『恋しくて! - I miss you. 』

『恋しくて! - I miss you. 39 』

39.
" KURODA IYAaSHI CLINIC 2 "

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　見るからに理知的できれいな日向亜佳里はやつれ苦悩に満ちた表情で
助けを求めてきていた。　　～～

　「日々の暮らし向きのことはできていますか?
何か支障は出ていませんか?」　　
　　　

　「元々家の細々としたことをするのは好きなほうなので家事や
料理は苦になりません。

　夫や子供の為に手の込んだ料理を作る時間は逆にそのことの
為にのめり込めて、自分にとってやさしい時間になっていました。
　ですが、少し前から気分が急降下してしまい今は集中できないで
います。

　自分の気持ちがコントロールできなくて、どうしようもなく
落ち込んでしまうのです」



　「ご主人を尊敬し、信頼してきた女性ほどみなさん似たような
状態になられるようです。

　今抱えているご自分の気持ちをご主人にぶつけたりは
してないのでしょうか? 」


　「聞きました。
　いつから・・
　どこで・・知り合ったのか?
　私に見つからなければ、一体いつまで関係を続けていく
つもりだったのか?

　3年も付き合った相手を本当にプッツリと連絡取り合う
ことを何故いとも簡単に止められるのか?

　それが本当なら、相手の女性に対して不誠実ではないのか?

　家族旅行の後からしばらくの間、夫が帰宅するのを待ち構えて
質問攻めしました。

　同じことを何度もなんども聞かずにはいられませんでした。
　そして私はどんどん混乱していきました。