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『恋しくて! - I miss you. 10 』

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10.
 " Respite 小休止 2 "

  次の日曜日には近所周りだけど、3人でランチにも出かけた。

 普段多忙な夫は休日は外で食事などをしたがらない人だったのに・・。

 いつまで続くかは?だが、でもやっぱり心遣いをうれしく
思う自分がいる。

 父親が好きな娘もうれしそうだ。
 普段は時間がなくて聞いてもらえない話をここぞとばかりに
夫に話しかけている。

 あ~あ、ご飯粒、飛ばしてるよ。

 私たちが別れてしまえば、こんな娘の幸福な時間も奪って
しまうことになるのよね。

 当たり前の幸せなんて、何かの拍子にあっという間に
弾け飛んでしまったりするんだ。

 娘の楽し気に話す様子を見ながら、いつまでもこんな風に
幸せな時間が続けばいいのに、と思った。

 だから、大丈夫、この先夫さえ金輪際よそ見せずに
家族のほうを向いててくれれば、上手くいくわきっと。


・・・


 それからも夫は今まで家族とは別行動に使ってた時間である
飲み屋、競馬、サイクリング、パチンコ、1人カラオケなどを
自粛? して、休日には娘や私と過ごすことが多くなった。

 パチンコやカラオケなどはストレス発散のため、と言い
これまで一人で出掛けていたので、今はどこでストレス解消する
のだろう? と心配にもなってくる。

 まぁ、娘のことを思うと、よい傾向だよね。
 子育ては親である私と夫とのふたりの役目なのだから。


 でも私もアレだね、甘いっていうか。

 夫は散々今までストレス発散という名目で休日にはほとんど
自分の為に時間を使ってて、私なんて自分の時間なんてほぼほぼ
なかったというのに。

 それなのに夫の心配をしてるなんて、お人好しもいいところよね。


 
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