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英介は先ほどの娘と妻の様子から違和感を覚えずにはいられなかった。
そんな風に感じる自分がおかしいのかも、とも思えたり。
だがやはり何か引っかかるのだった。
『え~っと、いつだっけ?』
気が付くとおもむろに英介は脳内で、家族で最後に出掛けたのは
いつだったろうかと、記憶を辿った。
辿ってはみたものの思い出せず、今度は山波美羅と初めてホテルへ
行ったのはいつだったかと、記憶の辿り方を変えてみた。
あれは昨年の冬だったはず。
そしてその前の確かまだ残暑の残る頃に、眞奈を連れて苺佳と串カツ屋に
行ったよなぁー。
で、あの後一度遊園地へ行ったンだ。
それでその次に行ったのが最後だったんじゃないかと思うのだが、それが
10月だったのか11月だったのか、よく思い出せない。
ざっと遡ってこの半年余り、美羅と過ごすことばかりに気を取られ、
苺佳や眞奈の存在は有ってなきに等しいものだったかもしれない。
美羅と出会って付き合う前には考えられないことだった。
英介は先ほどの娘と妻の様子から違和感を覚えずにはいられなかった。
そんな風に感じる自分がおかしいのかも、とも思えたり。
だがやはり何か引っかかるのだった。
『え~っと、いつだっけ?』
気が付くとおもむろに英介は脳内で、家族で最後に出掛けたのは
いつだったろうかと、記憶を辿った。
辿ってはみたものの思い出せず、今度は山波美羅と初めてホテルへ
行ったのはいつだったかと、記憶の辿り方を変えてみた。
あれは昨年の冬だったはず。
そしてその前の確かまだ残暑の残る頃に、眞奈を連れて苺佳と串カツ屋に
行ったよなぁー。
で、あの後一度遊園地へ行ったンだ。
それでその次に行ったのが最後だったんじゃないかと思うのだが、それが
10月だったのか11月だったのか、よく思い出せない。
ざっと遡ってこの半年余り、美羅と過ごすことばかりに気を取られ、
苺佳や眞奈の存在は有ってなきに等しいものだったかもしれない。
美羅と出会って付き合う前には考えられないことだった。
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