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これくらいなら・・ちょっとしたこと・・って思いつつも、席に戻ったら
言い訳くらいはして、そのついでに『一人にしてごめん』って言うつもり
だったのに。
口から出たのは『女が3人も寄ると姦しいわ』だよ。
怒ってる風ではなかったけど、心なしか苺佳の反応がそっけなかったな。
ろくすっぽ話もしないで片付けに席を離れてしまったし、あれから今日は
ほとんど会話してない。
比奈のこともまかせっきりで。
しみじみ、自分の至らなさを実感する。
そんな風に反省する瑤はまだ子供たちとテーブルにいた。
そして苺佳が早く戻って来ないかと出入り口になっている教室の開け
放たれた引き戸に続く廊下に目をやるも、彼女の姿は見えなかった。
お水を飲み干し、子供たちを促して給食室にトレイを運ぶ為席を
立とうとした時、比奈に言われた。
「瑤ちゃん、なんで他所のおばちゃんたちのところでカレー食べたの?
苺佳ちゃん寂しそうだったよ、ねぇ眞奈ちゃん」
そう言われた眞奈は小首をかしげてる。
眞奈の方は苺佳のことをあまり気に掛けていなかったようだな。
これくらいなら・・ちょっとしたこと・・って思いつつも、席に戻ったら
言い訳くらいはして、そのついでに『一人にしてごめん』って言うつもり
だったのに。
口から出たのは『女が3人も寄ると姦しいわ』だよ。
怒ってる風ではなかったけど、心なしか苺佳の反応がそっけなかったな。
ろくすっぽ話もしないで片付けに席を離れてしまったし、あれから今日は
ほとんど会話してない。
比奈のこともまかせっきりで。
しみじみ、自分の至らなさを実感する。
そんな風に反省する瑤はまだ子供たちとテーブルにいた。
そして苺佳が早く戻って来ないかと出入り口になっている教室の開け
放たれた引き戸に続く廊下に目をやるも、彼女の姿は見えなかった。
お水を飲み干し、子供たちを促して給食室にトレイを運ぶ為席を
立とうとした時、比奈に言われた。
「瑤ちゃん、なんで他所のおばちゃんたちのところでカレー食べたの?
苺佳ちゃん寂しそうだったよ、ねぇ眞奈ちゃん」
そう言われた眞奈は小首をかしげてる。
眞奈の方は苺佳のことをあまり気に掛けていなかったようだな。
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