25 / 68
4.あの夜の続き***
[1]ー7
しおりを挟む
「あぅ……っ」
さっきとは違う場所に彼のものが当たり、背中をのけ反らせる。彼は胸の尖りをパクリと口に含んだ。
「んやっ」
きつく吸われながら小刻みに揺さぶられる。
「あっ、ま、待って、お兄ちゃ――」
「〝お兄ちゃん〟?」
「あ……」
「おまえは〝お兄ちゃん〟にこんなされて悦ぶのか?」
彼は硬くしこった赤い実を舌で転がたまましゃべられ、終わるとすぐに再びきつく吸いながら反対の胸を揉みしだく。絶え間なく突き上げられた。
「ふっ、やっ、あ……あぁんっ」
全身に力が入り、背中を大きくのけ反らせた後ぐったりと弛緩した。
「達ったか。のみ込みが早いところも変わってないな」
さっきとは逆に後ろ向きに押し倒される。ベッドに背中が着くが早いか、彼が腰を引いた。
「待って、私、まだ」
制止は間に合わず、ずん、と重たい一撃が来た。
「あぁ……っ!」
腰の動きはあっという間に加速し、容赦なく突かれ続ける。最初こそ絶頂の余韻できつかったが、体はすぐに新たな快楽を追いかけ始めた。
「やっ……も、ふっ…………めぇっ」
「俺たちはもう正真正銘の夫婦だ。夫のことをきちんと呼べるようにならないとな。言えるまでの間、何度達けるか試してみようか」
聞こえた言葉に耳を疑う。うそでしょ? もう限界なのにこれ以上なんて……。
情欲に濡れた瞳が細められた。
「さあどうする?」
どうしよう……!
子どもの頃からずっと『圭吾お兄ちゃん』と呼んできたのだ。それなのにいきなりそんなこと言われても新しい呼び名なんて出てこない。
「ゆっくり考えたらいい。とりあえずその間にもう一回達っとこうか」
うそ。ちょっと待って。
それを口に出す間もなく、浅い場所を抉るように突かれる。
「あ、やっ、そこだめっ……んっ」
「ここ、指でされるのもすきだったよな」
体の奥からせり上がってきたものがなんなのか。もう考えるまでもない。いともたやすく極まろうとする体に必死に抗おうと頭を左右に振るが意味がなかった。目の縁に溜まっていたしずくを散らしながら、瞬く間に昇り詰めた。
初めてなのに。こんなふうに乱れてしまう自分が信じられない。
「もう、やだぁ……圭吾のばかっ」
握った両手で彼の胸を叩こうとしたら、手首をつかまれた。
「やっと呼んでくれたな」
「あ……」
「もう一度呼んで?」
彼が顔を傾けてのぞき込んでくる。その蕩けるような笑みに、胸がきゅんと甘やかな音を立てた。
「こら、そんなに締め付けるなよ、やばいから」
「え!」
「ほら、早く呼んで」
うながすように腰を軽く振られ、「あんっ」と口から声が漏れる。
「け……圭吾」
「はあ……たまらないな。最高にかわいいよ、奥さん」
私をぎゅっと抱き締めた彼が、そのまま腰を激しく振り始める。
肌と肌がぶつかる音とかき混ぜられる粘液の音が、広い和室に絶え間なく響きわたる。
キングサイズのベッドの上で、蒸れた空気と淫猥な音が混ざり合う。
「香子、かわいい」
「あふっ……んぁっ、やっ……そんなにしちゃ、また……」
「何度でも達ったらいい――と言いたいとこだけど、俺ももう……いいか? 奥さん」
頭を二度縦に振ると、待ってましたとばかりに抽挿が一気に速まる。
「そんな、あっ、ダメっ……けい、ごっ」
「香子っ……俺もっ」
手加減の一切ない強さで最奥を何度も突かれ、最後にグリッと切先で抉るように押し込まれた瞬間。これまでにないほど苛烈な快感が電流のように全身に走り、頭も体も弾けた。
どこか遠くへ飛ばされるような浮遊感に目を閉じたが最後、プツリと意識が途絶えた。
さっきとは違う場所に彼のものが当たり、背中をのけ反らせる。彼は胸の尖りをパクリと口に含んだ。
「んやっ」
きつく吸われながら小刻みに揺さぶられる。
「あっ、ま、待って、お兄ちゃ――」
「〝お兄ちゃん〟?」
「あ……」
「おまえは〝お兄ちゃん〟にこんなされて悦ぶのか?」
彼は硬くしこった赤い実を舌で転がたまましゃべられ、終わるとすぐに再びきつく吸いながら反対の胸を揉みしだく。絶え間なく突き上げられた。
「ふっ、やっ、あ……あぁんっ」
全身に力が入り、背中を大きくのけ反らせた後ぐったりと弛緩した。
「達ったか。のみ込みが早いところも変わってないな」
さっきとは逆に後ろ向きに押し倒される。ベッドに背中が着くが早いか、彼が腰を引いた。
「待って、私、まだ」
制止は間に合わず、ずん、と重たい一撃が来た。
「あぁ……っ!」
腰の動きはあっという間に加速し、容赦なく突かれ続ける。最初こそ絶頂の余韻できつかったが、体はすぐに新たな快楽を追いかけ始めた。
「やっ……も、ふっ…………めぇっ」
「俺たちはもう正真正銘の夫婦だ。夫のことをきちんと呼べるようにならないとな。言えるまでの間、何度達けるか試してみようか」
聞こえた言葉に耳を疑う。うそでしょ? もう限界なのにこれ以上なんて……。
情欲に濡れた瞳が細められた。
「さあどうする?」
どうしよう……!
