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苺佳は翌月曜日から早速金曜日まで比奈と眞奈のふたりを一緒に
連れて帰るようになり、大林もお迎えは保育園ではなく、苺佳の家に。
そして比奈を自宅へと連れ帰る、という生活になり。
そのような生活に慣れた頃、土日を挟み、月曜はふれあい保育の行事が
彼らを待っていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日のふれあい保育はキュウリやナス、トマトなど
野菜の苗の植え付けになる。
全員揃ったら担任のところまでプランターを取りに行くことになっている。
苺佳と眞奈含めほとんどの保護者と子供たちが集った頃、遅刻スレスレに
颯爽と現れた大林と比奈。
比奈は眞奈の姿を見つけるや否や急ぎ足で駆け寄って来た。
感じる周囲の婦女子たちの大林に向けられる熱い視線。
まただ。はぁ~。苺佳の口からため息が漏れた。
明らかに大林は彼女たちのスターだった。
これまでも何となく感じてはいたけれども、今日今この時、
彼女たちの気持ちなど気付きたくなかった。
……なのにいち早く気付いてしまった。
なんで?
◇ ◇ ◇ ◇
自分は大林のことなどスターだとも思ってないし特別な感情など
ない……はず。
それならどうしてこんなにも周囲の醸し出す空気に瞬時に
反応してしまうのか?
そんな風に自問自答している苺佳の動揺を知ってか知らずか、
気が付けばズンズンと大林が自分のいる方へと向かって来るではないか。
何故か焦る自分を感じる苺佳だった。
苺佳は翌月曜日から早速金曜日まで比奈と眞奈のふたりを一緒に
連れて帰るようになり、大林もお迎えは保育園ではなく、苺佳の家に。
そして比奈を自宅へと連れ帰る、という生活になり。
そのような生活に慣れた頃、土日を挟み、月曜はふれあい保育の行事が
彼らを待っていた。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今日のふれあい保育はキュウリやナス、トマトなど
野菜の苗の植え付けになる。
全員揃ったら担任のところまでプランターを取りに行くことになっている。
苺佳と眞奈含めほとんどの保護者と子供たちが集った頃、遅刻スレスレに
颯爽と現れた大林と比奈。
比奈は眞奈の姿を見つけるや否や急ぎ足で駆け寄って来た。
感じる周囲の婦女子たちの大林に向けられる熱い視線。
まただ。はぁ~。苺佳の口からため息が漏れた。
明らかに大林は彼女たちのスターだった。
これまでも何となく感じてはいたけれども、今日今この時、
彼女たちの気持ちなど気付きたくなかった。
……なのにいち早く気付いてしまった。
なんで?
◇ ◇ ◇ ◇
自分は大林のことなどスターだとも思ってないし特別な感情など
ない……はず。
それならどうしてこんなにも周囲の醸し出す空気に瞬時に
反応してしまうのか?
そんな風に自問自答している苺佳の動揺を知ってか知らずか、
気が付けばズンズンと大林が自分のいる方へと向かって来るではないか。
何故か焦る自分を感じる苺佳だった。
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