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大人の恋心 61
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" Dutifuly 律儀な "
そんなことを気にしながら、出勤の準備をしていた時
1通のメールが来ていたことに気が付いた。
時間を見ると日付が変わっての2時頃になってた。
彼は今日有給でも取っているのだろうか? と思われるような時間帯
からのメール。
まさかの、お付き合いお断りメールじゃないでしょうね。
ヤダっ、もう今更わざわざそういうのヤ・メ・テェ~。
ありっ?・・・りりりっ?
予想に反してデートのお誘い・・。
「どいうこと? 」思わず口について出た桂子だった。
前回会って別れた日から2週間も過ぎている。
まさか小野寺から次のデートの誘いがあるなんて。
この時の感情と言ったら・・。
生まれて初めての何とも言えない、微妙で奇妙な不思議な感覚
・・・に、桂子は囚われたのだった。
戸惑いと小さな混乱、それに嬉しさがmixされた・・そんな風な
感情が彼女の中を吹き抜けていった。
この時桂子の脳裏には、亀卦川康之との夜のデートの日のことが
鮮明に蘇った。
馬鹿みたいに律儀な自分の性格が自分を守ってくれたのだ。
黙っていれば、亀卦川が言い触らしでもしない限り、One Nightの
秘め事のことなんて、まず知世にも小野寺にも知られることはないだろう。
・・が、それでもやはり後ろめたさを持たずに交際相手と
向き合えることに、桂子はほっとしたのだった。
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