子どもの頃からずっと『圭吾お兄ちゃん』と呼んできたのだ。それなのにいきなりそんなこと言われても新しい呼び名なんて出てこない。
「ゆっくり考えたらいい。とりあえずその間にもう一回達っとこうか」
うそ。ちょっと待って。
それを口に出す間もなく、浅い場所を抉るように突かれる。
「あ、やっ、そこだめっ……んっ」
「ここ、指でされるのもすきだったよな」
体の奥からせり上がってきたものがなんなのか。もう考えるまでもない。いともたやすく極まろうとする体に必死に抗おうと頭を左右に振るが意味がなかった。目の縁に溜まっていたしずくを散らしながら、瞬く間に昇り詰めた。
初めてなのに。こんなふうに乱れてしまう自分が信じられない。
「もう、やだぁ……圭吾のばかっ」
握った両手で彼の胸を叩こうとしたら、手首をつかまれた。
「やっと呼んでくれたな」
「あ……」
「もう一度呼んで?」
彼が顔を傾けてのぞき込んでくる。その蕩けるような笑みに、胸がきゅんと甘やかな音を立てた。
「こら、そんなに締め付けるなよ、やばいから」
「え!」
「ほら、早く呼んで」
うながすように腰を軽く振られ、「あんっ」と口から声が漏れる。
「け……圭吾」
「はあ……たまらないな。最高にかわいいよ、奥さん」
私をぎゅっと抱き締めた彼が、そのまま腰を激しく振り始める。
肌と肌がぶつかる音とかき混ぜられる粘液の音が、広い和室に絶え間なく響きわたる。
キングサイズのベッドの上で、蒸れた空気と淫猥な音が混ざり合う。
「香子、かわいい」
「あふっ……んぁっ、やっ……そんなにしちゃ、また……」
「何度でも達ったらいい――と言いたいとこだけど、俺ももう……いいか? 奥さん」
頭を二度縦に振ると、待ってましたとばかりに抽挿が一気に速まる。
「そんな、あっ、ダメっ……けい、ごっ」
「香子っ……俺もっ」
手加減の一切ない強さで最奥を何度も突かれ、最後にグリッと切先で抉るように押し込まれた瞬間。これまでにないほど苛烈な快感が電流のように全身に走り、頭も体も弾けた。
どこか遠くへ飛ばされるような浮遊感に目を閉じたが最後、プツリと意識が途絶えた。
0
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
セカンドラブ ー30歳目前に初めての彼が7年ぶりに現れてあの時よりちゃんと抱いてやるって⁉ 【完結】
remo
恋愛
橘 あおい、30歳目前。
干からびた生活が長すぎて、化石になりそう。このまま一生1人で生きていくのかな。
と思っていたら、
初めての相手に再会した。
柚木 紘弥。
忘れられない、初めての1度だけの彼。
【完結】ありがとうございました‼
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
十年越しの溺愛は、指先に甘い星を降らす
和泉杏咲
恋愛
私は、もうすぐ結婚をする。
職場で知り合った上司とのスピード婚。
ワケアリなので結婚式はナシ。
けれど、指輪だけは買おうと2人で決めた。
物が手に入りさえすれば、どこでもよかったのに。
どうして私達は、あの店に入ってしまったのだろう。
その店の名前は「Bella stella(ベラ ステラ)」
春の空色の壁の小さなお店にいたのは、私がずっと忘れられない人だった。
「君が、そんな結婚をするなんて、俺がこのまま許せると思う?」
お願い。
今、そんなことを言わないで。
決心が鈍ってしまうから。
私の人生は、あの人に捧げると決めてしまったのだから。
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
東雲美空(28) 会社員 × 如月理玖(28) 有名ジュエリー作家
⌒*。*゚*⌒*゚*。*⌒*。*゚*⌒* ゚*。*⌒*。*゚
俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。
あの夜、あなたがくれた大切な宝物~御曹司はどうしようもないくらい愛おしく狂おしく愛を囁く~
けいこ
恋愛
密かに想いを寄せていたあなたとのとろけるような一夜の出来事。
好きになってはいけない人とわかっていたのに…
夢のような時間がくれたこの大切な命。
保育士の仕事を懸命に頑張りながら、可愛い我が子の子育てに、1人で奔走する毎日。
なのに突然、あなたは私の前に現れた。
忘れようとしても決して忘れることなんて出来なかった、そんな愛おしい人との偶然の再会。
私の運命は…
ここからまた大きく動き出す。
九条グループ御曹司 副社長
九条 慶都(くじょう けいと) 31歳
×
化粧品メーカー itidouの長女 保育士
一堂 彩葉(いちどう いろは) 25歳
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる