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Interlude*三つ揃えを脱いだネコ side Akiomi
三つ揃えを脱いだネコ[1]ー④
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***
(あのくそ親父……!)
思い出したらまた腹が立ってきて、ジンジャーエールのジョッキをグイっと呷る。
「くっは~~っ、うっま!」
自分が口に出したのかと思うほど、タイミングの良いセリフ。
思わず隣に顔を向けと、隣に見事な笑顔があった。意図せず目が釘付けになる。
「やっぱここのビールはサイコーね!」
それが本心からの言葉であることは疑うまでもない。
そんな笑顔を浮かべた彼女は、僕が見ていることに気付くことなく、大将と軽快なやり取りを続けている。
「相変わらずええ飲みっぷりやな、静ちゃんは」
『静ちゃん』というのか、この女性は。
大将が感心するのも肯けるほど良い飲みっぷり。僕もそんなふうに飲めたらと思わざるを得ない。
そんな僕の羨望など知るよしもない『静ちゃん』さんは、「だってほんとに美味しいんですもん、大将」と得意げに言う。
そして彼女が続けて言った言葉に、僕は手に持っていたジョッキを滑り落としそうになった。
「もしもトーマの社長に会ったら絶対言うの。『こんな美味しいビールを作ってくれてありがとうございます』って!」
ジンジャーエールが気管に入りかけた。
咽そうになるのをどうにか堪えている間にも、彼女と大将の話は進んでいく。
「あはははっ」と笑う大将の声を聞きながら、僕は内心(そりゃCEOも喜ぶと思うよ)と呟いた。
それからはずっと、隣に座る『静ちゃん』さんのことが気になって仕方なかった。
とにかく美味しそうに串カツを食べ、幸せそうにビールを飲むのだ。
(好きなものを食べる時の女の子って、みんな同じ顔になるんだろうか……)
視界の端に映る横顔がなんとなく妹のそれと被って、チラチラと何度も見てしまう。
あまり見過ぎたらあやしい奴だろうと思い、ナギさんオススメの串カツを堪能することにする。
口に入れた牛串が、サクっと音立てたあとほろほろと口の中でほどけていく。
(美味い……ああ、でも……本当だったらここでビールを飲むべきなんだろうなぁ……)
料理との組み合わせでいくと、完璧なカップリングだろうと頭で分かっているのに、それを選べない自分が歯がゆい。
隣の『静ちゃん』さんくらい美味しそうに飲めたらな――。
そんな願望からチラリと横に視線を向けると、彼女が見ている小さな画面が目に飛び込んで来た。気付いたら口が勝手に動いていた。
「素敵ですね」
ハッとした彼女の顔がこちらを見て、さすがに失礼だったかと謝る。満開の桜と長い橋の景色に見覚えがあって「渡月橋ですか?」と訊ねた。
正解出来たことに安堵しながら橋の名前の由来を口にすると、それまで警戒気味だった彼女の顔が少しほぐれた。京都が好きなのかと訊ねると、彼女は「橋が好き」と言う。
それをきっかけに会話が弾みだし、橋トークでひとしきり盛り上がったあと、彼女はビールのお代わりを注文。そして僕の手元をじっと見つめたあと、大将に向かって『もう一杯追加』と声を上げた。
「あ、僕はけっこうなので……」
正直、ジョッキいっぱいのビールなんて困る。
彼女の善意の籠った一杯を、嫌悪感を前面に出して飲めるわけもない。
やんわりと断ると、彼女は「袖振り合うのも多生の縁」だからと言って、僕の肩をポンと叩きながらこちらをのぞき込んできた。
ドキリと胸が跳ねた。
パッチリとした二重のアーモンドアイ。薄桃色に染まる頬。ふっくらとした唇。
真横からでは銀色のフレームに邪魔されてよく見えなかった目尻は、上がることも下がることもなく横に水平だ。
厚塗りすることのないナチュラルな薄化粧が、初対面の相手にも飾ることのない彼女の為人を表しているかのように思える。
裏表のない笑顔に毒気を抜かれた僕は、つい社交用の顔を忘れて‟素”になった。
「いや……あの、僕はあまり……」
『ビールが得意じゃないんだ』
それを明言するのは、僕にとってひどく気が重いこと。言いたくない言葉のせいで口ごもる。
