたが、彼の名が世に残っているのはその蓄財ぶりに負うところが大きい。
左内は同僚たちに金を貸し付けたり商人のまねごとまでしたりして金を貯める、戦国きっての利殖家だったのである。
しかも、単に金を稼ぐのが得意だっただけではない。左内ほど金が好きだった人物は、戦国史にも皆無と言えるだろう。
と同時に、わずか百五十名の兵を引き連れ、実に一万五千名の伊達軍を翻弄し、またあるときは槍の一振りで伊達政宗の兜を吹き飛ばして、討ち取る寸前まで追い込んだ武勇の士としても知られている。
領地を減らされた上杉家の同僚への借金の証文を焼き捨て、多額の借金を全て帳消しにしたりする男気もあった。
左内が上杉のもとを去る際には、政宗に対して「軍配を握る手に金は穢れもの」と直言したこともあるかの直江兼継が、「この先の上杉家にとって誰より有用な士を失ってしまった」と嘆いたと伝えられる。
実際、戦国の終わりとともに世は文治の時代を迎えつつあり、殖財の才のある左内は脳筋の武将が多い上杉家にとって、宝石よりも貴重な存在であっただろう。
雅晴の記憶があるため、バルド自身もこの性癖は恥ずかしいものという認識があるものの、幼年期の人格形成において、こと金銭欲に関しては左内の業の深さが勝ったらしかった。
「――諦めたと言ったのは嘘です。そこに正座なさい、バルド坊っちゃま」
頬ずりするだけでなく、さらにくんかくんかと銀貨の匂いを嗅ぎ、舌でその金属っぽい味まで堪能したいという欲望をかろうじてバルドは抑え込んだ。
これ以上セイルーンを刺激することは賢明とは言えなかったからである。
「私が悪うございました。許してください」
「まったく……本当にそう思ってくださればよいのですけど」
セイルーンはそう言って重いため息をついた。
この程度でバルドが改心するはずはないと、幼いころからともに暮らしてきたセイルーンが誰よりも良く承知していた。
しかし恥も外聞もなく平身低頭するバルドを前にしては、そう強いことも言えない。
結局のところ、セイルーンも可愛らしい弟分には弱いのである。
「じゃ、僕は出かけてくるから!」
「あっ! 坊っちゃま、お待ちください! まだお話は終わっておりませんよ!」
「ごめん! 帰ってから聞くよ!」
矢のように屋敷から飛び出していくバルドを、セイルーンは腰に両手を当てて、呆れたように見送るしかなかった。
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「バルド様! お待ちしてました!」
街までやって来たバルドの前に、元気な声とともに現れたのはテュロスである。十三歳とは思えぬほど大柄で、将来は家を出て兵士になろうと考えている力自慢だった。
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主人にすり寄る忠実な大型犬を思わず幻視してしまうほどである。
それはもちろん、バルドが前世の記憶に基づく、少年にあるまじき知識と風格を持っていたからなのであるが。
「よし、秘密基地に向かうぞ」
バルドはテュロスを背後に従えるようにして町外れの小さな耕地へ向かった。
イグニスにもらった小遣いを貯め、痩せて放置されていた土地をとある農家から格安で買い上げたそこは、およそ一アール(百平方メートル)ほどの小さな畑になっていた。
「ああ! バルド様! 見て見て! こんなに大きくなったよ!」
「ねえねえ、これ食べたらおいしいの?」
畑では二人の子供が楽しそうにはしゃいで水を振りまいている。
父が衛兵をしている少年ポルコと、商人の娘のマルゴであった。
「そろそろ収穫しごろだな。あまり世話のいらない作物だから助かる」
畑を見渡しながらバルドは呟いた。
「……お父さんに聞いたけど、まずくて食えたものじゃないらしいよ?」
「ええ~そうなの? バルド様?」
好奇心の強いポルコは自分なりに情報を収集していたらしい。
逆に食欲旺盛なマルゴは、収穫したものを食べることしか頭になかったようだ。
「まあ、このまま食べようとしたらそうだろうな。栄養価自体は悪くないんだけど」
バルドは二人の反応に頬が緩むのを感じた。
三人とも自分より年上なのだが、前世の記憶がある分、どうしても彼らが幼く感じてしまうのである。
「……それで、これをどうなさるおつもりですか?」
三人のなかで一番年長のテュロスが、興味深そうにバルドの顔を覗きこむ。
バルドが作るよう命じた以上、これがただのまずい食材であるはずがない、と頭っから信じている瞳であった。
そんなひたむきな視線にくすぐったさを感じ、これはテュロスの期待に答えなくてはという使命感にかられたバルドは、胸を張って告げる。
「じゃあ収穫は後回しにして、今日のところはこれで何を作るのか教えてあげようか」
「やったーーーっ!」
普段はおとなしいテュロスまで飛び上がって喜んでいる。どうやらよほど作物の正体が気になっていたらしい。
(今までも年中山に自生していたのに、誰も気に止めなかったものだからな)
大きく膨れたサイズの作物を一本引き抜くと、バルドは三人を連れて畑の脇に建つ粗末な木小屋へ向かった。
「それじゃマルゴはこれを小さくみじん切りにして。テュロスとポルコは鍋に水を入れて火にかけろ」
「わかりました!」
ワタワタと準備を始めるお子様三人組を微笑ましく見つめながら、バルドはこっそりと悪人顔でほくそ笑む。
(くっくっくっ……ついにこの日が来た。現代人の知識チートで金をがっぽり稼ぐ、そのときが!)
岡左内による金銭への欲求と、いささか厨二病を患っていた岡雅晴の知識がバルドの中で整合性をもって統合されたのは、実はわずか一年ほど前のことである。
それまでのバルドはまさに三重人格そのもので、少年であるバルドに高校生の雅晴、そして戦国を生き抜いた老人左内の人格が、強い関心を引かれるごとに代わる代わる顔を出す有様であった。
その状態でバルドが無事成長できたのは、両親のゆるぎない愛情と、同年代であるセイルーンとの交流、何よりうだうだ悩むことを許さないマゴットによる地獄の特訓にあったと思われる。
生死のかかった過酷な訓練は望むと望まざるとにかかわらず少年の精神を熟成させ、三人の人格は明日を生き延びるために、ともに手を携えることを欲した。
まさにマゴットの魔の手から逃れるためにこそ、〝新バルド〟ともいうべき今のバルドは誕生したと言える。
忘れたい日々を思い出してしまったバルドはブルブルと頭を振った。
あの地獄なんかより今は目の前の作物が重要なのだ。
これが完成した暁には……まずは資金を貯め新たに土地を取得。使用人を増やすとともに商人とネットワークを形成して……くっくっくっ、夢が広がりまくリング!
そんなバルドの様子を見たマルゴ、ポルコ、テュロスは、互いに顔を見合わせてささやく。
「またバルド様が悪人顔してるね」
「あの顔を見ると、僕達と同じ子供なんだと安心できるんだよな……」
「いやいや、きっと俺達には想像もつかないことをお考えなのだ」
バルドの擬態は、すでに子供たちにはお見通しなのであった。
さてバルドが畑で栽培したのは、実はテンサイである。
ビート、砂糖大根などとも呼ばれ、サトウキビと並んで砂糖の原料となる植物である。
多くの葉を出すことから葉野菜として作られ、残りの根の部分が家畜の飼料に用いられている。歴史の古い食物だが、地球でも砂糖の原料として抽出が開始されたのは遅く、実に十八世紀も半ばになってからだった。
気候的に温帯に属するアウレリア大陸では、砂糖は南のサンファン王国をはじめとする沿岸諸国でしか生産できない。これはもちろんサトウキビから作られている。
つまりこの世界では、いまだテンサイからの砂糖抽出など考えられたこともなかったのだ。
「ちゃんと細かく切ったか? それじゃそれを鍋に入れて煮込むぞ。沸騰しないよう火加減に注意しろ。そのほうがおいしいものが出来上がるからな」
バルドは一つひとつ指示を出していく。
「やったーっ! やっぱり美味しいんだーー!」
「う~ん……薄味で味は大したことないって聞いたんだけどな……」
それから黙々と煮ること一時間。マルゴは途中で飽きてしまったが、好奇心旺盛なポルコはじっと黙って火加減を調整し続けていた。
こうした我慢強さがポルコの特徴であり、将来は父と同じくよい衛兵になるだろう。
「よし、煮えた根をさらし布で軽く搾れ。それを、灰汁を掬いながらさらに煮詰めたら完成だ」
「それだけ~~?」
マルゴが首をかしげた。
「ま、大した量にはならんだろうが……きっとお前らもびっくりするぞ?」
「汁を煮詰めたら何も残らないんじゃ……」
納得いかない様子のポルコが火を強めてから十分もすると、根から搾られた汁は水飴のようなとろみを帯びてくる。
薄茶色のドロッとした液体を皿に移すと、我慢しきれなくなったらしいマルゴがバルドの右腕に取りすがり、催促した。
「ねっ、ねっ、これ食べてもいい? これで完成なんだよね?」
「量が少ないから指で舐めるくらいにしとけ」
するとポルコとテュロスも、待ってましたと言わんばかりに指を突きだす。
「いっただっきま~す!」
ぱくりと指をくわえた三人は、そのままの格好でしばし固まった。
「あっま~~~~~~~いっ!!」
歓喜の声とともに、夢中になってテンサイ糖を口に運ぶ三人。
この大陸では、サトウキビ由来の純粋な砂糖はなかなか手に入らない貴重品である。
養蜂も普及していないため、庶民の甘味といえばもっぱら果物になるのが現状であった。
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