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" 偶然か、必然か?4-36 "
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36.注意(少し気分の良くない描写が出てきます)
私が渡ろうとせず途中で静止している姿と、前方からの右折車が来てないことを
確認していた乗用車は、思い切り右折するのに勢いをつけていたようで
上から降ってきた物体は……。
そうなのだ。
あの後直進したタンクローリーは、山田を轢いたまま真っすぐに
走りぬけて行ったのだった。
轢かれた山田の身体は地上高く弾かれ、運悪く乗用車が走り抜けて
行こうとした場所に降って落ちていった。
彼女が轢かれた後、運悪く右折する車がいた。
しかも落ちてきた場所も悪かった。
乗用車に引き摺られる格好になって。
山田の乗っていた自転車はこちら側に飛んでは来なかった。
向こう側の車線道路に倒れていた。
運がよければ逆になっていたかもしれない、山田の身体と
自転車……が。
◇ ◇ ◇ ◇
すぐ目の前で起こった惨劇が……とても怖かった。
転がっていた山田は物体のようにしか見えない。
それ以上見ていられなかった私は怖くて、おぞましくて
震えながら家に帰った。
家に帰って落ち着くと、えぇっ? もしかして私のせいなのか? と
初めてそこに思いが至った。
私が
『あんな悪魔のような存在がこの世にいて
良いわけがない。天罰が下るといいのに』
って願ったからなのか!
怖すぎる。
3度まで重なるとそれはたまたまってことにはならないと
いうことを何かで聞きかじって知っていた。
偶然と必然。
1度目のあの男子の場合だって、そんなに軽い怪我で済まなかった。
そして2度目は命に関わるような事故で。
ほんとにあれもこれも、ただの偶然かもしれない。
だけど……2回も?
私は嫌な目にあっても、その相手に『バチがあたればいいのに』
と思うことを止めようとその日、決心したのだった。
私が渡ろうとせず途中で静止している姿と、前方からの右折車が来てないことを
確認していた乗用車は、思い切り右折するのに勢いをつけていたようで
上から降ってきた物体は……。
そうなのだ。
あの後直進したタンクローリーは、山田を轢いたまま真っすぐに
走りぬけて行ったのだった。
轢かれた山田の身体は地上高く弾かれ、運悪く乗用車が走り抜けて
行こうとした場所に降って落ちていった。
彼女が轢かれた後、運悪く右折する車がいた。
しかも落ちてきた場所も悪かった。
乗用車に引き摺られる格好になって。
山田の乗っていた自転車はこちら側に飛んでは来なかった。
向こう側の車線道路に倒れていた。
運がよければ逆になっていたかもしれない、山田の身体と
自転車……が。
◇ ◇ ◇ ◇
すぐ目の前で起こった惨劇が……とても怖かった。
転がっていた山田は物体のようにしか見えない。
それ以上見ていられなかった私は怖くて、おぞましくて
震えながら家に帰った。
家に帰って落ち着くと、えぇっ? もしかして私のせいなのか? と
初めてそこに思いが至った。
私が
『あんな悪魔のような存在がこの世にいて
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怖すぎる。
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いうことを何かで聞きかじって知っていた。
偶然と必然。
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そして2度目は命に関わるような事故で。
ほんとにあれもこれも、ただの偶然かもしれない。
だけど……2回も?
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