「もしかして未成年!?」
驚いた顔で言われて「さすがにそれはない」と即座に否定した。
僕が父から受け継がなかったのは酒好きのDNAと、あとはこの“顔”。
若い時から実年齢より上に見られたという父と違い、僕はかなりの童顔で、みっつよっつ下に見られることはザラ。さすがに二十七にもなって「未成年」と間違えられるなんてどうかと思う。
やさぐれた気持ちになり黙っていると、「じゃあなに?」と訊かれる。僕は渋々理由を口にした。
「えっ!」
彼女の驚く様子に、(やっぱりそういう反応になるよな……)と少しガッカリする。
学生の頃からさんざん言われてきたのでもう慣れてしまったが、それでも大人と言われるにふさわしい年になったのに、「ビールが苦手」だなんて自分でもどうかと思う。これでもし、彼女が僕のことをビール会社のマーケティング責任者だと知ったらなんていうだろう―――。
このままじゃダメだと自分でも分かっている。
だけど、二十歳を過ぎてもう七年も経つというのに、いっこうに改善しないビール嫌いに我ながら辟易してしまうのだ。
そんなことを考えていると、頭をポンポンと軽くはたかれた。
彼女は「お酒なんて飲めなくても生きていけるし、好みだってあるんだから」と言って、そのままなだめるように僕の頭を撫でる。
そんなふうに頭を撫でられるのは、母が亡くなって以来。
され慣れていない“こども扱い”に驚く―――というより戸惑った。
自分が実年齢よりも下に見られることが分かってからというもの、ことさらしっかり見られるように気を配っていた。
だから、僕が周りから言われるセリフは大抵こうだ。
「若いのにしっかりしている」
「さすが当麻のご子息」
「優秀な後継者」
人前でそれを崩したことはない僕に、彼女は言った。
「そんなに苦手なら無理しなくていいのよ?」
「苦手なものから逃げ出さずにエライ!」
「ビール嫌いが何とかならないか一緒に考えるわ」
これまで誰からも言われたことがないセリフに、胸の奥から不思議と感じたことのない熱が込み上げた。
思えばこの時―――。
僕はすでに彼女に堕ちていたのかもしれない。
(あのくそ親父……!)
思い出したらまた腹が立ってきて、ジンジャーエールのジョッキをグイっと呷る。
「くっは~~っ、うっま!」
自分が口に出したのかと思うほど、タイミングの良いセリフ。
思わず隣に顔を向けと、隣に見事な笑顔があった。意図せず目が釘付けになる。
「やっぱここのビールはサイコーね!」
それが本心からの言葉であることは疑うまでもない。
そんな笑顔を浮かべた彼女は、僕が見ていることに気付くことなく、大将と軽快なやり取りを続けている。
「相変わらずええ飲みっぷりやな、静ちゃんは」
『静ちゃん』というのか、この女性は。
大将が感心するのも肯けるほど良い飲みっぷり。僕もそんなふうに飲めたらと思わざるを得ない。
そんな僕の羨望など知るよしもない『静ちゃん』さんは、「だってほんとに美味しいんですもん、大将」と得意げに言う。
そして彼女が続けて言った言葉に、僕は手に持っていたジョッキを滑り落としそうになった。
「もしもトーマの社長に会ったら絶対言うの。『こんな美味しいビールを作ってくれてありがとうございます』って!」
ジンジャーエールが気管に入りかけた。
咽そうになるのをどうにか堪えている間にも、彼女と大将の話は進んでいく。
「あはははっ」と笑う大将の声を聞きながら、僕は内心(そりゃCEOも喜ぶと思うよ)と呟いた。
それからはずっと、隣に座る『静ちゃん』さんのことが気になって仕方なかった。
とにかく美味しそうに串カツを食べ、幸せそうにビールを飲むのだ。
(好きなものを食べる時の女の子って、みんな同じ顔になるんだろうか……)
視界の端に映る横顔がなんとなく妹のそれと被って、チラチラと何度も見てしまう。
あまり見過ぎたらあやしい奴だろうと思い、ナギさんオススメの串カツを堪能することにする。
口に入れた牛串が、サクっと音立てたあとほろほろと口の中でほどけていく。
(美味い……ああ、でも……本当だったらここでビールを飲むべきなんだろうなぁ……)
