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大人の恋心 35

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35.☑

" Home Garden 家庭菜園 "

 
 「そう言っていただけると助かります。
  ところで私、、家庭菜園もしてるんですよ」


 「へぇ~」


 「あっそうだ、ちょっと待ってて・・」

 話してる間にプチトマトを小野寺さんにも食べてもらおうと
閃いちゃって、私はLivingから庭に出て、畑からプチトマトを6ケほど
もぎ、それをキッチンで洗って彼に出した。


 「よろしかったらどうぞ、取れたてのトマト美味しいんですよ」


 「どれどれ、それでは・・。う~ん、旨い、美味しい」


 「でしょ? 」

 このLiving Roomにいた間中、ずっと小野寺さんは
にこやかな表情をしていた。


 後は、私の家庭菜園の話をしつつ、畑に彼を案内したりして
そのまま庭に停めてあった車に乗って彼は帰って行った。

 庭にもLiving Roomにも彼の残していった痕跡がしばらく
留まっていて、そこかしこが暖かいもので溢れているような心地で
私は眠りにつくまでその余韻を味わった。

 『今日の楽しかった時間を与えられたことに感謝します。
 おやすみなさい』


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