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48 ◆4
◇ 真実
その夜、大林さんからLINEが届いた。
『今から電話しようかと。いいかな?』と。『トゥルルルゥ~』
『もしもし』
『お待たせ・・・』
『・・』
◇ ◇ ◇ ◇
『比奈は実の娘じゃないんだ。急死した姉の子なんだ』
『え~っ』私は情けない声しか出せなかった。
『驚かせてゴメン』
『そっか、それであなたのこと、瑤ちゃんって呼んでたのね』
『教えてないのに、保育園ではママって言ってるらしい』
『健気だね、泣きそう』
『泣いてろっ』
そんな言い方おかしくない?
時々、私の理解不能なことを言ってくる彼女に腹立つぅ。
『ゴメン・・』
『許さんっ』
『『ふふっ』』
『ほんとは両親が世話できれば良かったんだけど生憎父親が病気で
入退院を繰り返しているような状況で、研修が終わり勤務先も決まってた
私が比奈を育てることになったんだ』
『そうなんだ。何て言えばいいか分からないけど・・いろいろと』
『いいよ、改まって何か言葉が欲しいわけではないし。いつも通りにしてて』
『うん、わかった』
『私には夫なんていなくて、比奈が姉の子だってことだけ、
理解しててくれれば』
『じゃあ来月のふれあい保育は・・』
『わたしが出席するよ』
『そうだよね。我が家も私が出席するかも。
まだどうなるかはっきりとはわからないけど』
『じゃあ、そういうことで、切るね』
『おやすみなさい』
『おやすみ~』
◇ ◇ ◇ ◇
彼女は独身だったー。
比奈ちゃんのおかあさんじゃなかったー。
なんか、興奮してきたー。
その夜、私はなかなか寝付けなかった。
◇ 真実
その夜、大林さんからLINEが届いた。
『今から電話しようかと。いいかな?』と。『トゥルルルゥ~』
『もしもし』
『お待たせ・・・』
『・・』
◇ ◇ ◇ ◇
『比奈は実の娘じゃないんだ。急死した姉の子なんだ』
『え~っ』私は情けない声しか出せなかった。
『驚かせてゴメン』
『そっか、それであなたのこと、瑤ちゃんって呼んでたのね』
『教えてないのに、保育園ではママって言ってるらしい』
『健気だね、泣きそう』
『泣いてろっ』
そんな言い方おかしくない?
時々、私の理解不能なことを言ってくる彼女に腹立つぅ。
『ゴメン・・』
『許さんっ』
『『ふふっ』』
『ほんとは両親が世話できれば良かったんだけど生憎父親が病気で
入退院を繰り返しているような状況で、研修が終わり勤務先も決まってた
私が比奈を育てることになったんだ』
『そうなんだ。何て言えばいいか分からないけど・・いろいろと』
『いいよ、改まって何か言葉が欲しいわけではないし。いつも通りにしてて』
『うん、わかった』
『私には夫なんていなくて、比奈が姉の子だってことだけ、
理解しててくれれば』
『じゃあ来月のふれあい保育は・・』
『わたしが出席するよ』
『そうだよね。我が家も私が出席するかも。
まだどうなるかはっきりとはわからないけど』
『じゃあ、そういうことで、切るね』
『おやすみなさい』
『おやすみ~』
◇ ◇ ◇ ◇
彼女は独身だったー。
比奈ちゃんのおかあさんじゃなかったー。
なんか、興奮してきたー。
その夜、私はなかなか寝付けなかった。
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