桜の華 ― *艶やかに舞う* ―◉諸事情により2月末日にて非公開にさせていただきます。宜しくお願い致します。(*^^)

設樂理沙

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洋服を着終えて教授の待つ教室に戻ると椅子に腰かける間もなく

「合格です。早速今週の水曜日に来ていただけますか」と言われた。


「来られた時にこちらの吉田から説明があると思いますので、指示に従って
いただければ問題ないかと思います。

心配なのは水野さんの精神面ですが、初めての裸婦モデルということのようですが
気持ちのほうは大丈夫でしょうか?」


「はい、大丈夫です」


「もし、途中でどうしても我慢できなくなった場合はシミーズを用意して
おきますのでそれを着用してもらって構いませんよ」

「お気遣いありがとうございます。
……今までのモデルさんでそういうこともあったのでしようか?」

私が質問を投げかけると今まで存在感の薄かった吉田照子が
私の質問に答えてくれた。

「おひとりだけ……いました」

「その人は辞めてしまわれたのですか?」

「はい。ずーっと下着はつけたままで、シミーズを着用して1年続けられて
その後家庭の事情で辞められました」


「へぇ~、そうなんですか」

「ちなみに水野さんはどれくらいの期間お仕事できそうですか?」

またまた吉田さんから聞かれ、私は植木教授の顔と吉田さんの顔を交互に
見ながらふたりに向けて、私は半年ごとに契約が継続できれば有難いと
答えた。


たぶん何年にも亘って続くモデルはいないのではないだろうか。

ふたりは即座に納得してくれたので、この辺の様子でそうなのでは
ないかなと思った。 


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