料理との組み合わせでいくと、完璧なカップリングだろうと頭で分かっているのに、それを選べない自分が歯がゆい。
隣の『静ちゃん』さんくらい美味しそうに飲めたらな――。
そんな願望からチラリと横に視線を向けると、彼女が見ている小さな画面が目に飛び込んで来た。気付いたら口が勝手に動いていた。
「素敵ですね」
ハッとした彼女の顔がこちらを見て、さすがに失礼だったかと謝る。満開の桜と長い橋の景色に見覚えがあって「渡月橋ですか?」と訊ねた。
正解出来たことに安堵しながら橋の名前の由来を口にすると、それまで警戒気味だった彼女の顔が少しほぐれた。京都が好きなのかと訊ねると、彼女は「橋が好き」と言う。
それをきっかけに会話が弾みだし、橋トークでひとしきり盛り上がったあと、彼女はビールのお代わりを注文。そして僕の手元をじっと見つめたあと、大将に向かって『もう一杯追加』と声を上げた。
「あ、僕はけっこうなので……」
正直、ジョッキいっぱいのビールなんて困る。
彼女の善意の籠った一杯を、嫌悪感を前面に出して飲めるわけもない。
やんわりと断ると、彼女は「袖振り合うのも多生の縁」だからと言って、僕の肩をポンと叩きながらこちらをのぞき込んできた。
ドキリと胸が跳ねた。
パッチリとした二重のアーモンドアイ。薄桃色に染まる頬。ふっくらとした唇。
真横からでは銀色のフレームに邪魔されてよく見えなかった目尻は、上がることも下がることもなく横に水平だ。
厚塗りすることのないナチュラルな薄化粧が、初対面の相手にも飾ることのない彼女の為人を表しているかのように思える。
裏表のない笑顔に毒気を抜かれた僕は、つい社交用の顔を忘れて‟素”になった。
「いや……あの、僕はあまり……」
『ビールが得意じゃないんだ』
それを明言するのは、僕にとってひどく気が重いこと。言いたくない言葉のせいで口ごもる。
「もしかして未成年!?」
驚いた顔で言われて「さすがにそれはない」と即座に否定した。
僕が父から受け継がなかったのは酒好きのDNAと、あとはこの“顔”。
若い時から実年齢より上に見られたという父と違い、僕はかなりの童顔で、みっつよっつ下に見られることはザラ。さすがに二十七にもなって「未成年」と間違えられるなんてどうかと思う。
やさぐれた気持ちになり黙っていると、「じゃあなに?」と訊かれる。僕は渋々理由を口にした。
「えっ!」
彼女の驚く様子に、(やっぱりそういう反応になるよな……)と少しガッカリする。
学生の頃からさんざん言われてきたのでもう慣れてしまったが、それでも大人と言われるにふさわしい年になったのに、「ビールが苦手」だなんて自分でもどうかと思う。これでもし、彼女が僕のことをビール会社のマーケティング責任者だと知ったらなんていうだろう―――。
このままじゃダメだと自分でも分かっている。
だけど、二十歳を過ぎてもう七年も経つというのに、いっこうに改善しないビール嫌いに我ながら辟易してしまうのだ。
そんなことを考えていると、頭をポンポンと軽くはたかれた。
彼女は「お酒なんて飲めなくても生きていけるし、好みだってあるんだから」と言って、そのままなだめるように僕の頭を撫でる。
そんなふうに頭を撫でられるのは、母が亡くなって以来。
され慣れていない“こども扱い”に驚く―――というより戸惑った。
自分が実年齢よりも下に見られることが分かってからというもの、ことさらしっかり見られるように気を配っていた。
だから、僕が周りから言われるセリフは大抵こうだ。
「若いのにしっかりしている」
「さすが当麻のご子息」
「優秀な後継者」
人前でそれを崩したことはない僕に、彼女は言った。
「そんなに苦手なら無理しなくていいのよ?」
「苦手なものから逃げ出さずにエライ!」
「ビール嫌いが何とかならないか一緒に考えるわ」
これまで誰からも言われたことがないセリフに、胸の奥から不思議と感じたことのない熱が込み上げた。
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僕はすでに彼女に堕ちていたのかもしれない。
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