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迎えた初日の夜のお泊りのこと。
就寝は20時。
壁際の苺佳から右手に眞奈、瑤、比奈と並んで寝ていたのだが
比奈に呼ばれて眞奈が苺佳の横から比奈のところへ行ってしまった為、
苺佳のすぐ隣に瑤が並んで寝ることになったのだが先に夢の世界へと
旅立っていった苺佳は知らなかった。
・・なので、いつもより早く寝たせいか、夜中にふっと目が覚めてしまった苺佳。
娘の方を見たつもりだったのに・・『えっ』瑤ちゃんがすぐ側にいて、
私のことを見つめていてびっくり。
「おはよー」
えっ、私は窓の方を見た。
「まだ暗いよ、瑤ちゃん」
「たまたまだよ」
「たまたま?」
「わたしが苺佳を見てたこと。偶然同時刻に目が覚めたってだけ。
見つめられてたなんて気持ち悪いこと想像したでしょ」
「そ、そんなこと・・ないわよ」
「そう? ならいいけど。早く寝ろよ」
そう言って瑤ちゃんは背を向けた。
◇ ◇ ◇ ◇
なら、折角・・たまたま・・同時期に目覚めたっていうのに、
あまりにも素っ気なくて寂しいーよ、瑤ちゃん。
迎えた初日の夜のお泊りのこと。
就寝は20時。
壁際の苺佳から右手に眞奈、瑤、比奈と並んで寝ていたのだが
比奈に呼ばれて眞奈が苺佳の横から比奈のところへ行ってしまった為、
苺佳のすぐ隣に瑤が並んで寝ることになったのだが先に夢の世界へと
旅立っていった苺佳は知らなかった。
・・なので、いつもより早く寝たせいか、夜中にふっと目が覚めてしまった苺佳。
娘の方を見たつもりだったのに・・『えっ』瑤ちゃんがすぐ側にいて、
私のことを見つめていてびっくり。
「おはよー」
えっ、私は窓の方を見た。
「まだ暗いよ、瑤ちゃん」
「たまたまだよ」
「たまたま?」
「わたしが苺佳を見てたこと。偶然同時刻に目が覚めたってだけ。
見つめられてたなんて気持ち悪いこと想像したでしょ」
「そ、そんなこと・・ないわよ」
「そう? ならいいけど。早く寝ろよ」
そう言って瑤ちゃんは背を向けた。
◇ ◇ ◇ ◇
なら、折角・・たまたま・・同時期に目覚めたっていうのに、
あまりにも素っ気なくて寂しいーよ、瑤ちゃん。
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